星を泳ぐサカナ (ダリア文庫)

著者 :
制作 : 葛西 リカコ 
  • フロンティアワークス
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本棚登録 : 366
レビュー : 31
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861345067

感想・レビュー・書評

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  • 再読。モテモテでセフレとかたくさんいるけどちゃんとした恋人をつくらないバイト先の先輩(大学生)×真っ直ぐでピュアだけど芯のある高校生。攻めがかっこよくてずるくてやさしくてかわいくて、受けが純粋でキラキラしてて、まずキャラの魅力がすごい。そして攻めのかっこよさにドキドキする。すれ違いの切なさもある。控えめに言って最高だとおもった。萌えるし雰囲気もあるし、朝丘戻さんのこういうのもっと読みたい。

  • 王道のBLだなぁ、とりあえずクッション殴りたいなぁ、というのが読みながらの感想。
    若干世間ずれしてくるくらいに純粋で健気で一途でまっすぐ、人を好きになる事の身勝手さを自覚してぐるんぐるん悩み続ける優太郎と、そんな優太郎にどうしようもなく惹かれて翻弄される本田さんが面倒すぎて可愛すぎた。
    しかしまぁここまで人の心に敏感で思慮深くてすれてない高校生が居るかなぁという気は無きにしもあらず。(だから本田さんの心を鷲掴みにしちゃったんだよね、というのは分かるんですが)
    本田さんは女好きなわけじゃなくて、寂しがりで来る者拒まずなだけで、本当に欲しかったのはひたむきに自分を求めてくれて安らぎをくれる相手だったんでしょうね。本当に欲しいものをくれるのは優太郎しかいなくて、それに気づいたことで我儘で子供っぽくて独占欲が強く嫉妬深い、そんな自分の本能を剥き出しにしていったのかなと。
    愛情を知らなくてぽっかり心に穴の開いた年上が純粋な思春期の男の子の真っ直ぐさな思いに絆されてのめり込んでいく構図は「あめ~」と同じパターンではありますね。
    両片思いのもどかしさ、恋する苦しさ、両思いになってから尚続く、甘やかな息苦しさ。人の感情を穏やかに見つめて詩的な淡く繊細な言葉でそっと拾い上げていく文章が心に染みわたりました。
    葛西さんのイラストが雰囲気ぴったりで穏やかで優しくてとても好きです。二人とも本当に可愛い。

    本田さんのライバル【Kaze】のマスター浅木さんはカラス~からの続投(?)ですね。葛西さんの挿絵でなるほど、こんなダンディなおじ様だったのねと。
    しかしいくら優太郎が可愛いからって距離を詰め過ぎじゃないだろうか、シヅキに言いつけるぞーって複雑な気分になりました。笑
    味を出し過ぎな恋のアシスト係・ハルちゃんと愛しの薫の関係も色々気になります。(過去に朝丘さんのサイトにスピンオフがあったとか……?)

    全体的に朝丘さんらしく恋する喜びと切なさが綺麗に切り取られてはいるのですが、優太郎がいくら可愛いからってみんなベタベタに構いすぎなんじゃないかとか、居酒屋で堂々みんなの前で告白しちゃうのはいいのかとか、人間関係がやたらと密接過ぎるのは気になります。
    いい人しか居ないファンタジーとして楽しめばいいのかな?  とは思いつつちょっとそこは気になるかもしれない……。

  • 誤解やすれ違いで胸が締め付けられる様な思いを何度もします。言葉が足りないと、人は簡単に誤解してしまうものですね。

  • 幼い頃から星が好きな坂見優太郎は、高校進学を機にレンタルショップでのアルバイトを始めた。
    そこで出会った大学生の本田裕仁は、複雑な家庭環境のせいかどこか寂しそうな人だった。
    彼を癒したい衝動に駆られた優太郎は徐々に彼に惹かれていく。
    女慣れした彼の軽い態度にわかっていても近づくのを止められない優太郎。
    本田に女性の陰があることに傷付いても諦められない優太郎は、自身の送別会の日に、
    覚悟を決めて告白をする。


