- Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861765780
感想・レビュー・書評
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藤谷治さんの「再会」。
演奏家を目指して音高や音大に進みながら挫折して違う道を歩んでいる人には、とても切ない痛みを抱えた共感を呼ぶ作品。
でも、足ツボでものすごく痛い思いをしたあとに、じんわりと癒された感じがする、そんな読後感がよかった!
他、芦原すなおさんの「アルゴー号の勇者たち」の4人組の、エレキベースまでなければ手作りしてしまうような、傍から見ればあきれてしまうほどの青春のエネルギーのすがすがしさ、
敬遠していた花村萬月さんの「フランソワ」の、主役のふたりの意外なみずみずしさ、
が、心に残りました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再会を目当てに借りたけど、そして、それだけが異質(クラシック!他は全部ロック)だけれど、どれも読んで良かった。仕事は、好きなことか、得意なことを選べって、いい親父だ。
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始めたばかりのギター。初めてのライブハウス。友だちの作ったへたくそなバンド。卒業前、最後の文化祭のあと。音楽を通して生まれる恋と友情。ここにおさめられた6つの小説に共通するのは音楽+青春が描かれていること。文章の合間から、記憶にむすびついた音がそっときこえてくる1冊。
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様々な作家たちによる音楽系の青春モノアンソロジー。
藤谷治氏の物語は、船に乗れの文庫に収録されており、すでに読んだことあったやつだった。サトルと伊藤が再会したときの話。これの続編が読みたいのになぁ。
他の話はと言えば、、特に心に残らないものばかりだった。。 -
音楽にまつわる青春小説。
最初の「ピースメーカー」が印象に残った。
音楽の力は時に人を結びつける架け橋になる。 -
船に乗れの番外編「再会」収録の短編集。40代のサトルが、伊藤慧が日本で初めて開くソロリサイタルへ赴き、過去の自分と折り合いをつける様を描いている。
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「音楽」と「青春」がテーマのアンソロジー。
花村萬月さんを読んでみたくて手に取りました。
6作入っているのだけど、まぁ見事に違うこと。
読み口は児童書のようなのに、事態が今風でない(いい意味で)のがちぐはくで面白い。
音楽も、味や匂いと同様、記憶に結びついているんだなぁ。 -
H25/11/1
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20120929読了
#音楽 -
青春音楽小説アンソロジー。だそうです。
どんな、というか・・・まあそのまんまですね。
一編一編は短編というかそれにもちょっと短いような。そろそろ盛り上がるかな~・・くらいのところであっさりと終わってしまう。読み終えてものすごい薄味感。
先日読んだ「船に乗れ」の後日談的な短編が載っているというので読んでみましたが・・まあこれもそんな感じ。
なんとなく全体的に感銘を受けなかったというかすぐにどんなんだったか忘れてしまいそうというか・・・・ -
音楽が好きな人には、どれもこれも楽しめます。
多分、あのフルート奏者の男性は、高校の時、チェロ奏者の男性が好きだったんだと…勝手に解釈しておこう。
あれ、これは三浦しをんの影響か?(笑/すぐ人のせいにする~ -
大人のお話もありますが、主に中高生が主役の音楽アンソロジーです。
やはりそれぞれページ数が限られているので物足りなさも
ありますがその分サラッと読めます。
ちょっとした性描写が出てくる作品もあって、なんか苦い気分に
なったりならなかったり。
いや、すごく苦い気分になりました。 -
青春音楽小説アンソロジー。
以前読んだ『船に乗れ!』のその後が描かれているという事を耳にしたので、それだけの理由で手に取りました。
ほとんどはじめましての作家さんばかりで、新鮮でした。
*藤谷治『再会』
ほうほう、こうなったか!というのが感想。
私の好きな伊藤くんも、もうおじさんなのですね・・・。
美しさは健在らしいですがw
音楽っていいなーと思う1冊。
私はピアノしか弾けない(しかも下手っぴ)し、あまり音楽に詳しくないけど楽しく読めました。
2010.011 -
盛り上がりに欠ける。
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青春音楽小説アンソロジー。読む前は、もっと熱血なカンジかと思ってたのだけど、「音楽」というより「青春」な描写の方が印象的で、個人的にはちょっと物足りなさを感じた。
おそらく、「船に乗れ!」つながりな藤谷治さんの「再会」目当てで手に取る人は結構いるんじゃないかと思うんだけど…自分もそのひとりでして。「船に乗れ!」を全巻読み切る前に「再会」だけ拾い読みしたときは印象に残らなかったのだが、全巻読破してから改めて読むと…なるほどなるほどでした!
