琥珀色のなみだ~子狐の恋~ (ダリア文庫)

著者 :
制作 : yoco 
  • フロンティアワークス
3.98
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本棚登録 : 142
レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861346156

作品紹介・あらすじ

都から逃れ、人を避けて暮らしていた鐵は、子狐を拾い琥珀と名付け育てる。無邪気に懐いてくる琥珀に、忘れかけていた愛情を取り戻していく鐵。だがある朝、琥珀は人の姿へと変化し、里人から狐神と奉られるようになる。自分には神の力の片鱗もないと落ち込む琥珀を鐵は慈しみ、やがて琥珀も鐵の孤独と優しさに恋心を抱いていった。そんな時、狐神の噂を聞きつけた帝が兵を放ち-。

感想・レビュー・書評

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  • ラスト、成瀬さんがあとがきでも書いてらっしゃいましたが、かなり衝撃でした…
    とても綺麗な終わり方だったけれど、BL的にこう来るか!?という!
    受けのケモ耳がとっても愛らしくて、挿絵も可愛くて個人的には満足でした!
    続きがとても読みたいけれど、これはこれで終わっておいた方が綺麗かなぁと思いつつ…
    スピンオフが出たら絶対に買いますが!

  • 切ないお話でした。
    ガッツリBLストーリーというわけではないので、そういうのを期待している人には全く面白くないかもしれませんが、人が決して一人では生きていけないように、神様も人の心、信仰心や他を想う心があってこそ存在できるものなのだと語られているような気がします。
    心の支えになる相手が同じ人間であろうと、獣であろうと、神であろうと、寄り添いながら慎ましやかに生きている存在を足蹴にするような帝には、まあ腹が立ちましたが、もしかすると帝も本当は寂しかったのかもしれません。
    『神』と言えば、感情もなく、自然の摂理に逆らうこと無く、人とは交わらない(この場合肉体ではなく精神的にという意味で)存在であることが多いですが、狐の獣神である琥珀は、生まれたての赤ん坊で自分では何一つ出来ず、神通力を使う術さえ知らないのですが、都落ちの元武士である鐵の愛情でたくさんのことを学んでいきます。
    山里の村にいる人間達も、なんだかんだと言いながら優しい心の持ち主が多く、ストーリーの後半は胸が痛むばかりです。
    愛おしい存在を守ること。
    神という存在を忘れないこと。
    どんなに月日が経っても、鐵が琥珀のことを忘れない限り、獣神は鐵の傍に、そして里山に生き続けていけることでしょう。

  • せ、せつなすぎる…
    まさかそのまま姿消しちゃうの?!
    違うよね?「ちりん」とした音色の方に振り向けば
    そこにいるんだよね?!琥珀がっ!!

  • 成瀬センセはいろいろなジャンルにチャレンジしていて、いつも期待を感じさせてくれます。
    今回は時代物シリアスファンタジーで、孤独な武士とかわいい狐の神様が主人公です。文章力のある作家さんなので、世界観にどっぷり浸りきることができました。

    仕えていた皇子に裏切られ、都から逃れ人目を避けて山里でひっそりと暮らしていた鐵は、ちっちゃくてかわいい子狐を拾い琥珀と名付けて育てます。育てるうちに琥珀が人の姿に変化して村人から神と崇められるようになり、鐵も次第に人々と打ち解けるようになっていきます。

    琥珀はとても純真無垢でかわいい子狐です。人の姿になってもケモ耳もふもふで、イラストもすごくかわいい。
    子供で神様なので、BLなのにそういったHシーンは皆無。これは英断でしたね。エロなしなんて…!と思われるかもしれませんが、無くても萌えは充分にあります。ピュアラブ。純愛なんです。
    そこは正解でした。
    琥珀は拾ってもらって大切に育ててくれた鐵だけが好きなんです。それはもう一途。姿が見えなくなると不安で不安で泣いてしまいます。鐵の着物をギュッと握り締めていつも側にいるような子です。
    子供らしいそういう姿に、母性本能をおおいに刺激されました…
    鐵も守ってやらなくてはという気持ちを突き動かされたに違いありません。

