パパと呼ばないで。 (ダリア文庫)

著者 :
  • フロンティアワークス
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本棚登録 : 42
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861340963

感想・レビュー・書評

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  • タイトル:パパと呼ばないで。
    著者名: 水月真兎
    イラスト:今市子
    出版社/発売元:フロンティアワークス
    シリーズ名:ダリア文庫
    発売日:2005年09月出版
    ISBN:4861340969
    税込価格:560円

    ■Story■
    母を亡くした高校生の花村薫は父・藤原竜二を訪ねる。
    彼は元ヤクザの私立探偵で、野生の魅力を持つ男だった。
    二人は一緒に住むことになるが、竜二はおしおきと言っては息子の薫に
    淫らなイタズラを気紛れに仕掛けて、何も知らない無垢な躰を花開かせていき…。
    敏感な躰を弄られるうちに、薫は禁忌な想いと知りながらも竜二に
    心惹かれていくが、彼と水沼がキスしているのを見て…。


    ■感想■
    背徳的な雰囲気にドキドキしてしまう。
    薫の強がりを可愛いと感じる竜二は…メロメロだな。
    と言うか、ただのオヤジなのかも(笑)
    しかし…めちゃくちゃ頭が良かった薫。
    将来は、竜二の会社を大きくするべく勉強するんだろうか。
    10年後の2人を垣間見たいな。
    可愛らしく素直な子犬風「受」がお好みな方には、お勧め。

  • 背表紙のみでなんとなく選んだら今市子さんのイラストだったので運命感じて読んでみた。カッコワライ。
    なかなか非常識な世界でほのぼのしていて、和むw
    薫があまりにも女の子していたのであんま好みではなかったけど、文章は割と好きなタイプでした。
    まぁなんせ挿絵が美しかったです。

  • 元ヤクザさん

  • 元ヤクザ×天涯孤独少年です。泣くとクシャミが出ちゃうという受けがたいへんかわいらしいです。攻めもオッサンらしく萌え。

  • ●あらすじ●</br></br>
    母を亡くした高校生の花村薫は父・藤原竜二を訪ねる。 彼は元ヤクザの私立探偵で、野生の魅力を持つ男だった。 二人は一緒に住むことになるが、竜二はおしおきと言っては息子の薫に淫らなイタズラを気紛れに仕掛けて、何も知らない無垢な躰を花開かせていき…。 敏感な躰を弄られるうちに、薫は禁忌な想いと知りながらも竜二に心惹かれていくが、彼と水沼がキスしているのを見て…。 </br></br>

