- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861764776
感想・レビュー・書評
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交換本。
ものすごく面白いわけでも、面白くないわけでもなく、読んだ片っ端から内容忘れるくらいサラサラした青春で、なんとなく、青春ってリアルにはこんなんだよなぁ。と、思うような一冊です。
悩んだり、問題起きたりする割には、明日には解決したりしなかったり、だけど、やっぱりなんとなしに毎日進む。みたいなね。笑
本当、水みたいな本。
四人の作者でつづられたアンソロジーだけど、四人とも私は初でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
壊れやすかったり、壊したいものを描いた十代たちのアンソロジー。
結末が全部続くような感じだけど、さっぱりとして読みやすかった。
作家さんも違うのに不思議と全部の作品としてまとまっていた。
なんだか懐かしい気分にさせられました。
女の子、甘酸っぱくて可愛い。
男の子、背伸びしたり普通でいたくてキラキラ。 -
【あらすじ】
「くだらない物語なんかいらない」とクラスメイトの死をあっさり切り捨てた少年が、ひそかに求めていたものは何か?(「Fragile―こわれもの」)
もろくて壊れそうだったり、反転、強固なカベをぶち壊しにかかったり。微妙で繊細、鋭利でタフな、悩み多き十代の日常を、鮮やかに描いた物語たち。
自分の友達の姿を見た気がするような、リアルな青春アンソロジー。 -
「こわれもの」というテーマで、みんなで短編を書くというアイデアは、石崎洋司さんが考えたものでした。(続編「Twinkle」のあとがき より)
…というアンソロジー本。
はじめて読む作者さんばかりで、新鮮かつ楽しく読めました。
個人的大当たりの作家は石崎さん。他の小説も読みたいです。
収録作品で一番好きなのは「あたしの、ボケのお姫様。」おもしろかった! シリーズ化してほしいです。
収録作品
石崎洋司「Flagileーこわれもの」「流星群」
長崎夏海「忘れ物」
令状ヒロ子「あたしの、ボケのお姫様。」
花形みつる「アート少女」 -
以前読んで、レビューも書いた作品、『アート少女 (ポプラ文庫ピュアフル)』。
http://booklog.jp/users/kumabetti/archives/4591125831
その物語中で何度となく語られた、「部室立てこもり事件」。
いわゆるその前日譚は、当初、短編アンソロジーの中の一編として発表されたものだった。
それが、本作。
4人の作家の手になる5編の物語。
はっきり、『アート少女』目当てで買いました。
そして、すべての作品を愛おしく思えました。
嬉しい誤算、驚喜する予想外。
一つ一つの物語はリンクしているわけじゃないんだけど、何となく関連性を匂わせる作りで、一つの作品から次の作品への心の移ろわせ方が、非常に丁寧。
さらに、「あたしの、ボケのお姫様」は、大きな声を出して笑ってしまった。
普通、まんがや小説内部で漫才が行われても、さして面白いと思ったことはないのに、この作品では、ナチュラルに笑ってしまった。
そして、続く『アート少女』は、期待を裏切らない面白さ。
これは見事。
こういう良作を、舞台でやるべき。
キャラメルボックスの若手が、なんだか真面目なお堅い作品とかやったりするけど、いやいやいやいや。
こういうのやらないと。やったほうがいい。
ぜったい面白くなるから。
しんみりとした男女の話から、女同士の壊れやすい友情、そして、活動的な文化系少女たちに、不器用な男女。
ここには、ジュブナイルのお手本とも呼べるような、思春期の壊れやすくて傷つきやすい、でもぜったいに負けない連中がいます。
大人しい話もあれば、お笑いがあり、さらには活劇チックなものもあり、満足できる短編集です。
いい短編集でした。
『黒魔女さんが通る!』シリーズや、『若おかみは小学生!』シリーズも、読んでみたくなりました。
きっと、ぜったい面白いぞ。
なかなか書店で見かけない本作ですが、是非どうぞ。 -
さらさらっと読める短編集。美術部がはちゃめちゃする物語は楽しかったなぁ。
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どっかでみたことあるタイトルだと思ったら、
やっぱりアンソロジーので読んだ話だった。
あのビー玉のその後が読めるとは思わなかったので、
ちょっと感動(^-^)
[2009/11/17] -
ビー玉越しの世界。
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短編集です。
中高生の、ありふれた日常。
どれだけ虚勢張ったって、子供のできることには限度があって、でも、子供は子供なりに生きてるって、誰かに分かって欲しい。
石崎洋司さんの「Fragile―こわれもの」から始まり、
長崎夏海さんの「忘れ物」、
令丈ヒロ子さんの「あたしの、ボケのお姫様。」、
花形みつるさんの「アート少女」、
そして最後に、石崎洋司さんの「流星群」。
大人には大人の世界があるように、子供にも子供の世界があって、悩んで、日々の生活で思っていることがあって。
そういうことを大人は分かっているのでしょうか。 -
石崎洋司「Fragile―こわれもの」
長崎夏海「忘れ物」
令丈ヒロ子「あたしの、ボケのお姫様。」
花形みつる「アート少女」
石崎洋司「流星群」