夜を抱く腕 (DARIA BUNKO)

著者 :
  • フロンティアワークス
2.82
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本棚登録 : 45
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861346361

作品紹介・あらすじ

両親のいない明は義兄・友広から、ある男の元で住み込みの家政夫をして欲しいと言われる。苦労をかけてきた兄の頼みならと引き受け、約束の場所へ向かう明。そこには大柄で男前な斉賀という男がいて、「お前の兄貴は借金のカタに、俺にお前を売ったんだ」と告げ、好き勝手に身体を蹂躙してくる。明自身には興味を示さず身体だけを求める斉賀だが、明は次第に彼へ惹かれていき…。

感想・レビュー・書評

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  • 兄に売られると弟とそれを渡された社長の話。

    私、意外とこういう話好きかも!!
    正直なところ斉賀(社長・攻)が明(弟・受)をどうして好ましく思ったかとか明の静かすぎる部分などはもう少し深く読みたいと思わないでもないけど、このうっすらぼんやり感がもしかしてこの本の良さなのかもと。

    義兄に負担を掛けまいと生きる明がその兄の借金の為に斉賀のもとへ行くんだけど、確かに最初は凌辱なんだけど、どうしてもそこに鬼畜さを感じられずちょうど良かった。受けの雰囲気がもう少し甘ったれかツンとしてたら鬼畜さが合った方が良かったかもだけど、今回はこの冷めた感じだけどどこか憂いのある斉賀がとても良かった。

    最後の最後まで義兄に売られたホントの理由が分からなくて、斉賀が全部話してくれるけどその片鱗をまったく話中に見せなかったのも良かった。
    おかげで、斉賀と明の淡々としながらも少しずつ心がすれ違うさまの流れが訥々と語られてて、静かにでも確実に変わっていくお話が好きな人にはいい作品だと思う。
    ☆3.8

  • 義兄弟ものかと勘違いして購入してしまいました…うっかりミス。
    義兄からの頼みで、斉賀という男の家での住み込みの仕事を引き受けた明。義兄と二人暮らしの生活で苦労をかけてきたせめてもの恩返しにと思って受け入れたのに、実は自分が斉賀に借金のカタとして売られてしまったという事実を知ります。

    まぁ義兄弟モノでなくても、借金のカタに売られての陵辱系も好物だよ~と読み始めたのですが。

    あれ?と思ってしまう部分があちこちにあって、消化不良のまま読み終わってしまいました。
    全体的にボンヤリした印象だったのは、やはり主人公の明にあまりにも覇気が無かったことに尽きますね。良い子なんだけど、成人男子とは思えない危機管理の無さとお人よし加減に、好感を通り越して「大丈夫か?」と思ってしまったのでした。
    あんまりな流され系です。
    義兄のことは、もっとしっかり怒りまくるべき!
    売られてしまった自分の立場に疑問を持つべきですよね~
    いい子なりにおかしいことはおかしいと、自分の意志をはっきり言える男子でいてほしかったです。
    尋ねればきっと斉賀は真実を教えてくれたはず。それで斉賀を味方につけて義兄を軽~く逆襲するくらいの心意気があってほしかったです。

    一方、相手の斉賀は想像していた鬼畜系ではなく、意外にマトモな攻だったのはよかったです…
    しかし、なぜ彼がそこまで明にほだされてしまったのか、今ひとつ説明不足でピンとこなかったんですが。斉賀のすてきなところをもっと見たかったです。
    ボランティア物語になっていたような。
    何か大どんでん返しが起こるのかと待っていましたが、そこも予定調和でした。

    斉賀と明の日常描写とかベッドシーンとかは、わりと好みだっただけに残念。
    なぜ明が斉賀に売られたのかという経緯については、何度読んでも理由付けが弱すぎて、理解不能になってしまい納得できませんでした。やっぱボランティア?

    二人の関係に、読後も悩んでしまいました。

  • とても素直な明がいいですね。ただ、いくら兄のためとはいえ、容認できることとできないことがあると思うんですけど。。。なにせお初。
    最後まで「好き」や「愛してる」といった甘い言葉はありませんでした。
    甘さ控えめですが、大事にしているのが伝わります。わかりにくい愛ですね。

  • う~ん!これもちょっぴり微妙な読了感ですねぇ。 実は優しい攻なんだけれど、それが最後まで伝わりにくいっていうか、甘さが足りない!! そう糖分が足りないんです。結構辛いというか兄に売られてるわけですからねぇ。 なんとも辛い立場な受けだけれど、攻と一緒に過ごしていくうちにちょっとした優しさに惹かれていくんだけれど・・・。 確かに優しいところも見せるんだけれど、カップルになってからの甘さ全開!ってのが無い分やっぱりちょっとこれでいいのか?っていう気分の読了感になっちゃったんでしょうねぇ。

  • この作者さんの義兄弟もので、同じDARIA BUNKOの「誘惑のプロセス (義弟編)」「熱情のロジック (義兄編)」が好き。

    どちらも似たようなシチュエーションだけど、今回は特に仲の良い義兄弟と言うわけではなく、義弟の方は義兄に申し訳ないと思っているのは同じだけど、義兄の方は負担が大きくなってきて義弟を逆恨み?(笑)

    義兄バージョンも読みたい。←こちらの方がオモシロそうな…(笑)

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