北斎漫画 〈全三巻〉 第三巻「奇想天外」 (青幻舎ビジュアル文庫シリーズ)
- 青幻舎 (2011年2月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861522888
作品紹介・あらすじ
「北斎漫画」ついに完結!
第三巻の「奇想天外」では、和漢の故事や伝説、
芝居の名場面や宗教的画題、幽霊、妖怪といった幻想的な世界を中心に収録。
「狂態百出」「故事拾遺」「百鬼図会」「神仏風姿」の4つのカテゴリーで構成。
逸話や御伽噺、故事古典の画題からはじまり、神仏や聖人、僧侶、
そして天狗や河童まで。
故事古典に関する博識博学ばかりか、北斎の人智を超えた造形力、描写力、そしておどろくべき想像の世界が繰り広げられる。
全三巻を締めくくるものとして、図版の総索引や、
定本に掲載されていた柳亭種彦、式亭三馬による序文もあわせて収録。
北斎は90歳で死の床に就いたとき、神様に
「あと10年ください」と命乞いをしたんです。しかも、
「もし10年が無理なら、せめて5年でもいいから」と、
値切って神様と交渉するんですよね、必死に。(中略)
画家は、ただただ描きたい、それがあるだけなんです。
(横尾忠則氏 インタビューより抜粋)
解説:『北斎漫画』革新の巻 永田生慈
インタビュー:未完の傑作、未完の生涯 横尾忠則
インタビュー:旅する北斎漫画 浦上満
アートディレクション:祖父江慎
感想・レビュー・書評
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残念なことに、私の知識が少ないため、ほとんどの人物についてどのような人だったのか、何を意味しているのかが理解できなかった。
昔の人たちが、子供に、「これは○○という人でね、こんなことをしたんだよ」と、北斎漫画を指さしながら話してる姿が目に浮かぶ思いがした。
北斎の博学ぶりが伝わってくる。
そして、純粋に面白い絵だ、と思って楽しく眺めた。 -
<閲覧スタッフより>
人物・風景・動植物から風俗まであらゆるものを描いた圧巻の絵手本。近代西欧を魅了したジャポニスムの粋、その後に続くマンガやアニメーションへの計り知れない影響、『北斎漫画』はコメニウスの『世界図絵』に次ぐ百科全書と言っても過言ではありません!
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所在記号:文庫||721.8||カツ
資料番号:10204724
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時代小説、妖怪・・・このあたりの漫画や小説が好きだと、この本は眺めているだけで楽しいと言う逸物であると思う。実際、僕がそう。
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北斎が漫然と画いたから漫画だそうで。
当時の絵師としてはランクも下の方だとか。
でもやっぱり眺めてるだけでも凄いなぁと思う。
写真がなかった時代、瞬間の絵を画いたのがいかに凄かったか。 -
さすがの北斎翁。お金がなくてこれしか買えなかったけど、他もほしい。巻末のほうにある、出版されたときのレビュー?コメント?集が面白い。口語訳がないので解釈が適当ですが…。
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誰が何と言おうと北斎。もう一度みたい。