5人の王 III (Daria Series)

著者 : 恵庭
制作 : 絵歩 
  • フロンティアワークス (2013年11月29日発売)
4.47
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  • 本棚登録 :120
  • レビュー :13
  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861346521

作品紹介・あらすじ

妹を守るため、過去に戻り自らを消す決意をしたセージは、神の血を高めるため青の王に抱いて欲しいと告げる。「愛しているふり」をする、それが青の王から出された条件だったが、与えられた束の間の幸せな時間に、彼の記憶から消えてしまうことが怖くなる。さらに、芽生えた王としての自覚に、西方のこの先を見たいと願い始めるセージ。しかし、グリニッジを捕え一度は落ち着いたかに見えた西方だが、ヴェア・アンプワントの生き残りの民の復讐はまだ終わってはいなかった。緑の王として、セージとして、愛する者のために選んだ未来とは-。BL長編ファンタジーの金字塔、ついに完結!!

5人の王 III (Daria Series)の感想・レビュー・書評

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  • 良かった。見事に大団円。最後の巻は国内の反乱をおさめるべく奔走するセージが中心だったけど、ちゃんと妹への愛情や青の王への想いも盛り込んで、壮大な物語にエンドマークをつけたのはすごい。他のキャラクターたちも主人公に上手く絡んでいて、気が抜けたり緊迫したり様々な気持ちを味わうお話だった。web小説の良さである勢いが大半を占めているが、人を惹きつける物語は本来こういうものだと実感させてくれた。もちろんBLとしての萌えもあり。鬼畜属性攻は苦手だったんだけど、いつの間にか青の王推しになっていたという不思議。巷で言われている地雷も大丈夫だったし(グリニッジについてはむしろ萌え)何もかも満足。セージの能力である時間移動については粗を見つけようと思えばボロボロ出るが、それはこの手の話につきものなのでこの際気にしない。余韻もそこそこに放置していた小冊子にも手を伸ばす。マンガや小冊子の発売も決まり、また慌ただしく動きだすこの作品。できるだけ追い続けていきたいと思う。

  • 「しあわせを奪うのはいつだって、たくさんの者の手を握りしめ、もっととねだる者か、たったひとりで立ちつくしている者だ。」「ヒソク、未来の私のそばに、おまえは本当にいるのか」「いやです、もう2度と置いて行かないで」「置いていくのはいつも、おまえだ」これでもかこれでもかと上書きされていく過去と未来。青の王と結ばれて終わりなどという生温いものではなく、壮大なドラマはヒソクに始まりヒソクへ戻り、そして未来へ。圧巻。

  • 本の分厚さを忘れるくらい面白かったです。…が、ここからやや辛口。物語の冒頭の頃、「黒の王がどんな悪さをするんだろ?」と思って読んでましたが、いつになってもほぼ出番がない。影、薄っっ!赤も紫も思ったほどのキーマンの育たず、99%青と緑でした。場面転換などでしばしば分かりにくい所があったり、特にラストは「どゆこと?」。まぁ自分なりに脳内で整理整頓してみましたが。で、結局のところ青は目が見えるの見えないの?でもやっぱり面白かったんです^^;緑カワイイし、ウィロウ阿呆だしw。

  • 5人の王最終巻。
    冒頭の「愛しているふり」エロ、久々に甘さを補給できました。
    青の王はなっかなかデレないんだけど、
    たまに見える優しさみたいなものに
    しがみつきたくなっちゃいますね・・・。

    この巻はヒソクを何とか生かそうと東奔西走するセージ。
    でもどうしてもどうしても生かせる道が見つからず
    苦しみもがくところが痛々しいです。

    ヒソクinソーサラーを穏やかに見送れたのは
    良かったのかな~と思います。

    1巻では無力感いっぱいだったセージですが
    3巻では神の力がどんどん増幅しててすごいです。

    でもな~、王としては甘いんだよな・・・。
    余計な争いを生みまくってるんでハラハラします。
    そしてしょっちゅう死にかけます。
    命こそ助かるけども、大怪我しまくり。

    色んな人に裏切られるんだけど、
    最後にグリニッジ様に泣けた・・・。
    グリニッジ様はやっぱりいい男であった。

    奴隷制度をなくすために色々してることが
    裏目に出て大変な事になるあたりは
    ちょっと明治カナ子さんの「坂の上の魔法使い」に
    似てるかなって思います。
    これもあれも信頼できるブレーンとともに
    じっくり政策ねったら良かったのになって思います。
    そう、緑の王宮にシアン様がいればよかったのよね。
    いやいや、グリニッジ様がいたんだった。
    ちゃんと信頼関係が結べなかったことが悔やまれます。

