戦国妖狐 4 (BLADEコミックス)

著者 :
  • マッグガーデン
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本棚登録 : 300
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861277276

感想・レビュー・書評

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  • 灼を思い出す些細なシーンで泣いてしまう……。
    以前の巻で指摘したように、後追いで敵との因縁が構築されていきますね……。
    下手したらたまも死んでしまうんじゃないかというのが現時点での懸念というか、ビビってます。

    ◆真介の覚悟
    「奴を斬ると決めた」「ゆえに斬る」「それだけだっ!!」
    水上作品の、こういう覚悟と確信の込められたセリフ回しが、かっこよくて好きです。

    ◆妖精眼
    双子が産まれた直後に双子の話が差し込まれましたね……。

    ◆迅火の叫び
    「つらいことがあった」「でもそれがつらかったのは」「私が不幸ではなかったからだ!!」
    滅茶苦茶良いこと言っている。
    2010年発売ということで、世界の厳しさや辛さに打ちのめされた世代の末頃かなと思うんですが、時代的な問題意識に対する結論みたいなところがあるんじゃなかろうか。
    返す山の神の言葉には、「自らの存在や居場所を本当に許すことができれば」「掛けられたどんな封印も解くことができるものなんだ」と。
    妖精眼のことなんですが、いやこれも滅茶苦茶良いこと言ってるぅ。
    とても端的に、問題に対する本質的な回答を述べているように見えます。
    凄い。

    ◆たま
    たまは、一体どれだけの間、あの空間に居たんだ……?
    灼のことで何もかも不穏に感じてしまうよぉ、作者の掌の上でコロコロされているよぉ。

  • 旅の仲間を喪った事で雰囲気が一変してしまった世直し道中の面々。特に真介の豹変ぶりは見ていられないほど
    けれど、その豹変が荒吹を操る何かを掴ませ、そして四獣将の一人である烈深と対等に戦わせるに至るわけなのだけど

    元々は虐げられる側である農民の立場を抜け出そうと強い侍を目指した真介
    だというのに守りたかった灼岩を守ることは出来ずむしろ斃れる原因となってしまい、20話でも闇から村人を守るつもりが実は村人が闇を利用していたという構図
    結局、「おれは何がしたかったんだ?」と自問自答する羽目に陥ったのだけれど、今の危うい心理状況の真介にとっては自分の行動を問い続けるしか無いのだろうね


    迅火達の前に現れた山の神は随分と型破りな存在だね
    神として格の高さを見せつける雰囲気をこれでもかと放出している。迅火達が為す術なく逃げるしか無かった神雲を掌で転がすようにしておちょくる様はまさしく強者の風格と言った所

    そんな彼女が語る幾つもの真実はどれも驚きに満ちたものだったね
    断怪衆僧正の野禅の来歴と研究分野、たまの母親であるくずのは、黒月斎との関係、そして……

    これまでは曖昧に語られてきただけだった迅火の生まれ
    それがこうして語られたことで彼の口から出てきた迅火がずっと抱えてきた苦しみ
    それはとても根が深い苦しみであるのだと察せられると同時にこうして口に出さなければ、これまでの自分を、そして今の自分を正しく捉えるなんて出来やしなかったのだろうね
    不幸だと辛い日々だったと山の神から言及されたことで反発するように思い浮かぶそうではない記憶。それを理解して「私が不幸ではなかったからだ!!」と訴えてみせた迅火の姿は心に来るね

    そして命の輝きが見えたことで理解した「人も闇も同じ存在」という点。これは迅火の人生観を変える出来事になりそうだ

  • 相変わらず、水上悟志作品は奥底に響く。

  • イヤー、バリバリに面白いな。
    面白くなってきたな。

    万に一つが最初に起これば必ず勝てる。
    天才と同じだな。

  • 真介が前巻を経て、成長しました。
    そして、修行です。
    山の仲間は陽気で楽しいです。そして、敵である神雲や千夜が思いのほか良い味です。修行で、どれだけ強くなれたのかなぁ

  • 真介さんがドンドン成長していく。素晴らしい。もうこれ真介さんの物語でいいんじゃないか。他2人は描写がまだ薄い。
    山の神様はキャラデザが大好きです。

  • ノリ軽いなこの神様。

  • 4巻まで通して読むと、面白そうなネタが揃って来た感じがする。テーマは人と闇?この作者が考えて描く人だってのは惑星のさみだれでよくわかってるから、続きにかなり期待。本当に期待してる。でもまだ☆3。まだ4巻までしか持ってないから試験終わったら探す予定。

  • 人と妖の間で揺れながら戦う一行の道中記4冊目

    今回は修行編。
    前回ムードメーカーである芍岩が死んだことで、また道に迷い、行く道を探す。
    そういう、ただその場で盛り上げるだけでない死の使い方は、この人うまいと思うのですよね。

  • さみだれには勝てないな

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