ドラマ (DARIA BUNKO)

著者 :
  • フロンティアワークス
4.09
  • (32)
  • (28)
  • (20)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 251
感想 : 20
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861345265

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 切り付けるような恋をする作品だなあと思う。
    好きで好きで、ちゃんと思い合っているのに、思い合っているからこそ二人の事だけを考えられない。そんなお話。
    とてもいとおしいと思いました。

  • 未入手

    以下あらすじより
    現役高校生のモデル・榊拓人のもとにドラマのオファーがきた。題材が同性愛だと知り、出演を嫌がる拓人。だが拓人を恋人役に指名したのは、憧れの俳優・恵裕次だった。彼の役者としての姿勢に触発されて、拓人はドラマに真剣に向き合い、そして気づく。胸の中にある痛みに

  • 読んでる間切なくてずっと胸が痛かった。
    幸せになったはずなのにどこか遠くて、ずっと不安なまま読んでいたら案の定お別れで終幕。
    嘘でしょ!?と思っていたら続編の文字がありホッとしました。早く続きを読みたいと思います。

  • モデルの拓人は憧れの俳優、恵裕次からの指名で彼と恋人同士を演じるドラマに出ることになり……。

    演技初経験の拓人が役を掴むために≪海≫を知ろうとするところは真摯でいい子だなぁと。
    役が抜け切らず……はあることだと思うので、≪海≫と拓人の間で揺れながら、裕次に惹かれていく心情がとても丁寧でリアルでした。
    海として生き、海として想いを告げることなら許される。それでも伝えたい言葉は拓人から裕次への物でしかない。お互いそれを知っているのに、互いの立場や未来、支えてくれる人たちのことを思えばそれは願ってはいけないことで。
    通常のスキャンダル以上の意味を持ってしまう同性を愛する苦しさ、本当に好きで大切な相手の幸福を、自分を支えてくれる人たちを守るためにできること。
    朝丘さんならではの幸福感、恋愛観はこの時から息づいているんだなぁと。
    思い悩む拓人が恭子から告げられる言葉がとても好きです。

    心を通じ合わせながら、互いの幸せのためなら共にいるべきではない、と引いてしまう拓人は若くて瑞々しくて純粋で、そんな拓人を推し切らずに受け入れる裕次の気持ちもわからなくもないかな…。
    個人的にはそこまでモヤモヤはしないけれど、続編で二人の結末が見られるのなら見届けたいです。
    劇中劇の「白の傷跡」はサイトと同人誌で発行されたそうですが、続刊と合わせて15周年記念サイトで過去のサイトから消えた作品も読めるようになるといいな。
    しかしいかにも2000年代初頭のドラマっぽいお話ではありますね。

  • 有名俳優とモデルの恋。お互い相手のことを真剣に思っているからこそ出した答え。 続編『ラジオ』でこれから二人がどのような道をたどっていくのか、見守っていきたいです。

  • ここのところ片っ端から読んでる朝丘さんの作品。もう何冊目か数えるのも辞めちゃったんですが、今回は間に読み挟んだ本に業界ものがあったので、書かれていない背景とかを勝手に想像して楽しく読めました。

    最近の作品を読んでから作家さん買いを始めると古い作品で違和感を覚えたりということも多く、朝丘さんの作品にも確かにそういう作品もあったのですがこのお話はわりと安心して読めました。
    ただ、淡々とした日常に潜む心の変化、葛藤を、読み手の共感を誘い出しながら紡ぎ上げていくというスタイルに達する一歩手前なのか、少し物足りなさも感じた1冊。

    そのままだと評価も★3つくらいかと思ったのですが、主人公の強さがとても好きなので1ポイントアップです。

    商業BLでバッドエンドは異色らしいのですが、バッドエンドなのかなぁ?
    お互い想いあってるのであれば、ハッピーエンドなんじゃないかなと。
    この辺りは、解釈の違いかもしれませんが、これ続編があるらしいので、また探しにいかなきゃです。



    追記
    ネットで検索して気がつきました。続編まだ出てないんですね。
    この終わり方だと納得できない!ってファンも多いと思うので、待ち遠しいことです。

  • 俳優×モデル
    モデルの拓人に来たドラマの仕事はゲイの恋愛ストーリーだった。絶対にイヤだった拓人だが、今回拓人を選んでくれたのが憧れの俳優・恵だと知り、その真意が知りたくて恵を訪ねる。
    演技指導もするからと、説得されて始まった二人。そして拓人は自分の役である海にハマり込んで行き、比例するように恵に惹かれて行き・・・。
    好きだけど、それだけじゃどうにもならない恋って感じです。芸能人でいろんな人に支えられているからこそ、何か起こると大事な人たちを傷つけてしまう立場にある二人が苦しんで結論を出す話。
    悪くはないんだけど、ちょっとあざとい感じがしてしまったかなーというところはあります。
    いつもは素直に「切ないっ!」ってなる朝丘さんの作品ですが、ちょっとこういう業界関係モノはあざといなーと感じてしまったので残念かな。

  • 読み進めて終わりが近づくにつれまさか…とは思ってたけど…。まさかのバットエンド。俳優・恵裕次×現役高校生モデル・榊拓人。同性愛を題材にしたドラマで共演して裕次への恋心に気付く拓人。
    うーん…別れる必要なかったんじゃないかな〜って思ってしまった。だって二人まだ始まってもなかったんだから…。続編が出るって話しだから続編に期待。このままではスッキリしないので(^^;;
    しかし、朝丘先生の作品は毎回泣かされます。今回も後半は涙がボロボロでしたから

  • 最後がHAPPY ENDじゃないものは苦手なのに、こんなに惹かれたお話は初めてです。心がキュンとなってせつなくて・・・。
    続編があるらしいので楽しみにしてます。

  • まさかのバッドエンド…。別れて終わり、という商業BLを初めて読んだので驚きました。
    拓人のほうは祐次さんを大好きで大好きで色々思い悩んだ結果、
    ああいう選択をしたのだろうということは共感できましたが
    祐次さんのほうはそれでいいの?という疑問が読者には残ったまま…。
    拓人の気持ちはよーーくわかるんですが、イマイチ祐次さんの想いの熱というものが伝わりませんでした。
    ほんとに祐次さんって拓人のこと好きだったのかなー?
    大事に想っていたのはわかるし本人も明確に想いは拓人に伝えているのですが
    その感情が愛だったのか恋だったのか…。

    相手の迷惑にならないように別れる、って「それでも好きだから一緒にいたい!」と安易なテンプレート通りにならないところは好きですし、
    朝丘さんらしくお話全体に漂う透明感とか静寂、切なさが読んでいてとても心地よかったです。

全20件中 1 - 10件を表示

朝丘戻の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中村 明日美子
中村明日美子
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×