    ●感想●</br></br>
    近親相姦ものだったら嫌だな〜と購入をパスしていたのですが、なんだか爽やかな表紙に誘われて立ち読みしたところ面白そうだったので購入してみました。あらすじだけでは解んないですね、結構内容と違ってること多々あります。誰が考えてるんだろ?このあらすじからすると竜二が凄くエロオヤジのようで・・・・・・可哀想。
    <blockquote>
    「細い体だな。ちゃんと食ってるのか?」</br>
    「お母さんが病気になってから、ちょっと痩せた」</br>
    竜二は父親らしく薫の体を心配してくれるから、それには無性に甘えたくなり、体重が減ってしまったことを打ち明けた。ちょっとどころではなく、本当は5キロ近くも落ちていたから、もともと細身の薫の密かな悩みでもあった。</br>
    「もう少し太れ。見ていて痛々しい」</br>
    そのか細い四肢を見下ろされながら竜二に忠告されると、寄り添っている屈強な筋肉質の体に比べて、自分があまりにも貧弱に思えて羞恥が増す。</br>
    「みっともない?」</br>
    「そうじゃない・・・・・・ほんとにわかってねーんだな」</br>
    耳元で幾分困ったみたいに唸られ、わかっていないと言われると、薫はなおさら恥じ入って細すぎる体を竦ませた。</br>
    「・・・・・・あっ!」</br>
    ふいに、竜二の握ったスポンジが下肢の際どいところに触れてきて、無意識に高い声が上がる。甘ったるい音色に動揺したのは薫自身だった。</br>
    「可愛いな。色も形も・・・・・・」
    </blockquote>
    薫は亡き母・桃子にたくさん愛情を注がれて育ったんだろうな、と思えるほど真っ直ぐで可愛い子。ただ桃子は恋愛には奔放だったらしく薫の中に幾つかの小さな傷を残したけれど。でも薫は、卑屈にならないし悪戯されたことさえもサバサバとしていてかえってそれが痛々しく見えたりして。</br>
    竜二は元ヤクザの組長の私立探偵。</br>デジカメもパソコンも使えずちゃんと仕事できているんだろうか心配なんですけど・・・どうもやってることはヤクザの延長のような。でもとっても優しくてみんなから慕われるしモテる。薫のことも初めから自分の子供でないことは分かり切っているのに放っておけなくて面倒見たり。下心はかなりあったようですけどね。それでも初めは手を出さず、我慢しようとしてたのに無意識に煽るようなことを薫がするもんだから・・・・・・。
    <blockquote>
    でも・・・・・・その桃子と同じ人を好きになってしまったんだろうか。憂いをおびたまなざしの先で、鋭利なおもては、薫の切ない吐息を誘う。
    同じヤクザにも『独眼竜』と恐れられるその左目の深い傷が、いつどんなふうに負ったものなのか、薫は知らない。しかし、初対面の時に薫を脅かしたその傷も今では竜二の顔になくてはならないものになってしまった。</br>
    クールな印象からは思いがけないほど甘く溶ける、その笑顔が好きだった。耳元で低く薫を呼ぶ声も、くせのないさらさらの髪を愛しげに掻き回してくれる長い指も。抱きしめてくる熱い腕も、肌を濡らす息遣いも。</br>
    ゲイだという竜二は、どんな相手を、どんなふうに抱くんだろう。ほんの一度だけ、バスルームでからかわれた。その強引な仕草を思い出しただけでも、目眩がする。</br>
    (お父さん・・・・・・なのに・・・・・・)</br>
    恋をしてはいけない人だと知っている。いくら竜二がゲイでも、血の繋がった息子の薫の想いを受け入れてくれるはずはない。この気持ちは、一生誰にも告げられない。</br>
    (でも・・・・・・)</br>
    どんなに胸が苦しくても、ようやく会えた竜二の側を離れたくない。許されるものなら、ずっとここにいたい。重荷にはならないから、迷惑もかけないから、ただ側にいさせてほしい。</br>
    「お願い・・・・・・」
    </blockquote>
    序盤で既に竜二の舎弟の吾郎が竜二がゲイであることを薫にばらしてしまう。そこで自分が竜二の子でないことが解っているだろうに、一生懸命お父さんと呼び続ける薫が可愛い。可哀想ではないんですよ。薫には悲壮さがないんです。母を亡くして、血の繋がらない父親に恋心を抱く・・・・・・泣けそうな設定なんだけど、意外とカラッとしたストーリーになっています。きっと薫の性格がなせる技なんだと思います。薫自身はよく泣いてますが&#63916;母親譲りの泣くとくしゃみが出ちゃう体質で、隠れて泣くことが出来ないのも可愛い。一生懸命、誤魔化そうとするのに絶対ばれちゃうんですよ。
    ラストも結構痛々しい結果になってるんですが、何故か可哀想とかって感じでなく温かい気持ちになれるのです。竜二もとても好きなんですが、何度も何度も言いますが薫が可愛い。思いっきり誘い受なんですよ、彼。17歳×33歳である意味犯罪に近い年齢差なんですけど、不思議と違和感ないし。</br>
    この後のお話をまた読んでみたいですね。結局、薫の父は解らずじまいだし。無意識にフェロモン垂れ流して学校に通う薫にヤキモキしてる竜二が可笑しいし。薫モテそうですもん、男女ともに。17歳でコレじゃこの先とても不安ですよねぇ〜、って面白がってるけど。

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