金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話 (ピュアフル文庫 ん 1-10)

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レビュー : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861765858

感想・レビュー・書評

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  • YA(ヤングアダルト)第一人者である金原瑞人によるアンソロジー。収録作家はいしいしんじ、魚住直子、江國香織、恩田陸、角田光代、鷺沢萠、寺山修司、梨屋アリエ、楡井亜木子、そして森絵都が選んだ有島武郎。
    巻末には選者ふたりの対談もあり、収録作品の自分とは違う読み方(感じ方)が示されており、読書の楽しみを広げてくれます。
    もちろん同じ読み方をしていたとしても共感という楽しみがそこにある訳ですが。

    収録作品は少し変わった出自のものが多く、刊行当時文庫未収録のものも多くあり、そこもまたアンソロジーの面白さを膨らませてくれます。ここでなきゃ出逢えなかった作品もきっとあるでしょう。
    内容も千差万別。YAは読者の年齢層でのジャンルなため、却って様々なものを堪能できます。この中に気に入ったものがあれば、その作者の別の作品に手を出してもいいし、似たような雰囲気の作品を探してもいい。(探すのは難しければ人にきいてもいい)YA世代は何を読んだらいいのかわからなくなる世代でもあると思っています。僕自身がそうでした。そんな時にこういうアンソロジーが手伝ってくれるかも。

    おじいさんが本をゆっくり丁寧に読む理由、洗たく機の中に棲む洗たく虫の恋心、ハイツで同棲した男のこと、他人には言えない親のこと、10代の心(実年齢問わず)を刺激する物語が詰まっています。

  • 0104.寺山修司『踊りたいけど、踊れない』2017/2/9 読了

    「金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI
     真夜中に読みたい10の話」より

    収録作品
    ①サラマンダー
     いしいしんじ
    ②おどる洗たく虫
     魚住直子
    ③十月のルネッサンス
     江國香織
    ④飛び出す、絵本
     恩田陸
    ⑤「共栄ハイツ305」杉並区久我山2‐9‐××
     角田光代
    ⑥真夜中のタクシー
     鷺沢萠
    ⑦踊りたいけど踊れない
     寺山修司
    ⑧タケヤブヤケタ
     梨屋アリエ
    ⑨おれがはじめて見た、茜色の果実について
     楡井亜木子
    ⑩小さき者へ
     有島武郎

  • 「全国ビブリオバトル四国地区予選会」
    (2016年10月15日/図書館1階ラーニングコモンズ)
    (チャンプ本)

    所蔵なし

  • 【内容】
    翻訳・書評活動で日本に「ヤングアダルト=YA」を根づかせた第一人者・金原瑞人が選んだ傑作9編に、作家・森絵都が日本文学の古典から選んだおすすめの名作1編をくわえた、YAアンソロジーの決定版。明日のあなたを今日とはちがう“somewhere(どこか)”へといざなってくれる、文庫未収録作品を中心に集めた珠玉の短編セレクション第一弾。巻末には「選者」二人の特別対談を収録。

    【感想】

  • さらりと読めるアンソロジーと思って読み始めたが、思ってたより重かった。
    恩田陸の「飛び出す、絵本」が楽しくて好みだった。

  • やはり寺山修司は素晴らしい。10篇読んで、10日経った後に、詳細を思い出せるのは彼の話だけだ。

  • いしいしんじ「サラマンダー」
    割と素直に、若かりし頃の初恋の思い出を今でも大事にしているお祖父ちゃんの話かと思って読んでいましたが、金原さんと森さんの対談のような読み方(おじいちゃんは孫をからかってちょっと面白いウソをついているだけ)も面白いと思いました。


    魚住直子「おどる洗たく虫」
    ちょっとブラックだったり、いろいろな意味でいい話なんですが、妖精の姿がピンクの「おしりかじり虫」で脳内再生されてちょっと笑った。


    江國香織「十月のルネッサンス」
    白昼のホラー。
    昨日まではいなかった子がいるのに、誰もその正体が解らない。
    「いないはずのものがいる」というシチュエーションは人間の本能が最も「怖い」と感じるそうですね。


    恩田陸「飛び出す、絵本」
    森の中を絵本が飛び回っていて、それを取ってきて売るという発想に脱帽。
    そして「おしいれのぼうけん」がぶつかってきた痛みがいつまでも残るという点にものすごく同意。
    あれを読んだ夜の、暗闇の恐ろしさといったらなかったので(笑)。


    角田光代「「共栄ハイツ305」杉並区久我山2ー9ーXーX」
    「子どもができたかも」といった時「育てよう」と答えたところが、イノマタくんの最大のクズで下種なシーンだと思いました。


    鷺沢萌「真夜中のタクシー」
    夜のバーをテーマに書かれているけど、体力情熱の衰えでその世界を去ると言う、ある種スポ根みたいな話だなと思った。


    寺山修司「踊りたいけど踊れない」
    手や足が自分の意思とは全く別の動きをするとか、メルヘンかなーと思ったら、
    初恋で自分の気持ちさえおぼつかなくなるということを書いた話だった。


    梨屋アリエ「タケヤブヤケタ」
    あとがきの対談でもありましたが、最後の急展開にびっくり。


    楡井亜木子「おれがはじめて見た、茜色の果実について」
    告白の仕方が洒落てるというか、格好つけすぎなんだけど、フィクションなのでOK


    有島武郎「小さき者へ」
    妻を亡くし、三人の子供は母親がいなくなってしまった。
    そんな幼い子供を『お前たちは不幸だ。恢復の途なく不幸だ。不幸なものたちよ』といい、切々と想いを綴る手紙。
    子を思う親の気持ちは伝わってきた。
    これだけの覚悟をしたのに、有島はのちに女性と心中してしまうのだけれども、自らの父親としての気持ちよりも母親の子への想いを書き残したかったという気持ちが強かったのかも。
    有島武郎は初めて読むので、作中に出てきた
    『私は嘗て一つの創作の中に妻を犠牲にする決心をした一人の男の事を書いた』
    という一説が何の作品を指すのかわからないのが心残り。

    あとがきの代わりにあった、編者の金原さんと森絵都さんの対談も面白かった。

  • 半夜半没关系。不过,我喜欢「螈」以石井Shinji, 其他,恩田陸,梨屋arie,楡井亜木子。 可惜。三个人,鷺沢萠,寺山修司,有島武郎死了。

  • 若い頃の気持ちに戻れる作品群でした。とはいえ作者のほとんどが同世代、懐かしい時間を想い出すことができた。

  • 金原瑞人さんセレクションのYA短編集。みじかい眠り、というのはお昼寝かもしれないし、死かもしれないし、ひとそれぞれ。想像の世界へ飛び立つ瞬間だってみじかい眠りかもしれない。
    子守唄のようなやさしい本ではないかもね。

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