坂道のソラ (ダリア文庫)

著者 :
制作 : yoco 
  • フロンティアワークス
4.29
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  • (1)
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  • 本棚登録 :301
  • レビュー :32
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861346330

作品紹介・あらすじ

恋は、夜のバスの坂道みたいに寂しいものだと思っていた-。高校生の河野一吹は、毎朝バスで乗り合わせる会社員の大柴賢司と親しくなる。悩みを抱えていた一吹を彼は優しい言葉で救ってくれる人だった。やがて互いを深く知ったふたりは自分を変えるために彼女をつくろうと約束する。しかし賢司と過ごすにつれ、一吹は自分の恋がとても近くにあることに気づいてしまい-…。

感想・レビュー・書評

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  • オンでの対話がリアルやった〜。顔見えてへんから言えることと言えんことがあるよな〜。
    個人的には嶋野くんがイチオシすぎるんやけど笑。

  • うん、朝丘さんの紡ぐストーリーは嫌いじゃない、むしろ好きなんだけれど1冊読むと本当に疲れるのよね。
    それだけ引き寄せられてストーリーの中に入り込んでしまってるってことなんだろうけれど。
    今回もそんな感じで読み疲れた。でもそんな疲労感がいいんだな。本当にダメなら次には続かないからwww
     
     
     
    ところで、今気付いたんだけれど
    朝丘さん、お名前から『。』を取ったの?

  • やー、よかった。ジーンとしました。ホントに読ませる作品の多い作家さんだと思います。
    ゲーム会社副社長×高校生なんだけど、副社長と言ってもバブリーな感じではなく、バスに乗る普通の感覚の人です。そんな二人がバスで出会って、SNSと現実に会うことを繰り返しながら親しくなっていく話。
    一吹の友人・親子関係の悩みだったり、賢司の姉に対する後悔だったりを素直に打ち明けながらお互いを信頼し合っていく中で、一吹はどうしても打ち明けられない自分がゲイであること、賢司を好きになってしまったことに苦しむ。
    SNSの中のことや、ほかの登場人物との関わりとかがうまい距離で描かれていてとても好感が持てる。
    お互い「好き」とか「かわいい」とか本当に率直に言ってるんだけど、その意味合いのすれ違いが切ない。切ないばっかでもなくて、いちいち一吹が言うことが可愛くて悶える賢司の気持ちもなんかわかるー。なとこもあるし。こんなに懐かれたらそりゃおじさんは嬉しいだろうなと!!
    ソラがシバを抱きしめたいんだけど、その機能がないばっかりにグイグイ押してしまうそのもどかしさとかが、届かない一吹の気持ちをすごく印象的に表していてジーンとします。
    初詣のシーンとかも今のままでいたいから言わないで欲しい一吹のキュっとした気持ちが伝わってきて泣けます。
    なんかもう「これでもか!」ってくらい切ない。を詰め込んだお話で好きでした。挿絵の雰囲気も合ってるなって感じました。

  • 突き刺さった!!会社副社長賢司さん×高校生一吹。毎朝バスで一緒になる二人がある事をきっかけに話をするようになり…。ノンケとゲイ、過去、どこか馴染めない学校生活、SNS、本当にどこかにありそうな日常で言葉ひとつひとつがグサグサささりました。甘いです…賢司さんの言葉が甘いです。嶋野イケメン(^ω^)賢司さんカッコいいです。年越しの舞台が地元で読んでて調度良いところだったので萌え転がりましたwwwしかし奴がラストまた出てくるとは思ってなくて油断してて、賢司さんの行動に泣いた(>_<。)ペーパー3種付

  • 心がぽかぽかになるようなストーリーでした。
    主人公の高校生、一吹は、毎朝通学のために乗っているバス内でひとりの会社員、賢司さんが気になっていました。
    ひょんなこと(一吹が男から痴漢される)から、二人は仲良くなるのですが、初めて話をしてから二人が恋人同士になるまで、本当に二人の生活や感情にこちらが寄り添っていってしまうような感じで、ゆっくりゆっくり二人の距離が近づいていくストーリーの進み方に、きゅんとしたりほわっとしたり悲しくなったりしました。
    メインの二人以外の、一吹に片想いしているミチル、チャラ男、林田、嶋野もすごくいい味だしてました。
    一吹が高校生で、高校生らしい姿や悩み、幼さを描くうえで、彼らは絶対必要な存在だな、と。チャラ男なんかは、登場シーンは少ないですが、けっこう最近の男の子で、無知、というか自分勝手な感じが、見ていて青臭いけど共感というか、現実的でよかったです。林田も。
    そう考えたら、やっぱり一吹や嶋野とかミチルとは、ちょっと大人びてるというか、しっかりした高校生な気がしました。
    朝丘さんは、こういうお話を書いたら本当にすごい、というか素敵な世界を描くよなあと思いました。

