- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861763724
感想・レビュー・書評
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12歳の多感な子どもたちの感情に添うことの難しさ。もどかしさ。
でも、本当は誰もが寄り添って欲しいし、話を聞いて欲しいんだよね、と思う。
そういった人に出会ったり、経験したりしないでいると、結局、自分の感情の処理の仕方を学ぶことができず、何かにぶつけていくことしかできなくなってしまう。
乱暴な感情に振り回されている世代の子どもたちに、寄り添う人がいないのなら、この本に出会ってみたりしたら良いかも、と思う。
大人としての責任を感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
6年1組は、5年生の時から学級崩壊していた。去年の痛い経験から、あいは、当たらずさわらずのスタンスで一年間をのりきろうと思っていた。
新しく担任になった若い女性教師は、今までの威圧的な教師たちとは違い、クラスの問題児たちも調子を狂わせていた。
大人の影響は大きいのだな、と思う。 -
気持ちをことばにすることの、なんと難しいことか。
いじめ、不登校、学級崩壊。学園モノの定番になってきたキーワードである。きっと誰しも、多かれ少なかれ身に覚えのある話。だから、自分のこととしてとらえやすいと思う。ただ、この薄い文庫のうちに解決するほど、現実はたやすくない。けれど、それは解決を諦める理由にはならない。何か、この本を読むことで、小さなことでも変えられることがあるはずなのだ。
ひとつ、この小説は、学校以外の世界がほとんど提示されていない(退職した先生の活動くらい?)ことにもの足りなさを感じた。あくまで学校の中で成長と再生がおこなわれるということか。学校だけじゃない居場所を持った方が、心が安定すると思うんだけど。
ゴリちゃん(先生の方ね)の手法が、あまりにもすんなりいきすぎて、何かどんでん返しがあるのかと思ったが、特になかった。追っかけ隊に関しても、ユーカはともかく、カオルについては全然書かれてないので、これも消化不良。(1)とあるから、これ以降で試練の展開があるんだろうか。 -
さくさく読める。
いろんな視点から書かれていて面白い。 -
※5冊まとめて評価。
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友達からのオススメの本。
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6年1組パニック学級と呼ばれたクラスに小柄な女の先生ゴリちゃんがやってきた。主人公は決まっておらず、クラス一人一人の視点から語られる思春期の心の内。先生の作用で素直になり始めた子ども達だが、金八先生みたいに、先生が主人公じゃないのがいい。続巻あり。
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文庫化待ってました。(遅いですね)
小学生の時の衝撃をまた受けれるかな。
早く買って読みたい。
きっと今でも好きだし、考えると思います。 -
なんだろう。すごく気持ちが揺さぶられる本だった。
ある本で、あさのあつこさんがおすすめしていて、中学生にもおすすめできるかな、と軽い気持ちで読み始めたのだけれど、大人な自分がはまってしまいました・・・
ドラマや映画になってもおかしくない、むしろなってほしい作品。