有罪 [新装版] (ダリア文庫)

著者 :
  • フロンティアワークス
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861340758

感想・レビュー・書評

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  • こんなにクラクラくる官能的な話は久しぶりです。腰砕け。

    売れっ子ミステリー作家穂高先生×担当編集桜井透也。この穂高が作品も素晴しければ、容姿も素晴しい。でも、ちょっと気難しくて担当編集が長続きしない。そこで、真面目で仕事もできる透也が抜擢されることになるんですが、やはり手ごわい。透也は親しくなろうと努力しますが、上手く説得できなくて、原稿欲しさのあまり、原稿と身体を交換条件に賭けをしてしまいます。

    はじめはありきたりな話だなと思いながら読んでましたが、読み進むにつれ、もう煽られっぱなしに。
    透也は、もともと穂高の作品のファンだったけれど、婚約者の美和もいるし、まさかそんな関係になろうとは思いもよらなかったせいで、最初は穂高に対する失望と拒絶感でいっぱいです。それでもかなり無理矢理に言葉攻めも激しく穂高が襲っちゃうんです。その言葉攻めが素晴しい。作家だから天性?

    そんな初夜だったにもかかわらず、透也は関係が深まるにつれ穂高が忘れられなくなってしまいます。後になって自分が恋していることに気づくんですが、真面目な上に何しろ身体の関係から始まっているので、禁忌を犯しているとしか考えられない。与えられる深い快感を、透也はなかなか受け入れることができません。
    罪っていうのは、躰が心を裏切り、美和にウソをついでまで穂高に走る淫らな自分が許せない透也の自嘲です。透也の逡巡するせつない気持ちにも、ものすごく萌えます。
    濡れ場までの煽られ方がハンパない。上手いです。

    最後、透也が穂高も自分に溺れて欲しいと願い、なりふりかまわず彼の元へ走ってくれたので、よかった…意外に穂高は天然?

    罪シリーズ、「有罪」は二人の出会いが描かれていて、この後「原罪」「贖罪」「堕罪」と続きます。

  • 新刊を読む前に再読。売れっ子ミステリー作家・穂高✕編集・透也。原稿と交換条件に身体の関係を結ぶ… 透也の葛藤や想いが切ない部分もあるけど、何においても婚約者が不憫ですよねぇ… 穂高は初めて読んだ時は苦手な攻だなぁという印象だったけど、分かりづらい穂高の愛にキュンとしてしまう今はこんな言葉攻も嫌いじゃないw 書き下ろしは糖分高めです♪

  • 話は正直どっちでもいい感じだったんだけど、
    久しぶりに、がっつりしたエロが楽しめました。
    最近、エロ読んでも、うんざりするばっかりだったんだけど。
    続編も一緒に買った(ブックオフで)んだけど、日をおいてから読もう。

  • もしかして無理かも系です。読み終わって違和感が残りました。
    ドSでも愛が無いとちょっと許せないので・・・。
    受けも流されすぎ。婚約者の女性があまりに不憫になる。
    エロ多めの言葉攻め。プライドをあまりにも崩し過ぎるとちょっとどっちもどっちやなと思ってしまう。
    ショートみたいな関係だったらこの先読めるかも・・・。

  • 売れっ子ミステリー作家×担当編集。
    これでもか!と言わんばかりの言葉攻めww
    さすが和泉先生!
    穂高の攻めっぷりに最初は嫌々してた透也が陥落した後の化けっぷりww
    あんな濃厚な絡みされちゃあ婚約者も負けるわねwwどエロが欲しい時はオススメです!

  • 桜井透也は出版社の編集5年目にして、念願の、ミステリー作家・穂高櫂の担当に抜擢される。だが会社命令で、予定より早く本を出すことに…。気難しい穂高を説得するうち、透也は原稿と交換条件に穂高と肉体関係をもってしまう。仕事のための恥ずべき行為だったはずが、身体が感じてくるにつれ、透也の心は、次第に戸惑いと、苦しさを感じはじめて――…?切ない大人のラブストーリー
    ※2002年ムービック刊を文庫として再刊。表紙イラストレーション&ショートストーリーを書き下ろし。

  • 燃える

  • 高永ひなこさんのイラストに釣られて購入したのですが、思いもかげず良いお買い物だったと思っています。
    穂高先生の色気にクラクラですー。

  • 罪シリーズ-01

  • なぜか嵌れなかったシリーズ…
    作家×編集者

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著者プロフィール

「清澗寺家シリーズ」(幻冬舎コミックス)や「キスシリーズ」(講談社)など、多くの人気シリーズ、著作を持つ作家。ドラマCD化した作品も多数ある。特に名門華族・清澗寺家一族の大正時代から戦後までのドラマを描いた「清澗寺家シリーズ」は熱心な読者が多く、完結を記念して完全予約限定のファンブックが発売されるほど。

「2019年 『キッチンカー鎌倉、推して参る 再出発のバインミー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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