    すごくクールなアージェント様と最後にあんな熱いラブシーンが待ってるとは思わなかった・・・。
    最後まで頑張ってよかった・・・。
    でももうちょっとラブラブあっても良かった・・・。

    未来には「5人の王」の存在自体が過去のものになっていくみたいで、ちょっとさみしく思いましたね。
    初代王たちのお話をちゃんと読んでみたいな。

    正直BLっぽい作品ではなかったけど、
    (セージは女でも成り立つ気もした・・・)
    ファンタジー部分がすごく面白かったし、
    青の王の魅力にやられました。

    外伝も楽しみです!

  • 率先して争いの種を振りまきまくる、浅慮なお子さま王のお話も漸く終結です。
    はぁ……長かったような短かったような、不思議な読後です。
    読んでる途中、だんだんと自己中度が上昇してゆく受の、あまりの身勝手さにムカムカすることもありましたが、この度が過ぎた甘ちゃんっぷりも含めて、彼の魅力なのだと思います。
    考えなしに人に迷惑を掛けまくってしまう愚かな受ではありましたが、どこか眩しくて愛さずにはいられないようなキャラでした。彼に惹かれてゆく周囲も、わかるような気がします。
    とにかくこうと決めたら一本道で、絶対に何があってもブレないその姿勢が、ある意味この世界の中では一番男らしかったかもしれません。

    そしてそして、これだけ広げた風呂敷を一体どうやってたたむつもりなのかと思ってましたが、そうですよねー、そうしますよねー。というか、そうするしかないですよねー、というほど予想通りな展開でした。
    まさか3冊四六判でバッドエンドはないと思ってましたけど、ハッピーエンドにするにはそうするよね、というファンタジー読みには簡単に想像の出来る結末だったのは、ある意味で安心しました。良かったです。

    受がひたすらに不幸で不憫、一体どこまでこの受をどん底に突き落としたら気が済むのかというくらいの作者のやりたい放題っぷりがいっそ清々しく、ぞくぞく震えるほど。
    攻のわかりにくすぎる愛し方には私のM心がくすぐられてたまらなかったです。
    お互いの献身的な愛が見事に成就してほっと一安心。
    やっとのことで甘い桃色エッチが堪能できたのも、ここまでの長い話を読んできた甲斐があったってもんですね。
    天然ド淫乱なビッチ受も大好きなので、ある意味この話は私にはたまらなく好み設定だったのかもしれません。攻も色んな意味で好みすぎて……。
    これでもう終わってしまうのは寂しい、と思っていたところに丁度良くシアンとウィロウのスピンオフが発売されたので、有難く読もうと思います。

    ファンタジーで興ざめしてしまう矛盾についてはもう正直どうでもよかった。
    どうでもよかったと思えるくらい、受と妹の絆を一貫して書ききってくれた。
    (まぁ、そのせいで肝心のBがLらしくなってないという失敗もありますが)
    ただひとつだけ、どうしても納得出来ないのが女性の扱いについて。
    ルリのエピソードはどう考えても物語に必要だったとは思えませんでした。
    あれでは受もルリ自身もあまりにも可哀想です。
    私はBLにおいて女性が不当な扱いを受けることが好きではないので、このエピソードについては書かれなかったこととして脳内処理したほど。
    王宮もので世継ぎ問題のために攻が側室だ正室だのを娶って、こどもを作っても気にならない方ですが、今回のこれはそういった問題とは関係のない部分で描写されていたので不快感しかありませんでした。
    自分の中ではなかったことになっているので、それ以外で作品が構成されたと考えての★5評価になりました。なかったことにしなければ、このエピソードだけで一気に★1レベルにするくらいの気分の悪さです。

    そして序盤トライアングルを期待しちゃったギルが、蓋を開いてみたら一番の空気だった罠。思わせぶりなこと言ってたセーブルも、何かもう生温かく見守り隊みたいになってるし……全然5人の王じゃないよね、2人の王でよくない? と野暮なこと思ってます。
    この手のファンタジーを書くには、正直力不足感が否めないですが、でも面白くて転がるように読ませてくれましたので、最終評価としてはお気に入りのシリーズとなりました。次回は作者が書きたいものだけを押しつけるのではなく、読者がいることを考えた書き方にしてくれると親切だなと思いました。
    磨けばキラキラと光りだしそうな素敵な作家さんなので、担当さんはぜひ指導に力を入れて欲しいです。

