≪誕生≫が誕生するまで The Birth of Rebirth

著者 :
  • 青幻舎
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本棚登録 : 29
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861526305

作品紹介・あらすじ

絶望から再生、そして"新しい生命体"へと進化した"奇跡のペン画"、そのすべて。「拡大マップ」カバー裏に掲載。

感想・レビュー・書評

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  • 2017年、行きそびれた展覧会が池田学。超細密なペン画という技法で描かれるスケールの大きなテーマの絵。ミクロとマクロの同居。部分と全体の織りなす美。その魅力もさることながら、どんな人が描いているのだろう?この人の頭の中はどうなっているのだろう?と気になる。

    最新作「誕生」はマディソンの美術館の「アーティスト・イン・レジデンス」という制度を利用して制作された。美術館に滞在して制作、その過程や完成された作品を公開することで文化交流を図る制度とのこと。その 3年にわたる制作現場を NHK BS の再放送をたまたま観ることができたのだが、美術館で制作の部屋を公開して観覧する人たちと交流しながらの制作、それが自分に合っているという画家に、好感を持った。

    この本は「誕生」の制作背景を画家自身が解説、さらに絵の一部を取り上げて説明する。この本のカバー自体が、「誕生」の複製画になっているというユニークな装丁。1mm 以下のペン先で描くため、1日に描ける量は 10cm 四方だという。

    米国での生活を書き連ねた「マディソン日記」というブログも興味深く読んだ。

  • 池田学の描いた300cm×400cmの巨大な絵画作品『誕生』を、部分ごとに、作者の解説付きで巡る本。作品は全体を概観するだけでも美しく、細密画のように隙間なく描き込まれた細部がまた面白い。できれば大型本で見たかった。

  • すごく緻密な絵。色々な題材が混沌とせずにひとつの絵になっているのがすごい。細かな部分を取り上げているので、じっくり楽しめる。本物を見たい。
    2017/12/16

  • 3.11以降、約3年の歳月を掛けて描かれた「誕生」。池田学の絵画を堪能するには部分と全体を感じることである。「誕生」の52の部分にクローズアップしてそこに込められたメッセージを作者自身が解説。絵の中を辿るように没入できる。‬

  • 詳細に描き込まれた絵の細部が、画家本人の解説付きで印刷されている本。本人、制作場所を提供した美術館長、画商の解説付き。詳細に描き込まれた52の部分絵はそれぞれ単独の絵として楽しんで見ることができるが、全部を観た後で残るのは満足感ではなく、実際の絵を実際の大きさで見たいという思い。
    佐賀、金沢は逃したが、東京にあるうちに見に行かなくては。
    三者の解説、特に、三潴末雄氏による制作経緯は興味深く読むことができた。

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著者プロフィール

1973年佐賀県多久市生まれ。1998年東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。卒業制作で紙に丸ペンを使用した独自の細密技法を確立させ、デザイン賞、平山郁夫奨学金賞を受賞。2000年同大学院修士課程を修了。2011年1月下旬より1年間、文化庁の芸術家海外研修制度でカナダのバンクーバーに滞在。

「2011年 『現代アートの行方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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