鎌鼬(普及版)

著者 :
  • 青幻舎
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本棚登録 : 52
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861522086

作品紹介・あらすじ

写真家・細江英公と舞踏の創始者・土方巽との濃密なコラボレーションにより誕生した名作『鎌鼬』。
巣鴨とげぬき地蔵、葛飾界隈、そして秋田の伝統的な農村風景を舞台に、土方巽はパフォーマンスを鮮烈に繰り広げた。
人々との遭遇によって生じる波紋、そして疾走する土方巽の魂と肉体に共振しながら、風土への官能、生と死のオルガズムを深めていく細江の眼差し。
ここに、日本の原風景と記憶はモノクロームで焼き付けられた。
細江英公は半世紀余にわたり、自己の内面的な意識を写真として表現することを探求し続け、
独自の映像美学は国際的な評価を得ている。
安保闘争に揺れる1960年に発表した『おとこと女』では
肉体を裸形のオブジェにまで開放し、二つの性の拮抗するドラマを鮮烈なコントラストで描出。
このとき三島由紀夫を被写体としてバロック的な耽美空間を構築した『薔薇刑』を発表。
そして再び土方巽とのコラボレーションが結実し、不朽の名作『鎌鼬』を生んだ。
原本『鎌鼬』は1969年に現代思潮社より出版された。
2005年には完全復刻版(青幻舎/500部限定)が刊行された。
本書は、さらに8点の未発表作品を選び出し、ここに追加した。

著者:細江英公
舞踏:土方巽
序文:瀧口修造
随筆:ドナルド・キーン
詩:三好豊一郎
鎌鼬賛:高橋睦郎
造本:田中一光

感想・レビュー・書評

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  • 新装版出版記念のトークショーにて購入。
    サイン入りで嬉しすぎます!
    突然の出費すぎて痛かったけど…まあ!笑

  • 躍動感というものをそのまま表現したような世界観、猟奇的な風景に衝撃を受けた

  • 二度と見たくない。

  • カッコよかった!ここで捉えられた風景は僕が何度か見てきた東北の風景とは違うものかもしれないけど、懐かしさもなんとなく感じた。一瞬の躍動感と悲しさみたいなものもあったような気がする。また言葉にしづらい得体の知れなさにも惹かれた。

  • おお、ここに土方巽が生きている。没して23年、当たり前ですが、一切のメディアにも現出することなく

  • 新装版で出た!
    これは買う。

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著者プロフィール

写真家。1933年山形県米沢市に生まれ、東京で育つ。代表作に『おとこと女』(1961年)、『薔薇刑』(1963年)、『鎌鼬』(1969年)他多数。近作に、舞踏家・笠井叡を撮影した写真集『透明迷宮』(2016年)がある。2003年、英国王立写真協会より創立150周年記念特別勲章を受章。2007年、写真界のアカデミー賞といわれるルーシー・アワード(米)のビジョナリー賞を日本人で初めて受賞。2010年文化功労者に選出。東京工芸大学名誉教授、清里フォトアートミュージアム館長。


「2016年 『鎌鼬 田代の土方巽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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