    ほんわりしたyocoさんの挿絵もとてもきれいで、お話にピッタリでした。

    ただ、たまに思うのですが、朝丘さんの書く受けの男の子は、今回みたいな、だいたい意志が強くて自分のどんなとこが弱くてとか分かってて、それに立ち向かおうしている子が多いよな、と思いました。

  • あまーーーーーーい!!!!!


    高校生と、三十路の社会人との、ほのぼのゆったり話。文体がふわふわと優しいけれど、早いうちからセクシャルマイノリティを自覚している人間の孤独って、はかりしれないと思う。想像しても想像しても、到達できないと思う。
    槇原敬之の軒下のモンスターと、中村中の友達の詩に思いを馳せるね。

  • 朝丘さん、初読み。普通ならナレーションベースでサクッと話が進んでいくところを、会話を積み重ねることで、二人の距離と心情を表現していくという作風は、まどろっこしいけど嫌いじゃない。ただ、主人公の一人称なので、攻の気持ちまで表すのは難しかったかな。じわっと主人公の気持ちに寄り添いたい人向け。

  • スピンオフに備えて再読。うーん、やっぱり好きだなぁ。

    通勤通学のバスの中から始まるドラマ。
    いつも乗り合わせるおしゃれな会社員賢司と高校生の一吹。痴漢の被害に遭う場面に立ち会われるという不本意な出会いながら、ひょんなことから年齢も立場も違う二人がごく自然にコミュニケーションを図っていく。
    賢司には後に明かされる重い過去、それゆえに一吹を意識してみていたという事実が明かされるのですが、二人とも早く大人にならざるを得なかった二人だったんだなというのがしみじみと。他者との間に境界を引きながらそんな自分のあり方に真剣に悩み、賢治との対話を通して踏み出す勇気を持とうとする一吹は思慮深くて真面目で優しくて本当にいいこ。
    賢司にしてみれば正直なところ、まっすぐで純粋で、これからたくさん友達を作って広い世界に羽ばたいていくのを見守ったあげなければ…という感じでそりゃあ焦りや不安にも襲われるはずだよね、と。
    盲目的なほどの愛情を前に怯んでしまう賢司の姿にどうしようもなく胸をつまらされる。

    アバターを通してのチャットでのコミュニケーションは顔も見えなければキャラクターが身代わりになってくれるがゆえに現実とは違う。
    バーチャルな世界での言葉のやり取りと現実での違いに打ちのめされながらも、「現実」の世界でちゃんと周囲に自分を知ってもらうことを諦めずに対話を図ろうとする一吹はとても良い子で大人で、心が洗われます。
    朝丘さんキャラの中でもふわふわ可愛らしすぎない地に足のついた文体で思考が綴られるので入りやすい感じはあったかなぁ。
    恋の成就だけではなく、親や周囲の人たちに納得でしてもらって二人で生きていく道を模索しなければ、とというところまで踏み込んでいつもの日常に帰っていくところまできちんと描かれているのが朝丘さんだなぁと。

    ずっともどかしい恋に溺れる一吹が描かれるので、後半の成就後の甘々展開がご褒美デザートだと思えどもちょっと気恥ずかしかったかな…。

  • 確かにチャット通す自分は違う自分だった。

  • きちんと、受けである主人公がゲイをカミングアウトすることに対して悩む様子が描かれているのが良いです。BL作品って結構そこのところ不思議とスルーされてしまうことが多いので。
    この作家さんまだ読みはじめて3作目だけど、設定はすごく好み。でも攻め側の視点が全然ないのでどうしても関係性が薄い様に感じてしまうー。あめちゃんの話よりかは主人公を取り巻く登場人物から相手のもつ過去については見えていたけど、やはりイマイチ一吹くんに惹かれる理由が薄いというか……うーん、消化不良……

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