意表ついてよかったのは、花村萬月の「フランソワ」。結構濃いけど、彼が描く青春モノ、いいですね!!好みは分かれるだろうけど、私にとっては「この本読んでよかったわ」と思えるほどツボでした。自分もピアノやってたけど、全音と半音の鍵盤の並びについて、そんなに深く考えたことなかったから目からウロコだったよ〜。「個性ってね、失敗から生まれるの。失敗しないと」のセリフに、痺れた。 -
「再会」を「船に乗れ」の後日談と知らずに読み始め、途中で気づき作者を確認。これが読めただけでもよかった。
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アンソロジーの小説は久しぶりだったのですが、
この本の作品1つ1つが、強く印象に残ってますね。
音楽小説ということもあり、結構専門的な言葉が出てきましたが、
音楽に詳しくなく、ましてや楽器の名前さえ危うい私でも、
さーっと読み切ることが出来ました。
花村さんが書かれた話が、ずば抜けて「青春」という感じでしたね。
6つの短編集、面白かったです。 -
<内容>ビートルズも四人、ベンチャーズも四人。なら、アーゴノーツも四人でなくちゃならない。(「アルゴー号の勇者たち~短い叙事詩~」)。
実質的には文化祭の打ち上げっていうより、50ccの解散パーティーになる(「シャンディは、おやすみを言わない」)。
エレキギターのフレーズが聞こえてきた。吹奏楽部の新しいレパートリーだ(「peacemaker」)。
おれはあんまり気乗りしないまま、生まれて初めてライブハウスってところに行った(「おれがはじめて生んだ、まっさらな音」)。
指定されたとおりの場所を押さえて弾くと、ちゃんとブルースに聞こえるではないか(「フランソワ」)。
そのとき僕は、自信過剰で感傷的な、チェロ専攻の高校二年生だった(「再会」)。 -
「船に乗れ!」の番外編がある、ということで読んだのですが、どれもよかった!(#^.^#)音楽が絡んだ青春ストーリーで、作家さんたち、みんな視線が優しいんだよね。大人になってみてから振り返る10代のころって、恥ずかしいことばかりで、思いっきり罵倒したくなったり、自虐的に傷口を広げたくなったり、になりがちだと思うんだけど、ここに出てくる少年や少女たちは、あれこれ右往左往しながらも周囲の大人や友だちに助けられ、なんかいい感じなんだもの。(#^.^#)若者は何もわからないことが特権なんだから、その暴走とか思いあがりとかを、叩きのめすばかりが大人の知恵じゃないんだ、なんて。若い人たちに幸いあれ!
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『船に乗れ!』のスピンオフ作品が収録されているということで探してきました。6人の作家による書下ろしアンソロジー。テーマは中高校生時代の音楽。49年生まれの芦原さんから71年生まれの伊藤さんまで、私の同世代+−10歳という世代の作家さん達なので、共有出来ることがとても多かった。お目当ての藤谷治さんの「再会」だけが「今」を描いているのでアンソロジーとしてはちょっと浮いているかな。ここの収録されている色々な作家さんも読みたくなりました。
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音楽にまつわる6つの話。
よかった。 -
「船に乗れ!」の主人公達のその後が書かれている『再会』目当てで読んだ。これ単独では良さがわかりにくいのでは?「船に乗れ!」にはまった私はじーんと来ましたが。でもでも、一番はダントツで花村萬月オジサンでしょう。へ?花村萬月が青春音楽小説?何かの間違いでは???と思ってしまった。しかし、さすがの文のキレ、きっちり萬月らしさも盛り込まれ、トリにふさわしかったです。
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書き下ろしでこのメンツ、豪華ですよね。どれもよかったけど、特に芦原すなおの「アルゴー号の勇者たち〜短い叙事詩〜」がベスト。なんで私今まで芦原すなおを読んでなかったかなぁ?さっそく「青春デンデケデケデケ」、図書館に予約しよっと。藤谷治の「再会」は「船に乗れ!」の27年後の話だから、できれば3巻(図書館予約中)を読んでから読みたかったな。
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2009/9/12
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「Field Wind」と対になっていて、こちらは青春音楽小説アンソロジー
・芦原すなおアルゴー号の勇者たち-短い叙事詩-」
・伊藤たかみ「シャンディは、おやすみを言わない」
・小路幸也「peacemaker」
・楡井亜木子「おれがはじめて生んだ、まっさらな音」
・花村萬月「フランソワ」
作者名と違ってたらすいません。「再会」は読んでないので略。
ミカ!の伊藤たかみが好き。「peacemaker」もいいな。
スポーツよりなんだかんだで好きかもしれない。 -
やっぱり小路さん目当てで。「ピースメーカー」はそのうちまとめて本になるんだろうか。
ちなみにこれは音楽をテーマにした青春ストーリーアンソロです。
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No Music No Life 音楽が中心で。おもしろかった!!「ちゃんとCD返せよ」「心配すんな、同じ家だろ」伊藤たかみもよかった。「無理するな。楽しめ。できるところから少しずつやって、青春の思い出を作ろうぜ」
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音楽が好きな人には、どれもこれも楽しめます。
多分、あのフルート奏者の男性は、高校の時、チェロ奏者の男性が好きだったんだと…勝手に解釈しておこう。
あれ、これは三浦しをんの影響か?(笑/すぐ人のせいにする〜