- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861341069
感想・レビュー・書評
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◎総合評価 5
◆ヒロイン? 4 ◆ヒーロー 5
◆純愛 4 ◆情熱 4
◆さわやか 4 ◆セレブ 5
※文章のテンポがイイ! -
話の設定はあり得ないので、乙女チックな気分で読むのがよろしいかと…(エロアリ★☆)
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タイトル:オマケの王子様
著者名:高月まつり
イラスト:こうじま奈月
■Story■
平凡な日本の大学生だった理央は、父親が亡くなった事で
突然ヨーロッパ小国の皇太子に!!
だが、王位継承者は姉の真理で、理央はオマケだったのだ!
そんな理央の教育係に就いたルシエルは、玲瓏とした美青年。
だが、ルシエルは厳しい上に意地悪で何を考えているのかまるでわからない!
そのくせ理央にキスどころかHまで…ッ!!
ルシエルに与えられる甘い刺激に理央は抗いきれるのかっ。
■感想■
突然、自分が王族の血をひく者だと言われたら、誰でも卒倒するよな。
それにしても肝の据わったお姉さんだこと!
20年もそんな人と生活していたら、控えめな性格になっちゃうだろうに(笑)
しかし、その控えめさ加減が、可愛さを増徴させているのに気付いているのか?
きっと本人は、これっぽっちも「可愛い」と認識してないんだろうな。
悪い虫がつかないように、始終目を光らせなくちゃならず…大変だな! -
回送先:町田市立金森図書館
イロモノというそしりは免れないが、それでも緻密な思考をしている感は評者も抱いている。ちょうどテッサ・モーリス・スズキが天皇制とイギリス王室との差異を比較して分析したのと同じ筆跡でボーイズラブが構築されているといったような関係である。
ただ難点は―まさにテッサが言うように―「無害な君主制としてオーデン王室は生き延びられるか」という問いかけが成立してしまうことにあろうか。「君主制はユニークな歴史的伝統が具現化されたものとして呈示される。こうしていずこの君主制も、「我々の」王や女王や皇太子や天皇は他者の基準や伝統でははかりえないものだとして、比較分析からまぬがれる」とテッサがため息交じりに述べるこの一文が『オマケの王子様』とものの見事にリンクしてはいまいか。
悪い作品だとは思わない。だが、尻つぼみになってしまった部分があることは確かだ。そして、その尻つぼみは高月まつりやこうじま奈月によるものではないことは一理あるだろうか(少なくとも「王子さま」という語に対する一種の神格化について否定しているのだから)。 -
初めて買った…そういう小説です笑
こうじまさんの絵は前々から好きで、このお話のルシエルの紳士で強引な様は正に眉唾物…おっとしつれい(じゅる -
黙っていれば美人だけれど、性格は俺様な母と姉にこき使われ、家事全般をこなす弟と書いて下僕と読むらしい、運動神経だけ抜群な大学生の理央。
平凡な理央でしたが、父はヨーロッパの小さな国の国王だったんです!
その父がある日突然なくなったことで、理央は皇太子になるんですが、王位継承権は姉の真理にあり、理央は『オマケ』の皇太子なんです。
直系なのに王位を継げない男子が何度か内戦を起こしているらしく、王の長子でない直系男子は嫌われているので『オマケ』の王子様なんですね。
王子様なんですが、やっぱり庶民のレベルから逃れることが出来なくて、笑わせてくれるんですよね、理央。ルシエルにいろいろとツッコミを入れたんだけども、心の中で叫ぶのが精一杯というのか。そのへんのやりとりも楽しかったです。母とおばあちゃんが、結構役者で食わせ者でいい味出していたような気がします。