- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861763021
感想・レビュー・書評
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うーん、がっかり。
素直な感想。
期待しすぎなのかな?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もっと若いときに出会っていたら
夢中で読んでいたかもしれない -
主人公は女子高生。ニイちゃんは、元不良のニート。
ダメなニイちゃんを軸に微妙な空気の家族。
そんななか、学校ではスローな動作の同級生、周子が気になりだす。
ニイちゃんと周子が哀しく印象的な作品。 -
主人公の女子高1年生の柿本千佐の家族は、小学3年生の担任そしている教師でクソ真面目なお父さんとお見合いでクソ真面目なバツイチ教師と結婚した専業主婦のお母さん、クソ真面目なバツイチ教師の前の妻との子供で元不良現無職のニイちゃん。お父さんは千佐には真面目に生活してほしいと願っていて、厳しい門限を設定していますが、クラスの派手なグループの一員として、クラブに行ったり、お酒を飲んで帰ってお父さんにひどく怒られたりします。クラスには同じ水泳部に所属する動作がとてもスローな同級生の及川周子がいて、気になっています。その及川がいじめの対象になりつつありますが、ちょっとしたきっかけで千佐もハズされることになります。
このお話には、過去にナイフで傷害事件を起こしたり、殺人事件を起こしたり、暴力があったり、学校をサボったり、クラブに行ったり、高校生なのにお酒を飲んだり、いろいろワルいことが書かれてていたりして、悲しくて切ないところもあって、児童文学のような書き出しにもかかわらず、大人のお話に感じました。 -
佐藤多佳子の黄色い目の魚が本当に大好きで、捻くれた女の子は初期作品でも健在なんですね。
最初はなんとなく物足りない。
でも児童文学の語り口で、ザクザク大人の事情に斬り込んでいくストーリーはこの頃から変わらず。
後半、女子高生の主人公から発せられる「カウントダウンの関係」という早すぎる諦観にドキリとしてしまいました。
スローモーションというタイトルの由来も、どんどん重みを増して明かされていって。
劇的な展開に頼らずとも女子高生の等身大の"事件"を濃密に描き、難しい言葉を使わずとも私たちが抱く複雑な(複雑ぶっているだけかもしれない)感情を解きほぐす。
佐藤多佳子の凄さが、この短い中に詰まった作品だなと思いました。やっぱり好きだなー。 -
高校生とその生活に視点を置いた作品が読みたくて、かつ最近忙しいので短めの作品を探していて出会った。
佐藤さんの本は3冊目かな。ただでさえ独特で瑞々しい作者の表現に多感な女子高生の語り口調が合わさったもんだから、なんだかそれだけで特別なものが出来上がってしまっている気がする。
忙しない日々に慣れてしまうとなにもかもが白黒早送りになってしまうけど、そんなときにこの本を思い出せれば。モノクロームの毎日にちゃんと色が付いていることを教えてくれるような気がする。 -
なんか似たような印象の本を読んだことがあるなと思ったら、別の出版社で出されたやつを読んでいたみたい。良くも悪くもなかった。佐藤さんにしては物足りないかな。
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小学生の頃に読んだと思う。
お兄ちゃんとスローモーションな友人が印象的。 -
2013/05/11読了