    四つ年上の本田の軽薄な態度に傷付きながら惹かれていく優太郎くんの純粋さがとてもとても可愛かったです。
    星好きな高校生がプラネタリウムデートするという描写が印象深かったです。
    あとがきにて、星=本田、サカナ=優太郎と書かれてあって、ロマンチックだなあと素敵に思いました。

  • 「きみのこと」の続編を読むつもりだったのが、午前中に届いた頼んであった本の中にこれがあったので、夕方から読み耽りました。
    私の小さな読書仲間は、「もだもだする」話が大好きなんですが、これはきっと彼女も「もだもだする」はず。
    切ないというよりは、もどかしくて、もどかしくて、2人の気持ちを手づかみしたいような抱きしめたいような気持ちになります。

  • 大学生の本田さん×高校生優太郎。恋愛が出来なくて女にだらしない本田さんとめちゃめちゃ素直で健気な優太郎。途中からお互い好きあってるのに見事にすれ違って片想いで、切ないです(>_<。)暗い夜の中でキラキラ光る星のようなお話で一気読みでした(*´∀`*)

  • 本田はひねていて、優太郎はいい子ちゃん過ぎてなんだか微妙な気持ちに。

  • 朝丘作品2つめ。



    うーん、優太郎くんがお約束的におニブなのですが、それ以上に本田さんも鈍いなと思いました。自分自身の感情に対して。
    女の子と付き合えるふつうの男の子なら、どんなに相手が可愛くてからかってやりたくなったとしても、弟分にそう何度もキスしたりしないだろ…
    と、突っ込みながら読んでしまいました(苦笑)
    だから、本田さんの中では、きっと最初に会ったときから優太郎くんは何かが特別だったんだろうな、という都合のいい解釈←

    複雑な生い立ちもあって他人にも自分にも素直になれない本田さんが、子供っぽい嫉妬心や独占欲を持て余してぐるぐるしてるのがかわいかったです。
    優太郎くんは気遣い屋さんってのもあるけど、本田さんのそういう気性の激しさにけっこう振り回されてた気がする(笑)

    最終的にはお互い素直になれてよかったね、という心温まるBLでした。

  • どうしてこの人の作品はこんなに切なくなるんだろう。文体は口語混じりで軽いにも関わらず不思議な雰囲気も纏う作家さん。

  • 読みやすい文章だったし、一人称で書くことのメリットをみごとに引き出してた。一人称の書き方も良いなあと思わせてくれた。
    この物語で乗り越えるべき最大の難関、ハッピーエンドを迎えるために克服すべきものが「主人公自身の頑固さ、“ふつう”という価値観、思い込み」などだからかも。

    攻キャラは嫉妬とか子供っぽいところもあったけど(笑)クライマックスで、あえて受に「おまえはどうしたいの?」みたいに受の口から答えを言わせるところなどが大人で、お兄さんっぽくてよかった。
    さみしそうでかっこよくて、という雰囲気とかがちゃんと表されてて、攻キャラの魅力が伝わってきた。
    なぜ受が攻に惹かれたのかもよくわかった。

    サイト小説家上がりというのは、構成の立て方などから滲み出てる。でもそれが悪い方向でなく、良い方向に表れてる。

    印象的な言葉づかいがときどきあって、上手くて、光る。
    詩的な言葉のなかには思わずメモしたくなるような、感動を覚えるものもあった。

    あえて要望を言うなら、もう少しエロが生々しくてもいいかも。
    すべてが綺麗な表現でまとめられてたから、この作者さんの汚いシーンも読んでみたく思ったり。
    コバルト出身と知り、ああーなんとなくそんな感じする作風だ、とも感じた。

    何度も読みたくなる一冊。
    じっくり読むほど面白かった。

    葛西リカコさんの絵もすばらしい。

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