    掟破りの展開で、涙です。エロなしでもここまで満足できる内容だったのは評価が高いけど、何しろ悲しいじゃありませんか。ストーリーとしては納得できるし感動的なラストです。
    でも、糖分不足なんですよね。辛いわ~
    その先の話を読者サービスとして(エロなしでいいから)、もう少し欲しいような気がします。

  • 文体が少し古風になっていたけれど読みやすかったです。yocoさんの透明感のある繊細なイラストとも相まって全体的にとても美しかった。

    敬愛していた主に裏切られて都から山奥へと逃れてきた鐵は、人と関わりを持たないようにして暮らしていたが怪我をした1匹の子狐との出会いによって生活が変わっていく。

    琥珀がどんどん成長していくのと共に鐵も琥珀と暮らすうちに、過去の記憶が癒され、鐵を怖がっていた里の人たちも鐵を受け入れるようになっていくのを見ていると、読んでいてこっちまで嬉しくなりました。また、小さい頃の琥珀はもふもふしていて少し舌足らずなのがとってもかわいい!鐵のことを「くろ」と笑顔で呼んでいる姿を想像すると、恋人というよりも、家族。というような感じ。濡れ場もほとんどなかったです(少しキスをした程度)。

    後半になると一気にほのぼのしたムードから一転して少し血生臭くなりますが、ラストは綺麗に締めくくられて良かったです。最後にちょっとした希望も感じられて嬉しかった!
    この二人には出来ればこれからも、来世でもまた出逢って恋をしてほしいなと願います。

  • 終り方が凄くいい。
    狐神様が相手ですのでとってもピュアなお話です。

  • モフモフです。子狐の神様と、都落ちした武士の恋。
    というよりも、子育てものです。
    恋愛と言うよりも、愛です。
    愛の中でも、家族愛とか、そっちに属するような
    雰囲気なので、BLかと言われると首を傾げてしまう
    ところですが……。

    前半は完全に子狐育成ものできゅんきゅんします。
    モフモフ好きには悶え狂うほどの可愛さです。
    むっちりした赤子バージョンのままでもよかったくらい、
    もう攻じゃないですけど、愛しくて愛しくて。

    後半は帝が受の子狐を手に入れるたびに襲撃して
    くるんですが、こっからが怒濤の展開で息つく暇も
    ありません。
    ラストに向かい、え……まさかのバッドエンド??
    とヒヤヒヤしながらページを捲る手がびくついてたん
    ですが、これはこれで綺麗な終わり方だと思います。
    ハピエンではないけど、こういった希望を匂わせて
    エンドも大好物。
    妄想が膨らみます。
    ただ、1点、★5にしなかった理由が……。
    雷鳴の結末だけは、受け入れがたかったのです。
    確かに美談かもしれませんが、わざわざあの結末に
    する意味が見いだせなかった。
    この部分だけは悲しくて悲しくて涙があふれ出て
    しまったんですが、それが切ない涙でなく、やるせなく
    悲しいものだったので、満点評価は無理でした。
    あのシーンがあったために、そこから盛り上がって
    せつなく感動の展開なんでしょうけど、感動半減。

    続編は難しいと思いますが、薄い本を希望。
    挿絵のシンクロ率は凄いです。

  • これはもうBLの枠に収めちゃいけないと思う。BLとしては物足りない。けれど、BLだと意識せず読めばこの満足感…。琥珀、かわいい(´∀`*)子狐から赤子、少年…成長してもそれぞれ違った魅力があって総じてかわいい。幼げな喋り方とか、くふふっていう笑い方とか、とにかくかわいいw鐵が振り返った先に琥珀がいたらいい。

  • 評判通り良いお話だった。BL棚に入れるより「心に残る小説」棚に入れようか迷った。けれど子狐が女の子だとここまでピュアな恋にならなかっただろうし…。日本の八百万の神々が人々に信じられていた古き良き時代のお話。挿絵も秀逸でした。

  • 狐神様の琥珀と都から逃げてきた鐵のお話です。途中からあぁもうこれ哀しい気配が…と思いながら読んでましたが(つд`)琥珀のもふもふ具合や純粋な様子はただただ可愛く、鐵とずっと仲良くしておくれ…と(;∀;)ラストはほんのり希望がって感じです。濡れ場はありませんが好きなお話です(つд`)

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