  • 完結編。壮大なスケールのファンタジーでした。
    5人の王の設定がすごくいいですよね。色別でキャラの個性がしっかり認識できる点も、複雑なタイムトリップものを読みこなす上でありがたかったところでした。
    王が亡くなるとすぐに、王のしるしが浮き出てきた新たな王が現れ即位するのも面白かったです。
    王の女とHすることで不思議な力がパワーアップするのも、青の王とセージの関係に説得力がもたらされて、自然に受け入れることができました。

    反乱軍に対して、セージは武力介入せずになんとかしようとがんばります。やさしいセージならそうするだろうと思ってましたが、周囲はいい迷惑でしょうね~
    自分も奴隷だったから彼らを守りたい助けたいと思う強い気持ちがあるセージです。
    でも、いつの時代にも正論を聞き入れず自分の主張のみをゴリ押しするヤカラはいるわけで…

    それでもがんばるセージに、とうとう青の王が動くことになって、例の水路を使って暴動を鎮圧することになります。ウィロウが相変わらず元気でよかった~

    ここまでの展開はBL抜きのファンタジーとしても圧巻で、他の作品と比べてもひけを取らない出来なんじゃないかとひっそり絶賛です。

    …ただ、BLなのでやっぱり最後はラブラブハッピーエンドがお約束なんですよね。流れで言えば王と王なのに、と思いますが誰が何と言おうと、どっちかが死んじゃったらダメなのです。それでクオリティーが微妙になってもwやっぱり絶対ハピエンでなくちゃ!
    それに、ブラコン、シスコン的にはものすごく悲しい真実を突きつけられてしまったので、これくらいの癒しは必要ですよねw

    エロ的にはかなり盛りだくさんだったと思うけど、そんなにいやらしくない仕上がり。王の能力を上げるシステムの設定があったからかも。
    性別にこだわらない関係性も好印象でした。

    ストーリー的にはタイムトリップしまくるので、とにかくややこしかったです。時系列がこんがらがります。そこが醍醐味ですね。何度も読み返せるし、読み返すことで気づかなかった事にはっとしたりという発見がありそうです。

  • もうこの物語が気になりすぎて、まさかの1日で2冊読破。青の王とセージがやっっっと幸せになれて感無量。ホント、最初から一貫してセージのことを守り続ける青の王にキュンが止まらない。何なのこの超一途ないい男は…。なのに心が通じあった後もセージにツンの態度を崩さないとか、本当に青の王にドキドキさせられる。セージに関しては、まあ、とにかく甘っちょろいことを言うし、同じような失敗繰り返すし、青の王に心配かけまくってるのに反省ないし、言いたいことはいっぱいあるんだけど、最終的には愛らしさで許してしまうという。自分の甘さが元で、いっぱい大怪我負ったりしてるので、それなりにしっぺ返しも受けてるからいいのか。

    繰り返し言うけれど、この小説は足りてないところがいっぱいあるし、アラを言い出したらきりがない。でも、そんなこと関係なく、人の心を動かす魅力を持った小説であることは間違いない。こんなに夢中になって読んだ小説は久しぶり。著者の今後の作品にも期待。

  • 完結巻です! 凄い壮大なファンタジーでした! 青の王がもう素敵すぎる… まぁ、ルリの件は納得できないけども… セージには最後までドキドキ、ハラハラさせられたし、ウィロウは楽しいし(笑) グリニッジの所では泣いてしまいました… 3巻通してセージに振り回された青の王だけど、収まる所に落ち着いて本当に良かったと思いましたよ! とても素敵な作品でした、読んで良かったです。

  • お、終わったーーーー!
    壮大も壮大!壮大すぎるファンタジーが完結!

    2巻で混乱したが3巻ではそれ以上混乱せず無事に読了。
    セージの緑の王としての力が試される巻だった。

    妹を守るために過去に戻り自らを消す決意をしたセージ。
    だが、青の王との束の間の幸せの時間に彼の記憶から消えてしまうのを恐れてしまう。
    また緑の王として芽生えた自覚にこの先を見たいとも願い始める。

    はっきり言って途中までセージにイライラ。
    セージに振り回される周りが気の毒に…
    特に青の王…厳しさ傲慢さの中に見せる優しさに涙。
    そして最後の最後に気づくセージ…
    ハピエンだった?から良かったけどそれまでが色々ありすぎて…

    でもでも!本当に面白かった!後半はウルウルしながら読んだ。

    5人の王と言う割には青の王と緑の王の事ばかりだったような気がしないでもない^^;

  • 前回でこんがらがった頭も、それ以上の混乱をひき起さず無事読了。
    まー何だ。幸せならそれでいっか。

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