戀愛 -koiai- (DARIA BUNKO)

著者 :
  • フロンティアワークス
3.44
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本棚登録 : 143
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (170ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861346613

作品紹介・あらすじ

会社員の橋田達巳は大学で出会い、今は同じ会社に勤める奥田にずっと片思いをしていた。しかし、男前で明るい性格な彼の傍らにはいつも女性の影が…。それでも達巳は奥田を想い続けるが、3年前友人でいられればと、やっとそれをふっきった。それなのにある日突然、奥田からキスとともに告白される。戸惑い混乱している中、身体だけでも自分のものにしたいと強引に迫られて-!?

感想・レビュー・書評

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  •  この間会った友達に、感想読むと、その本、読んでみたい!! ってなるよ!! って嬉しいことを言われたので、調子に乗って再開してみる。

     橋田達巳は大学で出会った男にずっと片想いしている。
     そんな男から、クリスマスイブに唐突に告白される。
     今までずっと歴代の彼女も知っている達巳は彼の告白を信じられずにいるけれど……

     という話でした。
     ちょっと大人な物語でした。

     達巳はずっとずっと相手のことを好きすぎて。
     気持ちが盛り上がる時もそうでない時も経験してきて。
     自分が彼と付き合えることなんてない
     って諦めてる気持ちは、すごく理解できる。

     相手は達巳に対して「好きだ」「前から好きだったかも……」とか言ってくるのに対して反論してるのも好感が持てます。
     ただ好きに流されるだけじゃなくて、相手に怒るのでもない、穏やかでもある作品でとても読みやすかったです。

  • なんで買ったか覚えてないBL本
    文章は読みやすかった

  • 大学時代から思い続けた奥田への気持ちがやっと落ちるところに落ちて波が凪いできたところで、その相手からキスされて押し倒される達巳。

    同じ大学、同じ会社の同僚としてノンケの奥田を見続け傍にいた達巳の辛さというか遣る瀬無さというか諦め感というか。
    それを簡単に踏みにじる(w)奥田って・・・・。

    本で初読みだったので簡潔なスピード感にサイト系さだったと知って納得。
    くっつく→その後→その後の中で学生時代回想と端的にハッキリしてて読みやすかった。

    奥田が結局のところ達巳にほれ込んでる姿が可愛かったし、達巳の心のもどかしさも良かったし、薄いけれどこれはこれで終わった良かったと思う。

  • 大学からの関わりのなかではぐくまれるその恋愛模様の可愛さ。好きだと気付きつつ気付かなかったり、現代だからこそのついったーの感覚が、かわいらしい。

  • 大学で出会い、今は同じ会社で働く相手にずっと片思いをしている主人公。
    明るい性格で、つねに人の輪の中心にいる彼に対する思いを、
    伝えられるわけでもなくかといって諦めきれずにずっと悶々としていた。
    しかし3年前、その気持ちを友人で居られるならとふっきった。
    というのに、突然キスをされたあげく告白をされてしまう。
    動揺する主人公に対し、彼はぐいぐいと迫り、身体だけでもと迫ってくる。

    サイト掲載を収録、+書き下ろしということで、
    あまり評判はよろしくないですね、コレ。
    しかし、すっきりとまとまっているので、私は好きですよ。
    ただ、文庫化するにあたってあとがきにもありましたが、
    「ツイッター」の表現が薄まってしまったのがただただ残念です。
    ラノベみたいに絵として見せることも当然考えられたんでしょうが、
    無難な所に落ち着いた、かな。

    一つ残念なことがあるとしたら、作者の近況が不要だなと思った事。
    ずらずらと言い訳のようにいわずともいい気がします。
    また、時間がたってから手にする読者もいるわけで、
    日記のように書くのはあまりよろしくないのでは?
    馬車馬のように働かせた出版社への抗議?
    でも、そんなの読者には関係ないですよね・・・。
    せっかくの作品に作者みずから水さしちゃ、いかんとおもいます。

  • (感想)

    テンポ早っ!!
    長年片思いしてきた相手から突然の告白に流されるようにエッチ。
    一応恋人同士になって、それから過去の大学時代の想いとか
    いろいろと振り返るストーリーでした。

    とっかえひっかえ彼女を変える男・奥田に思いを寄せてもう何年?
    だけど3年前に奥田が結婚を決意したと思い込んだ達巳は
    やっとこの気持ちから解放されるとある意味吹っ切れていたのに
    今になってその奥田から突然の告白!!

