コーンクリームスープ (ピュアフル文庫)

著者 :
  • ジャイブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861763854

感想・レビュー・書評

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  • 音大志望の高校生のぼくと中学生のわたし。。
    些細な、ちょっと恥ずかしいきっかけで二人は知りあう。
    二人とも家庭環境にちょっとした難があるせいか、
    妙に大人びてるし話し方もなんだか子供らしさがない。

    そんな二人の視点で交互に語る恋愛の物語。
    かと思ったら、恋愛よりも成長の方に重点が置いてあるかんじでした。

    家族の諸問題もたくさん挙がっており、それぞれがどう解決して
    いくのかと思ったら最後までほったらかしのままだったり
    逆に大きく取り上げられたり、なんだかちょっとちぐはぐな印象が。
    あと、偶然が重なりすぎる部分にもちょっと「?」が。

    それでも、最後まで一気に読みすすめさせる魅力みたいなものがある。
    きっとね、初々しい初恋の頃や親やら社会やらについて無意味に
    色々と考え込んでた頃の感情を思い出すと思いますよ。

  • 世間は広くて狭い。ということでしょうか…

  • 登場人物の関係性がそんな阿呆な!と言いたくなるし、主人公2人のキャラが現実離れしている気がするものの、個人的にはなかなか楽しめました。
    2人会話を読んでいて、某作家の雰囲気と似ているなぁ〜と感じていたのですが・・・伊坂幸太郎の登場人物の会話のすすめ方に似てるんだと今、気づいた。

  • 主人公とヒロインの視点が交互に入り進んでいくので
    慣れないと大変でしたが、二人の両親の関係や心情がなんとなく
    読みとれたりして、とてもおもしろかったです(*≧∪≦)
    深く考えすぎちゃいけないのかもしれないという言葉も
    印象的でした。
    読むのはすっと読めると思うので
    隙間時間があればぜひ読んでみてくださいっ!

  • ああ、あの頃の川西蘭が帰ってきたみたいなすばらしいファンタシー。そう、ボーイ・ミーツ・ガールというのはファンタシーなんです。
    だから、主人公とヒロインの家族関係があれもこれもと都合良く云々というのが、「リアリティに欠ける」だなんて思っているなら、それは的外れ。
    彼らのお育ちの良さみたいなものについても同様。いいんですよ、それはそのままで。ここでは、謂わば乗り越えるべきトラブルさえも、素敵な物語のためのデコレーションのようなものです。
    とはいえ……
    それこそ、春一番が吹くまで、とか、パイレーツによろしく、なんてころの主人公たち、ナイーブという言葉が意味するところについて、具体例を挙げよという問いの模範解答みたいな彼らとはずいぶん変わって、健全ではあるけれど、愚かでは無くなったし、傷つくから価値があるだなんて倒錯もなくなったようで、それは一方では作品としての巧みさだけれど、もう一方では、時代の進展によるスマート化みたいなところかな?とも思います。
    そのせいで、慎一も奈津美も、えらく大人びて見えるかも知れませんが、存外、中高生だってずいぶん大人なものです。
    とはいいながら、ラストの場面、ニヤニヤしてしまう割に、さて、本当のところ、奈津美の気持ちってどうなのかな?とか言っちゃったら、後味悪いですかね。

  • 冷え切った家庭で育った高校生の「ぼく」と離婚により新しいママを迎えた中学生の「わたし」。思いがけない出会いをした二人とそれを取り巻く大人達の喧騒を描いたボーイミーツガール小説。

  • 高校生の「ぼく」と中学生の「わたし」のほのかな恋物語。
    「ぼく」の両親の関係はそれぞれが自立して冷え切っていて、「わたし」の両親は離婚済みで新しいママがいる。歪な家庭で育った二人が偶然の出会いの末に惹かれ合い…。

    という設定まではよかったのですが。「わたし」の叔父さんが「ぼく」のママや「わたし」の新しいママと過去に繋がりがあったというあたりであまりに都合のいい偶然の数々にいいかげん呆れ返りました。話の雰囲気は良かったけれど、読まなくてもよかったと思える内容でした。

  • 設定としては中々非日常的(というかほぼありえない)でありながら、少年と少女の淡い恋はやはり日常的とも言えるもの。
    難しい話はいっさいなく、表現や比喩もどことなくかわいらしい気軽に読める小説。

  • 美味しそうと思って借りたのだが。。。
    小さな恋の物語でした


    思春期の男の子と女の子がそれぞれに抱える家庭の事情。
    大人のようでまだまだ子供の物語。
    かわいい〜のです。少女の傷つきやすい心とか、
    少年の大人になりたいけどなれない小さな葛藤とかが描かれてる。
    そして思い知らされる。自分達は無力だと。。。

    無力だから懸命に声をあげる。分かってほしいと。。
    中学生の切ない心情と、淡い恋心がほのぼのと描かれます。
    懐かしいな〜こんな時代。。あったかな???

  • 高校生の男の子と中学生の女の子の一人称で交互に語られるボーイミーツガールものの文庫化。

    川西蘭名義の書籍としては21世紀になってから初めて、ほぼ10年振りとなる(多分)本書は、1992年8月に刊行された単行本に加筆・修正したものとされている。
    当然、持っている単行本を書棚から探し出すことはしなかったけれど、加筆・修正は明らかに分かるほど。
    例えば、主人公たちが携帯電話を持っていたり、韓流スターといった言葉は15年前の本にあったとは思えない。
    そうした点も含めて、加筆・修正の比率は決して少なくないとの印象を受ける。

    ストーリーは男の子と女の子が偶然出会い、また偶然によりお互いの親たちの人間関係も明らかになっていく中で、二人の距離が微妙に近づいていくというもの。

    川西蘭のこれまでの文筆活動からいえば、後期に当たると(個人的には)考えるこの作品自体にさほど思い入れはない。
    その文体や漂う雰囲気は独特なものがあるし、それは15年経っても変わりなく自分にフィットする。

    それよりも、川西蘭という作家名義の新刊が書店に並び、新たに執筆された分量から新作の期待ができることに、感動を禁じ得ない。

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