Fragile-こわれもの (ピュアフル文庫 ん 1-7)

著者 :
  • ジャイブ
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861764776

感想・レビュー・書評

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  • 交換本。

    ものすごく面白いわけでも、面白くないわけでもなく、読んだ片っ端から内容忘れるくらいサラサラした青春で、なんとなく、青春ってリアルにはこんなんだよなぁ。と、思うような一冊です。

    悩んだり、問題起きたりする割には、明日には解決したりしなかったり、だけど、やっぱりなんとなしに毎日進む。みたいなね。笑

    本当、水みたいな本。

    四人の作者でつづられたアンソロジーだけど、四人とも私は初でした。

  • 壊れやすかったり、壊したいものを描いた十代たちのアンソロジー。
    結末が全部続くような感じだけど、さっぱりとして読みやすかった。
    作家さんも違うのに不思議と全部の作品としてまとまっていた。
    なんだか懐かしい気分にさせられました。
    女の子、甘酸っぱくて可愛い。
    男の子、背伸びしたり普通でいたくてキラキラ。

  • 【あらすじ】
    「くだらない物語なんかいらない」とクラスメイトの死をあっさり切り捨てた少年が、ひそかに求めていたものは何か?(「Fragile―こわれもの」)
    もろくて壊れそうだったり、反転、強固なカベをぶち壊しにかかったり。微妙で繊細、鋭利でタフな、悩み多き十代の日常を、鮮やかに描いた物語たち。
    自分の友達の姿を見た気がするような、リアルな青春アンソロジー。

  • 「こわれもの」というテーマで、みんなで短編を書くというアイデアは、石崎洋司さんが考えたものでした。(続編「Twinkle」のあとがき より)

    …というアンソロジー本。
    はじめて読む作者さんばかりで、新鮮かつ楽しく読めました。

    個人的大当たりの作家は石崎さん。他の小説も読みたいです。
    収録作品で一番好きなのは「あたしの、ボケのお姫様。」おもしろかった! シリーズ化してほしいです。


    収録作品
    石崎洋司「Flagileーこわれもの」「流星群」
    長崎夏海「忘れ物」
    令状ヒロ子「あたしの、ボケのお姫様。」
    花形みつる「アート少女」

  • 以前読んで、レビューも書いた作品、『アート少女 (ポプラ文庫ピュアフル)』。
    http://booklog.jp/users/kumabetti/archives/4591125831

    その物語中で何度となく語られた、「部室立てこもり事件」。

    いわゆるその前日譚は、当初、短編アンソロジーの中の一編として発表されたものだった。

    それが、本作。

    4人の作家の手になる5編の物語。

    はっきり、『アート少女』目当てで買いました。

    そして、すべての作品を愛おしく思えました。

    嬉しい誤算、驚喜する予想外。

    一つ一つの物語はリンクしているわけじゃないんだけど、何となく関連性を匂わせる作りで、一つの作品から次の作品への心の移ろわせ方が、非常に丁寧。

    さらに、「あたしの、ボケのお姫様」は、大きな声を出して笑ってしまった。

    普通、まんがや小説内部で漫才が行われても、さして面白いと思ったことはないのに、この作品では、ナチュラルに笑ってしまった。

    そして、続く『アート少女』は、期待を裏切らない面白さ。

    これは見事。

    こういう良作を、舞台でやるべき。

    キャラメルボックスの若手が、なんだか真面目なお堅い作品とかやったりするけど、いやいやいやいや。

    こういうのやらないと。やったほうがいい。

    ぜったい面白くなるから。

    しんみりとした男女の話から、女同士の壊れやすい友情、そして、活動的な文化系少女たちに、不器用な男女。

    ここには、ジュブナイルのお手本とも呼べるような、思春期の壊れやすくて傷つきやすい、でもぜったいに負けない連中がいます。

    大人しい話もあれば、お笑いがあり、さらには活劇チックなものもあり、満足できる短編集です。

    いい短編集でした。

    『黒魔女さんが通る!』シリーズや、『若おかみは小学生!』シリーズも、読んでみたくなりました。

    きっと、ぜったい面白いぞ。

    なかなか書店で見かけない本作ですが、是非どうぞ。

  • さらさらっと読める短編集。美術部がはちゃめちゃする物語は楽しかったなぁ。

  • どっかでみたことあるタイトルだと思ったら、
    やっぱりアンソロジーので読んだ話だった。

    あのビー玉のその後が読めるとは思わなかったので、
    ちょっと感動(^-^)


    [2009/11/17]

  • ビー玉越しの世界。

  • 短編集です。
    中高生の、ありふれた日常。

    どれだけ虚勢張ったって、子供のできることには限度があって、でも、子供は子供なりに生きてるって、誰かに分かって欲しい。


    石崎洋司さんの「Fragile―こわれもの」から始まり、
    長崎夏海さんの「忘れ物」、
    令丈ヒロ子さんの「あたしの、ボケのお姫様。」、
    花形みつるさんの「アート少女」、
    そして最後に、石崎洋司さんの「流星群」。

    大人には大人の世界があるように、子供にも子供の世界があって、悩んで、日々の生活で思っていることがあって。
    そういうことを大人は分かっているのでしょうか。

  • 石崎洋司「Fragile―こわれもの」
    長崎夏海「忘れ物」
    令丈ヒロ子「あたしの、ボケのお姫様。」
    花形みつる「アート少女」
    石崎洋司「流星群」

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著者プロフィール

東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業。
『世界の果ての魔女学校』で野間児童文芸賞、日本児童文芸家協会賞受賞。
主な著書に、「黒魔女さんが通る!!」シリーズ(講談社青い鳥文庫)、
『杉原千畝 命のビザ』『福沢諭吉 「自由」を創る』(講談社火の鳥伝記文庫)、
翻訳の仕事に『クロックワークスリー マコーリー公園の秘密と三つの宝物』(講談社)、
「講談えほん」シリーズ(講談社)、「少年弁護士セオの事件簿」シリーズ(岩崎書店)などがある。

「2023年 『黒魔女さんと最後の戦い 6年1組 黒魔女さんが通る!!(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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