    今までの彼の行動からして勿論すぐに信じることもできず
    身体だけは繋げましたが冷たい態度。
    だけど奥田の押し押しや、ツイッターでのハプニングで公認の仲に。
    簡単にくっつきすぎ?とも思いましたが
    必死になってる奥田は良かったです。

  • サイト掲載分未読だったのですが、いつもよりあっさりした恋愛ものだなと思いました。ぐるぐるじれじれが持ち味のセンセなので、そこがコンパクトにまとまっている印象です。それに、ページ数のせいか価格も安くてwww

    ノンケで女に不自由しない奥田と、11年間友人兼同僚としてつきあってきた達巳。実はずっと奥田に片想いしていた達巳は、何度も何度もあきらめようと努力してやっとふっきれたばかり。
    なのに、突然奥田からキスされ告白されて動揺してしまいます。

    「戀愛」だけだと、奥田の気持ちが不可解だったのですが、「恋々」で納得しました。奥田は、優越感とか自分のうぬぼれを吐露していて、正直で人が良いのがわかります。
    直視するのは勇気がいるけど、友情だけではありえない“何か”が潜んでいる、という女子的には非常にツボな関係です。
    そして、書き下ろし「得恋」では、達巳の片恋の葛藤にとても切なくさせられてしまいました。主に振り返りで語られているんですが、そのせいでもう一度遡るためにページを戻って読み返したり。11年間もの達巳の切ない気持ちが胸にじわじわときました。

    ストーリー的には崎谷センセ基準で言えば短めで、ちょっともの足りないかもしれないし、ぐるぐる感も少なめですが。
    エロは相変わらずよかった…!萌えました。

  • 作者のサイトで既読。
    自分の『紙媒体の書籍好き』を再確認したものの、twitter等の臨場感?などが薄れてしまう事も再確認。

  • 2011年クリスマス時にネットで発表した2品に書き下ろしをプラスしたもの。


    ノンケでモテまくる攻めに学生時代から片思いしていた受け。
    同じ忙しいイベント会社でクリスマスなのに侘びしく二人で飲んでる時に攻めから突然キスされる。
    戸惑う受けに攻めは好きだといい、受けにも自分のことすきだったよな?と確認。諦念して付き合ってきている受けは現状を理解出来ず…?!


    ネットで出したものは多分加筆しないまま出したっぽい。
    崎谷さんが体調不良だったため。
    なので事件らしい事件はなく、いつものトラウマ的重さは無い。とはいえネチっこいエチは健在(笑)
    書き下ろしで二人の学生時代からの出会いと様子が分かり、なるほど…と。
    社長の宍戸さんは冗談みたくしてたけど受け子ちゃんを好きだったのでは?と思う。社長と出来ちゃっても良かったかなって思うくらい(爆)
    社長の話で多分スピンオフ出来るよね。読みたい。


    挿し絵は究極タカツキさんになったのじゃないかなぁ。悪くはないけど見ても萌えない…。


    多分、元々の契約があって、体調をくずしたものの、なんとか出したっていう感じ。契約も大変だなぁという感想です。

  • ビックリするほど薄い!サイト掲載+書下しということですが、サイトを見ていないので、とても満足♪内容的には軽い感じです。じっくり出会いからというのではなく、前半で出会って11年目の親友という形から恋人へと変わるお話。ず~っと攻に片想いしてた達巳なんですが、二人で過去のエピを振り返るというのが後半でしたね。これを最初から順序立てたお話だったら、切なかっただろう!涙ぼろぼろもの思うのですが、割と過去の振り返りではポンポンと文句を言いながら振り返るという感じなので切ないというよりも、テンポがよくて面白かったです。

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著者プロフィール

小説家。3月16日生まれ、九州出身。
1998年、『楽園の雫』でデビュー。
ブルーサウンドシリーズ」や「白鷺シリーズ」「グリーン・レヴェリーシリーズ」など、多くのシリーズ作品を生み出したほか、漫画原案なども手掛ける。代表作として『トオチカ』など。

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