非常階段東京―TOKYO TWILIGHT ZONE

著者 :
  • 青幻舎
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本棚登録 : 117
レビュー : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861521553

感想・レビュー・書評

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  • 「非常階段」とついているタイトルに惹かれた。非常階段ってなんだ?と思ったけれど、最後のあとがき的なものを読み、面白いなと思った。

    二度楽しめる、そんな写真集な気がする。
    写真を眺めるのが好きだから何度だって、楽しめるのだけど、私は一度ただぱらぱらと眺めてからあとがきを読み、その二度目で見方と感じ方が違う。
    面白いと思う。
    はじめに解説がないから、それがすごく私は好きだ。

    非常階段から見える景色。裏の顔。
    はっとした。
    裏の顔から見えてくるもの、初めての感情が生まれてくることは絶対ある。
    非常階段登ってみたい。

  • 東京の非常階段からの眺めを写真に収めたもの。
    人々の生活が滲み出ている感じがたまらない。
    空と、すこし奥まで見える東京の街並みは、「非常階段」の絶妙な高さだから写せる景色。

    東京を離れて田舎で暮らし始めた私に、いろいろ思い出させてくれる懐かしい眺めがつまっている。
    お気に入りは平井の写真。

  • 非常階段から東京の夜景を撮影した写真集。表示から一瞬人の匂いのしない夜景を連想した。しかし実際にページをめくってみると、歌舞伎町や巣鴨のラブホテルやアダルトショップのネオンといった猥雑な光景、平井や八広の人々が寝静まる前の住宅街といった、人々の活動が浮かび上がるような写真が多かった。ネオン街の「動」と住宅街の「静」の写真を並べることで、より人々の活動が浮かび上がるように感じた。

    当初は猥雑さや人々の匂いがうまく飲み込めずにいたが、繰り返して眺めていくうちに慣れてきた。次第に住宅街の写真から、人々が活動している様が連想できるようになってくるから面白い。

  • いずれもビルの非常階段から撮影された、夕方と夜のはざまの東京の姿。
    どうやったらこう撮れるのかとかは全然わからない写真素人ですが、今まで見たことのない感覚の写真。
    光と影がこんなにハッキリしてるのに、なんか全体的に柔らかな印象で、懐かしい匂いで、優しい~
    特殊な技術で人間が写らないようになっているそうですが、だからこそ街が主役に見える。
    環境問題が叫ばれる時代だけど、この写真集を見てると、ネオンに愛着を持ってしまう。
    ビル、家、看板、道路、線路、窓…この計画性のない整然さ。東京ってやっぱり凄い。そう思わせてくれる写真集です。何回見ても飽きません。

  • こんな写真が撮れたなら、さぞ気持いいだろうなぁ、と。見る度に、羨ましくなる。本当に、きれい。これが全て、東京の非常階段から撮られた風景だなんて。。。どれだけ歩いて、探したのだろう。場所を。すごいフィールドワークの上に、すごい撮影の技術があって。こういうのは、本当に羨ましくなる。ピントの合わせ方、とか、どうやってるんだか、さっぱりわからない。そして、でっかい写真で、これを見たら、きっときっともっとすっごい気持ちいいんだろうなぁ、と。こういう写真は、欲しくなる。だって、美しいんだもん。東京って、美しい。(12/7/14 )

  • 332d1.1600

  • 非常階段という、高からず、低からずの高さがいいのだろう。
    人気のスポットで見る夜景は、遠くの街の灯が光の粒のようにあるいは密集し、あるいは散らばる様が美しい。しかし、そこでは一つ一つの「光の粒」はただ無機質であるしかない。
    本書の視点がすばらしいのは、すぐそこの人の気配が感じ取れる「隣の窓」から、はるか遠くの、地平線と混ざり合う光の点まで、都市が彼方へと拡散していく様子が見事に一枚の写真の中に収められているところだと思う。
    一つ一つの光の粒の中に人の暮らしがあり、またそうした暮らしが寄り集まってこの茫洋とした大都市を形成している、当たり前の事実に目がくらみそうになる。

  • 非常階段から撮ったさまざまな東京の姿がとても美しい。
    写真が大きいので迫力もあります

  • 夏がくるたびにページをめくるが、いつみても<somewhere but here>にいるような心持ちになる。新作が待ち遠しい。

  • 夏がくるたびにページをめくるが、いつみても<somewhere but here>にいるような心持ちになる。新作が待ち遠しい。

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。1992年東京綜合写真専門学校卒業。1995年早稲田大学第一文学部卒業。共同通信社に入社。2002年フリーランスとなる。個展:「夜光」コニカプラザ(1998年 東京)、「Twilight Zone」「Twilight Zone−非常階段東京」フォト・ギャラリー・インターナショナル(2005年/2008年 東京)他。グループ展等多数参加。

「2008年 『非常階段東京 TOKYO TWILIGHT ZONE』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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