- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861347924
作品紹介・あらすじ
過去のせいで恋愛に対して臆病になっている安藤千明は、入院先で出会った研修医の成川からの好意に気づかぬふりをしている。そんなとき、自分を利用するだけ利用して捨てた、元恋人の澤井が現れる。医師という立場を利用し都合の良い関係を続けようとする澤井。それに気づいた成川は、澤井の手から千明を守りたいと、偽りの恋人関係を提案してくるが…。真っすぐな年下研修医×過去に傷を抱えた薬剤師。
感想・レビュー・書評
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年下攻 ワンコ攻 健気受
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淡路先生3冊目の新刊。
攻め・研修医:成川
受け・薬剤師:千明
千明が救急で搬送された病院はかつての職場の大学病院だった。そこで働いている医師の恋人からDVを受けていたので逃げるように退職したのにその病院に運ばれてしまい、その元恋人と再会してしまう。だが主治医の成川が偽の恋人を買って出てくれたので入院生活中、そこまで大変なことにはならなかった。
そして成川は本気で千明を好きと言ってくれたけれど、、、。
DVを受けていた受け、ということで理不尽な元恋人の要求につい屈してしまうのが少しイラッとしたけど、DV被害者ってそういうものなのよね。
医者と薬剤師なので同僚かな?と思っていたら薬剤師は個人薬局勤務でその薬局の話も少し書いてあって興味深かった。
元恋人が、そんなに受けに執着してたなら逃げられた時に探さなかったのかな?とか、最後懲戒免職になったあととか逮捕されたこのあととかに、更に付き纏ったりしないのかな?と今後が心配という感じだけど。
それと、ノンケの彼が一目惚れする理由が若干弱いけど。
でも。切なさとか、最初の導入部分とか、引き込む力が強くてグイグイ読ませてくれました。
明神先生の挿絵もとっても良かったです。 -
澤井最悪。最後幸せになってよかった。
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暗そう、痛そうで買ってみたけど、年下ワンコ医師と後ろ向き薬剤師さんのお話でした。一番最初にしたいことが、手を洗いたいことに深い意味があるのかずっと気になってしまいました…
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ラブコメ調だった前作とは一転して、シリアスなストーリーでした。
年下わんこな研修医と、過去のひどい恋愛で後ろ向きになっている薬剤師の強がりラブです。
外科医である元カレのDVから逃れるために辞めたその病院に、救急車で運ばれてしまった千明。
よりにもよって、行きたくないところに運ばれてしまうって怖いですね。
白衣ものは好きですが、病気とかDVがリアルに絡んでいてちょっとどんよりする部分もありました。
担当の研修医の成川から好意を寄せられ、元カレの澤井から自分を守るために偽装恋人を買って出てくれても、素直に気持ちを受け入れることができない千明の意固地さにも焦れ焦れさせられました。ほんとうはすごく成川のことが好きなのに、彼がゲイではないこととか、自分が男で年上だとかでネガティブになっているんです。
…成川はそんなこと前提で告白してると思うんだけどw
とても臆病になってるせいで、かわいげのない態度を取ってしまう千明の本心に気づいてくれて粘ってくれた成川は、ほんとにいい攻でした。
最後の最後で千秋が前向きになってくれたのは、成川の努力のたまものです。そして、いとこの稔が味方してくれたからこそですね。
悪役澤井が酷かったせいで、二人が恋人同士になったことを素直に受け止めることができました。
エロ的にはもの足りないものもあったけど、できる年下わんこ成川が頼もしかったので、これからの二人の幸せを確信できました。
お仕事ものとしても面白かったです。 -
法悦ホリデイが面白かったので新刊も購入。
個人的にはもうちょいイチャイチャが欲しかったかなぁ。 -
設定はすごく好み。しかし物足りない。もう少し結ばれた後の攻めとのラブラブシーンが読みたかった;内容はともかく数だけでいえば元彼DV男とのほうがそういうシーンが多いし・・・というわけで同作家さんの法悦ホリディは超えられない壁でした。次作に期待します。