赤レンガ近代建築―歴史を彩ったレンガに出会う旅

著者 :
  • 青幻舎
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本棚登録 : 53
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861521874

作品紹介・あらすじ

文明発祥とともに造られ、長い歴史を有する煉瓦ですが、
いわゆる赤レンガが登場するのは、幕末、開国の頃。
明治になると、文明開化を象徴する建築材料として脚光を浴び、
多くの洋風建造物が各地に建設されました。
重厚でエキゾチックな外観、独特の雰囲気を醸す壁面・・・
本書では、時代の息遣いを今に伝える赤レンガを全国に取材。
豊富な写真を駆使してその魅力を紹介します。

感想・レビュー・書評

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  •  昨年東京駅が昔の姿にリニューアルされました。赤レンガ積の外観、ドーム屋根も昔の様式に修復され、中から見上げると綺麗な彫刻が飾られています。赤レンガの建築は強張度鉄筋コンクリートの高層建築とは異なり、
    暖かな雰囲気と緩やかな時間をまとっています。

     本書の中では日本各地に残る赤レンガ建築が紹介されています。横浜の赤レンガ倉庫、横浜開港記念館(ジャック)、JRの高架下に残る赤レンガの基礎などは有名でしたが、国内に多くの建築が残されていることを改めて知ることになりました。

     明治維新の後、欧州から先進の技術として伝えられ、取り入れられてきた赤レンガ建築ですが、地震の多い日本では消えて行く運命にあったのですね。それでもなお、現存する建築には人々の愛着とノスタルジーが感じられます。

     先日NHKでも愛知県半田市のビール工場跡地にある赤レンガ建築を、市民の手でいかに維持し活用していくかという映像が紹介されていました。

  • 本当はちゃんと文章読みきってないけど。
    でも写真を見て大満足。こういう建造物っていつまでも残って欲しいですよね。
    ノスタルジックな気分になれます。

  • レンガ、が日本語だったとは…。

    写真が多くてとてもいい。
    すばらしい赤レンガ。
    京都の水路閣はほんとに行ってみたい。

    もはや棲みたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「レンガ、が日本語だったとは」
      そうだったんですね、知りませんでした。
      漢字の「煉瓦」って当て字(「珈琲」みたいに)だと思ってました、、、あ...
      「レンガ、が日本語だったとは」
      そうだったんですね、知りませんでした。
      漢字の「煉瓦」って当て字(「珈琲」みたいに)だと思ってました、、、あの色合いが温かみを感じさせるのかなぁ~
      2012/05/15
  • 興味があって。

    全国各地の赤レンガの建物の本。
    そのまんまだが、写真が多くて楽しい。
    ジョサイア・コンドル設計の旧岩崎邸も
    紹介されているのは外壁だけ。
    次のページに至っては、
    その外壁の続きらしいということしかわかっていない、
    名もない赤レンガの壁。

    東京駅をはじめ、サッポロビール博物館、京都の水路閣、
    万世橋といくつかは見たことがあったが、
    まだまだ日本には多くの赤レンガ建築があるのには驚いた。
    とくに、長崎の赤レンガ教会群は見てみたい。
    そのほとんどを設計した鉄川与助が仏教徒だというのも、理由の一部だ。

  • 全国の赤レンガの建物が写真入りで紹介されている。
    どれも素敵だけれど「碓井めがね橋」「蝉丸跨線橋」「水路閣」「姫路市立美術館」「洲本市立洲本図書館」には一度行って見たい。

  • 横浜のレンガより、いいよ、マジで。

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著者プロフィール

経歴
白百合女子大学国文学科卒業後、図書館勤務・OL経験を経て、講談の田辺一鶴(たなべ・いっかく)師匠の事務所に勤務。
その後独立。

資格
中学・高校国語科教師
図書館司書・司書教諭

「2021年 『keikoのスクラップ・ブックⅡ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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