あるいて、あした (DARIA BUNKO)

著者 :
  • フロンティアワークス
3.25
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本棚登録 : 185
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861345500

作品紹介・あらすじ

夏休みに実家の酒屋を手伝うことになった大学生の一夏。童顔な一夏は配達先の無愛想なバーテンダー・上川から高校生に間違えられる。
第一印象は最悪だったが、二人は次第に打ち解けていく。
一夏が上川を意識し始めた頃、彼の部屋に美しい女性・真純が訪ねてくる。彼女は上川が思いを寄せる相手で…。
商業誌未発表作も収録の完全版がついに発売!

感想・レビュー・書評

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  •  明るい、前向きな末っ子気質な真っ直ぐな青年と、ちょっと家庭の問題を抱えている男の話。

     真っ直ぐな男の子は、守られて育ったがために感情は真っ直ぐに出るし、隠し事は苦手……そのせいで、第一印象は最悪だった二人だが、でも、さりげなく相手の距離を測って言葉を選ぶなど、育ちのよさはうかがえる一夏は、あまり誰も寄せ付けまいとしていたバーテンダーの上川にするするっと入り込んでくる。
     二人はそうやって距離を詰めていくのだけれど、実は上川が家を出て、一人で無理やり生活を成り立たせている原因の一つには、「好きな人」の存在があることを一夏が知ってから、二人の関係が徐々にぎこちなくなっていく。

     自分の中に沸いた上川に対する気持ちはなんなのか……?
     わかる気がするけれど、それを認められない一夏はますます堂々巡りになって……という話でした。

     相変わらず、優しい気持ちがいっぱいな崎谷先生の話です。
     ただ、最初の頃に書いた作品なので、優しさはたくさんありますが、胸のぎゅっと苦しくなる感じはちょっと物足りないかもしれません。

     それでも充分に楽しめる作品だったので、この評価で。

     早く、次の本が楽しみです。

  • デビュー2作目を文庫化。元気で純真な一夏と大人っぽく見えるが実はヘタレな総司、2人の視点がくるくると変わるので、うん?今どっちだと思うことはありましたが、楽しく読みました。2人がどんどん引かれあっていくのに総司の過去の恋が足枷になり前に進めない、そのせいでスレ違い傷ついていくー夏が切なかったです

  • 嘘・・読み終わってない。
    挫折orz
    頑張って読み進めても全然面白くなってこおへんかった。

  • 崎谷さんの初期作は読んだことなかったので。
    読んでいると崎谷さんだなぁって思いましたが、
    文章の流れというか、言葉遣いというかが初期作なんだなぁ…と思いました。

    話的には、勘違いの積み重ねと元々相手には初恋の人がいて…というものなので、切ない感じでした。

  • 積んでいたのをようやく読了。14年前とのことでやはり今の崎谷さんとちょっと違う。

  • 21歳×20歳
    バーテン×大学生家業手伝い
    腰痛の父の代理で酒の配達に行った一夏はある店のバーテンに高校生扱いされて不愉快になる。
    言い合いになったものの、その後も顔を合わせるうちに短い期間で二人は親友のようになり、風邪を引いた上川の見舞いに行ったことからどんどん進展していく。しかし、上川の想い人の存在を知り、それにモヤモヤした感情を持て余す一夏は自分の気持ちを自覚する。その後普通に接することができなくなり、どうにも身動きとれない一夏を暖かく見守る兄の一春。大切な人に励まされ、一夏は失恋した上川を慰めるだけでもいいからと身を委ね・・・。
    意地っ張りで強気だけど、純真な受って感じで幼さがありながらも一夏かわいいです。
    上川は正直、大人なのか子供なのか・・・って部分でちょっとキャラ的に摑めない感じではあるんだけど、それもまたいいのかな???

  • 旧題『明日のために靴を磨こう』(1988年ラキアノベルス)の新装版。
    同人誌掲載作2作の加筆・修正版の入った完全版とのこと。

    読了してから旧題を知って、「ああ、なるほど」と。
    近頃の作品とは雰囲気が違うな、と思えば古い作品だったのですねぇ。
    近頃のBLは恋へのハードルが低い気がして、そこの葛藤が楽しいのに!と思っていた私は、同性への恋心を自覚して、お互いに迷走している描写がとてもよかったです。

  • 14年前の出し直しみたいだけど、そこまで違和感はなかった。しかしまあ、総司が予想外に子供(中身が)だったせいか、やる事は濃厚なのに、なんなんだろうこの純情さw

  • うるっうるのきゅんきゅんです。

  • 新装版(旧題:明日のために靴を磨こう)

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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