卵と小麦粉それからマドレーヌ (ピュアフル文庫)

著者 :
  • ジャイブ
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本棚登録 : 368
感想 : 56
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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861762826

感想・レビュー・書評

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  • #卵と小麦粉それからマドレーヌ
    #石井睦美
    #ピュアフル文庫
    #大吉堂

    うーん想像以上に良い本でした。
    大吉堂さんで購入。
    12歳の菜穂。
    悩みをクラスメイトの亜矢に話すと
    変わるのは菜穂のほうだよ。
    とさっぱり言われる。
    良き友ってこういう関係なんだろうな。
    小説っていいもんですね。

  • タイトルと表紙が物語っているように
    かわいいかわいい、
    焼き立てのマドレーヌのような物語。

    小学校時代のいじめも、恋を選んで家を出た父のことも
    今はふわりと乗り越えて
    たった半年の母の不在をなんとか阻止しようとする菜穂に
    「なに言ってるの、変わるのは、菜穂、あなたよ」
    と言ってあげられる亜矢が、とてもいい。

    誕生日の前日に
    「一押しの『みずうみ』には12歳の夏の日が閉じ込められています。
     菜穂のとくべつなきょう、『みずうみ』だけは読んでね。」
    と渡される、『10月はたそがれの国』。

    中学生に戻って、こんな親友に巡り会いたいなぁ。。。

    40歳を目前にして、「赤い靴」をはく決意をするママも
    それを自然体で受け入れつつ
    最後にはサンタも顔負けのプレゼントを用意するパパも
    菜穂の成長を静かに祝福してくれる司書の上原先生も
    とにかくみんな、人生を見つめる視線がとても柔らかい。

    気持ちが下を向いた日には、冒頭のこの言葉を唱えて
    このやさしい物語を思い出そう。

    「ねえ、じぶんがもう子どもじゃないって思ったときって、いつだった?」

  • 私立の女子中学校に入学したばかりの主人公の菜穂は、前の席に座っていた亜矢に「もう子どもじゃないって思ったときって、いつだった?」と話しかけられ、一緒にトイレに行って仲良くなります。亜矢と一緒に仲良く学校生活を送る菜穂ですが、13才の誕生日の日に、大好きだったママが爆弾発言をしたことで、菜穂の生活が変わります。勇気がもらえる心温かいお話です。

  • 中学生の女の子の成長と家族の話。
    どちらかといえば児童文学寄りだとは思うのですが、優しくて考えさせられるいい話。また、主人公の菜穂の友人が良い子ばかりでとても素敵です。長く大切にしてほしい。

    いつでも、何歳になっても赤いくつを履くこと(=新しい夢を追う事)は出来る、そう考えると、私もぜひ新しい何かに挑戦したくなります。

  • 主人公のママが、夢のために海外へ半年行くことになり、反発から応援できるようになるまでの話。
    半年とはいえ、親が家にいないということはこの年齢では相当動揺すると思います。私も母親っ子だったので、いない生活なんて正直想像できません。
    ゆったりした流れで進むお話で、主人公の成長も緩やかですが、はじめの反発していた頃とは明らかに大人へと進んでいます。
    続きがあるので、さらに成長した主人公を見るのが楽しみです。

  • 思春期の心の動きが丁寧に描かれた温かいお話。
    赤い靴の表現、好きです。

    読んでいた時ちょうど娘が同い年だったのでウチの娘もこんな風に想ってくれてたらうれしいなぁと・・・(笑)
    終盤はうるっときてしまいました。
    登場人物みんながすてき。

  • もう子どもじゃないって思ったときっていつだったんだろう。

    今でもまだまだ親から見たら頼りなく心配なんだろうけど。

    菜穂のママのような自分を持っている人に憧れる。

    2017.12.8 読了

  • 6/7掲載 長沼町図書館 池内氏

  • 思春期のみずみずしい不安定さが書かれています。
    「小さかった頃にちゃんとわかっていた大切なことを、一生忘れずに守っていくのは、至難のわざなんだ。それができれば、ほんとうにすごいことだと思うな」
    「変わるのはわたしです」
    短いお話でしたが、上を向きたくなる言葉がちらほら。

  • 「もう子どもじゃないって気づいたとき、いつだった?」

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著者プロフィール

作家、翻訳家。子どものための読み物に「すみれちゃん」シリーズ(偕成社)、創作絵本に『100年たったら』(アリス館)、翻訳絵本に『せかいでさいしょに ズボンをはいた 女の子』『おばけのキルト』(小社)など。

「2022年 『色とりどりの ぼくの つめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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