北斎漫画 〈全三巻〉 第二巻「森羅万象」 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)
- 青幻舎 (2011年1月30日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861522871
作品紹介・あらすじ
第二巻の「森羅万象」では、動物、植物、名所・名勝といった風景から
雨や風といった気象など、主に自然を描いた図版を収録。
「鳥獣蟲魚」「山川草木」「波浪流水」「天地造化」の4つのカテゴリーで構成。
海のものも山のものも、そして象や虎といった珍獣や、
夢を食べると言い伝えのある獏のような霊獣まで、ありとあらゆる生きものや、
山・川・草花・木、そして全国各地の風景、名勝を集めている。
北斎が描いた「水」の表現や雨や風、昼から夜への移り変わりといった
「目には見えない流転する現象」を描いた図も収録。 必見の筆踊る森羅万象!
北斎は、一瞬をとらえ、それを一瞬のうちに描き切っている。
波の描写にしてみても、一瞬後には、波が砕けてなくなってしまっている感じが
とても伝わってくるし、《冨嶽三十六景》の人影にしてみても、
次の瞬間には、もう旅人はここにいないんだろうなという感じがする。
(しりあがり寿氏 インタビューより抜粋)
解説 『北斎漫画』博物学の巻 永田生慈
インタビュー 漫画の眼で見る浮き世 しりあがり寿
アートディレクション:祖父江慎
感想・レビュー・書評
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北斎の写実力の凄さ、動きの捉え方、表情の描き方、豊富な図版が掲載されている。
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この景色はどこの景色だろう?
行ってみたい。
と、興味津々になる絵がたくさんあった。
これは想像上の風景なのかな?
ひょっとしたら、どこかにこんな場所があるのかもしれない。
現代の私でも、頭の中で旅行をしている気分になれるのだから、江戸時代の人々は、どれほどこれらの風景を憧れたことか。
動物も、風景も、一つの絵から自然と物語が立ち上がってきそうだ。
連続した時間を、絵の中に感じた。 -
<閲覧スタッフより>
人物・風景・動植物から風俗まであらゆるものを描いた圧巻の絵手本。近代西欧を魅了したジャポニスムの粋、その後に続くマンガやアニメーションへの計り知れない影響、『北斎漫画』はコメニウスの『世界図絵』に次ぐ百科全書と言っても過言ではありません!
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所在記号:文庫||721.8||カツ
資料番号:10204723
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絵を描くときの参考、インスピレーションを受けたりする一冊。
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誰がなんと言おうと北斎。またゆっくり読みたい(眺めたい)。