優しい密室 2―名探偵伊集院大介 (CR COMICS 名探偵伊集院大介)

著者 :
制作 : まんだ 林檎 
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本棚登録 : 13
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・マンガ (153ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861763953

感想・レビュー・書評

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  • カオルは髪しばってる方がある可愛いですね。あと、スカートであぐらかいてるのはリアルで良し。
    原作は読んだこと無いのけど、読みたくなりました。最後の『伊集院大介の一日』は、伊集院の人柄と行動理由が分かりやすく描かれていて良かったです。

  • 小説からだと何度目か判らない再読。
    初めて読んだ時、理想の探偵がいると思いました。今もその思いはかわりません。
    栗本薫はミステリなのにトリックを重視しないので好き嫌いが分かれるかもしれませんが、彼女が生み出した伊集院大介ほど共感を呼ぶ探偵をほかに知りません。
    ラストの森薫に語りかける大介の言葉に、たまらなく勇気づけられました。
    将来に悩む女の子にお薦め

  •  各所でのレビューも悪くない感じだったのだけれど、じっさい良心的なつくりでまずまず満足。キャラクターデザインについてはあれこれ言っても野暮というものだよね。

     とにかく、マンガ化の一作目がこれだというのは妥当なとこだろうと思う。どうせなら、未読の人はそのまま原作も読んで欲しい。

     とはいえ、小学生のとき読んだころよりはこちらも年を取っているわけで、東美香や原千里の描写があまりに平面的であるのはつらいところだ。三島が推理小説を好きになれない理由として、犯人などが最初からこの世界に必要でない人物として扱われてしまうというようなことを挙げていたと思うけれど、この作品でもその例には漏れない。

     そういう意味では地味で目立たないカオルが東や原にバカにされているとつねづね劣等感にさいなまれていた一方で、最後の対決のシーンで、彼女たちもカオルに見下されていると感じていたことを吐露するシーンなんかは描写として膨らませてもよかったかなと。

     原作が書かれた時期は栗本薫も若いころだし、そこまで射程が届かなかったとはいえるが。これはこの作品単体というよりは、ジャンルが抱える問題でもあるんだろうけどね。

     あ、一生徒森カオルの前で教生伊集院大介が他の生徒である東や原、松村トウ子の人格を論評するなんてことはやってはいけないですよ、いくらなんでも。
     自己肯定してもらうのに他人を貶める必要は無いはずで、ないはずなのだけれどそれでもあると気持ちよくて、このへんあらためて読み返すと本当につらいです、いろいろ。

     あとギリギリで助けに来た伊集院大介に対して、カオルが倒れこむ寸前に「怒らないで」というセリフがカットされてしまっているのは残念。あそこはあの瞬間のカオルと大介の関係性が凝縮されていて好きだったんだけどな。「ぼくのことなんか、思い出しもしなかったくせに」が残ってたのはよかったです。


     二巻の巻末には短編集『伊集院大介の私生活』から「伊集院大介の一日」が収録されていて、このセレクションはベストじゃないかなと。短編集としてはこの一冊がベストだと思っています。大きな事件を扱うとトリック面での弱さが目立ってしまいますが、キャラクターの描写を重視した作品では伊集院大介の魅力が際立つんですよね。


     次は『鬼面の研究』が刊行予定に入っていて、また、ずいぶん地味な作品をと選んだなぁと。BLもやるというまんだ林檎氏の資質からすれば『絃の聖域』、あるいは派手めに『天狼星』というのが常道かとも思いますが、これはこれである意味良心的なラインナップかな。

     まんだ林檎氏のブログを読むと、こちらにはおまけ短編として先述の短編集から表題作「伊集院大介の私生活」がはいりそうな感じ。
    しかし、今まで伊集院ものを掲載してくれた雑誌『コミックピアニッシモ』はこれで休刊だそうです。うううん。コミックチャージの休刊といい、なかなか多難な時期。

     特に短編では面白いものが残っているので、発表媒体は残して欲しいんですけどねぇ。「失敗」での雪かきをして「遊んでいた」大介なんか好きです。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早大卒。江戸川乱歩賞、吉川英治文学新人賞受賞。中島梓の筆名で群像新人賞受賞。『魔界水滸伝』『グイン・サーガ』等著書多数。ミュージカルの脚本・演出等、各方面でも活躍。

「2017年 『ムーン・リヴァー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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