プラスマイナスゼロ

著者 :
  • ジャイブ
3.29
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本棚登録 : 221
感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861766114

作品紹介・あらすじ

はじまりは、落ちてきた一匹の蛇だった-。なんか最近、アタシら死体に縁がねーか?凸凹女子高生トリオが、海辺の町・葉崎を駆け抜ける!ドタバタ×学園×青春ミステリー。

感想・レビュー・書評

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  • '21年1月28日、読了。若竹七海さんの作品、8冊目、かな…?

    とても、面白かった!笑えました!楽しかった!

    十代の、若い読者を想定して書かれているのかな、と思いますが…オッサンでも充分、楽しめました。かえって中高年の読者から、愛されそう。ちょっとの「えっ?!」もあって…まあ、パズラーとしては書かれていないのかな?でも、面白可笑しく、読ませて頂きました。こういうのも、楽しいものですね。

    3人の中では、テンコさんが、好き。可愛くて、笑ってしまいました。冒頭で、「ぎいいいいいっ」っセリフがあるので…表紙で、テンコさんが蛇を持ってるのが、カワイイ&かなり可笑しい!

    図書館で借りて読みましたが…自分の本棚に置いておいて、繰り返し読みたいな、と思いました。

  • 成績も運動能力も容姿も何もかも全国平均、歩く平均値なわたし、ミサキと、真っ赤な髪に真っ赤な服、成績最低品行下劣なユーリ。そして天使のように美しく成績優秀なお嬢様だけど信じられないくらい不幸に愛されているテンコ。なぜつるんでいるのか不思議がられる三人娘は、今日も葉崎のとんでも事件に巻き込まれる。

    葉崎三人娘の短編集。掌編くらいのもあるけど、細かいトリックだったりテクニックだったりがちりばめられてて楽しい。何より三人娘が痛快でよいよい。テンコは不幸が過ぎるけど。ユーリもまっすぐで熱いし、ミサキは全国平均だけど推理力は結構ずば抜けてると思うよ。葉崎シリーズの一環なのかな?また三人娘を読みたい。

  • 凸凹女子高生トリオの話。
    「だれがあやまるかぁっ」がよかった。

  • お嬢様、不良、平凡といった女子高生トリオが巻き込まれる様々な事件を描いた連作短編集。
    見た目や性格にまるで共通点のない三人を称して、「プラスマイナスゼロ」とはよく言ったものですね。
    繰り広げられるやり取りも面白く、まるでコントのような超絶不運に見舞われるお嬢様には、同情しながらもつい笑ってしまいます。
    ミステリとしては緩めですが、彼女たちの友情を描いた物語としても楽しめる内容で、読後には爽やかな印象を残しながらも所々に毒を潜ませているのは、若竹さんらしいなと思いました。

  • 葉崎シリーズ第5弾。高校1年生の女の子3人組によるコージーミステリ。三人の個性が際立って魅力的に描かれている。この三人の関係性が「プラマイゼロ」。女子高生らしく楽しい作品だった。

  • ミステリ 「葉埼市シリーズ」第5弾
    「はじまりは、落ちてきた一匹の蛇だった―。なんか最近、アタシら死体に縁がねーか?凸凹女子高生トリオが、海辺の町・葉崎を駆け抜ける!ドタバタ×学園×青春ミステリー。」

  • 9784861766114

  • 高校生、デコボコ三人組のちょっとかわった高校生活

  • 軽い。それしか残らなかった。

  • たとえ平均値の無個性のゼロでもプラスやマイナスになれる可能性はある。よく考えてみたら、謎を解いているのは、ゼロのミサキだものね。初心者向けの叙述トリックもまあ、よかった。この作品は葉崎市ものだけど、新国市ものは、若竹さん、もう書かないのかな?

  • 2015.3.5 読了

    短編集ですが、それぞれ
    小さな謎ありで、解決らしきことになる。
    ので、スッキリして サクサク 読めました。

    ちょい 物足りないくらい??

  • プラス マイナス ゼロの凸凹女子高生のほんわかしていて、スリリングな日常が描かれた作品。ミステリーが随所に散りばめつつ、自分らしく自由に生きるのいいじゃないというメッセージが伝わってくる連作短編集。

  • 若竹七海の学園モノのコージーミステリ。
    3人の凸凹□女学生が物語の中心になる。

    やっぱり読後感が苦いというか、心に疼く痛みが残る。
    独特の冷えた人間観は、こういったヤングアダルト向けの本でも健在ですね。

  • 明るいミステリー
    って感じー

  • 見た目も性格も共通点のない女子高生3人組が、色んな事件に巻き込まれる短編ミステリ。

  • 成績優秀、品行方正なテンコ、成績は悪く品行も悪いユーリ、何から何まで平均的なミサキの、3人の女子高生の周囲で起きる変わった出来事。
    6つの章に分かれているが、2章は他の章に続くのかと思った終わり方。
    最終章が出会いで、1章に続いていたが結局2章は尻切れトンボだと思った。
    読みやすく、楽しく読むことはできた。

  • ちょっと軽すぎるかな、というくらいサラーっと軽く読める。でもうまく短編にまとめてるなぁ。と思う。
    少し物足りないような気もするけど、嫌なことがあったり仕事のことを忘れたいときなんかに読むといいかも、という気がした。

  • 葉崎市シリーズのヤングアダルト向け?タイトル通り「プラスマイナスゼロ」な女子高生三人の学園生活ミステリー?楽しく読んだ。

  • 2011.03.01. ピュアフル文庫(ジャイブ)のアンソロジーに書かれたモノ+書き下ろし。

  • ある時、センコーがアタシらを見てこう言った—「プラスとマイナスとゼロが歩いてら」。不運に愛される美しいお嬢様・テンコ、義理人情に厚い不良娘のユーリ、“歩く全国平均値”の異名をもつミサキの、超凸凹女子高生トリオが、毎度厄介な事件に巻き込まれ、海辺にあるおだやかな町・葉崎をかき乱す!学園内外で起こる物騒な事件と、三人娘の奇妙な友情をユーモアたっぷりに描いた、学園青春ミステリ。

  • +++
    はじまりは、落ちてきた一匹の蛇だった―。なんか最近、アタシら死体に縁がねーか?凸凹女子高生トリオが、海辺の町・葉崎を駆け抜ける!ドタバタ×学園× 青春ミステリー。
    +++
      そして、彼女は言った~葉崎山高校の初夏~
      青ひげのクリームソーダ~葉崎山高校の夏休み~
      悪い予感はよくあたる~葉崎山高校の秋~
      クリスマスの幽霊~葉崎山高校の冬~
      たぶん、天使は負けない~葉崎山高校の春~
      なれそめは道の上~葉崎山高校、1年前の春~
    +++

    葉崎町シリーズ。正真正銘のお嬢さまテンコ、番を張っているのが似合いそうなユーリ、そしてなにから何まで平均的なミサキの女子高生三人組のドタバタ騒動記である。それぞれの季節に謎の事件が起こり、三人組が解決することになる。最後の章の一年前の経緯を読むと、じんとして泣けてくる。この三人が出会えてよかったと思える。愉しくてじんとする一冊である。

  • 成績優秀品行方正、不運に愛される美しいお嬢様テンコ。
    成績最低品行下劣、極悪腕力娘と噂される不良娘、ユーリ。
    どこをとっても“歩く全国平均値”との異名を持つ、ミサキ。


    どこまでいっても不運(もう不運なんて言葉じゃ収まらないんじゃない?/笑)なテンコによって振り回されてるでしょ。ユーリにミサキ。

    でもそれを責めるわけでもなく『仕方ないじゃん』みたいに受け流せちゃう関係がいいなぁ。

    最後の三人の出会いでこの本の感動倍増(笑)
    普通すぎると自信が持てないものなのかもしれないね。
    プラスであろうがマイナスであろうが『ゼロ』じゃない人と巡り会えて良かったねv
    でもそれを選んだのは自分自身、もっともっと自信を持ってね~。


    テンコいわく

    『神は愛するものをこそ試練にあわせたもう』
    「私って神様に愛されているんだわ」

    テンコのこの前向きさを見習いたい(笑)

  • あの葉崎市シリーズがジャイブから子ども向きバージョンで登場。
    凸凹高校生トリオが四季を通して出会う事件と死体。
    さすがに会話が多くて読みやすくなってます。
    でも喧嘩っ早い不良少女がユーリってどうしても一条ゆかりの『有閑倶楽部』が思い浮かぶよ……。

    装画 / 杉田 比呂美
    装幀 / カマベ ヨシヒコ(ZEN)
    初出 / ピュアフル・アンソロジー『告白。』『卒業。』『手紙。』、書下ろし3本、加筆訂正。

  • 葉崎シリーズ連作ミステリ。軽いタッチでさくさく読めます。
    あいもかわらずユーモラスで、だけど少しブラックな読み心地が最高~。タイトルどおり「プラス」と「マイナス」と「ゼロ」なヒロインたちが繰り広げる物語ですが、実は彼女たち三人とも「プラス」ですよね。非常に魅力的だし、活躍ぶりはカッコよいです。愉快痛快このうえなし。これはぜひ続編も読みたい~。

  • ひさしぶりに若竹七海さんの本を読んだけど、やっぱりおもしろい。
    この3人好き☆
    20101.22

  • 女子高校生3人を主人公とした葉崎市ものの連作集。若竹らしからぬ爽やかな読後感だが、その最終話に出てくる生徒会長グループのおぞましさは若竹らしいのかも。

  • 葉崎の高校生三人メインの話。キャラ設定が面白い。叙述トリックに見事にひっかかったり。やられた・・・。結構ナンデモアリでエンターテナーなミステリ。クリームソーダの話が寸止めに切られて良い煽り。こういうのは好きだなぁ。若竹作品にしては、後味悪いものが無い。

  • 成績優秀、品行方正黙っていれば天使のごとく
    しかしありえないほど運の悪いテンコ

    成績最低品行下劣、前時代的ヤンキーだが
    情に厚いユーリ

    そして成績、容姿、身長、体重
    どれをとっても全国標準歩く平均値こと美咲

    の「プラスマイナスゼロ」な三人組が起こす
    ドタバタ学園ミステリ。

    若竹七海=後味が悪いという印象があったので
    (そこを含めて好きなのですが)
    爽やかな設定と展開に驚きました。
    ですが「悪い予感はよくあたる」あたりは
    読ませ方の上手さがさすがだな〜という感じ。
    明るくてサクっと読めるので軽く読むのにオススメです。

  • 神奈川県の土田舎の山の上の高校に通う三人組が主人公。短編集。
    いろんな出来事に巻き込まれる。
    が、三人がうまく解決する。

  • 軽く読めるミステリ。
    小学校の頃読んでいたゆうきみすずの「聞こえる」シリーズを思い出しました!

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著者プロフィール

東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。2013年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。その他の著書に『心のなかの冷たい何か』『ヴィラ・マグノリアの殺人』『みんなのふこう 葉崎は今夜も眠れない』などがある。コージーミステリーの第一人者として、その作品は高く評価されている。上質な作品を創出する作家だけに、いままで作品は少ないが、受賞以降、もっと執筆を増やすと宣言。若竹作品の魅力にはまった読者の期待に応えられる実力派作家。今後ブレイクを期待出来るミステリ作家のひとり。

「2014年 『製造迷夢 〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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