コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状 (ピュアフル文庫 む 1-2)

著者 :
  • ジャイブ
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861766602

感想・レビュー・書評

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  • コンビニたそがれ堂
    このシリーズ好きだわぁ。
    古本で見かけるたび、ちょいちょい買い集めてる。
    ふと疲れたときとかやすらぎたい時によく読んでる。

  • シリーズ2作目。
    2作目からは書下ろしと言うことで、内容は前作に比べると大人向け。その分、考えさせられる内容になっている。
    1話目は親の結婚で引っ越しを余儀なくされた10歳の少女が、以前住んでいた町の友達に会いたいと言う希望を描いた作品。
    2話目、3話目は大切な人を喪ってしまった二人の女性の物語。オカルトの要素が高めなので、正直苦手な部分もあるが、大切な人を喪ってしまった人の気持ちが、手に取るように分かり、涙が止まらなかった。
    あの時、こうしてたら…
    誰の心にもある後悔。でも、あとがきの「気が付くと朝には見えない何かを抱えてる。昨日よりも未来に進んでいる」と言う作者さんの言葉に、「ああ、自分は喪った大切な人の分も生きなきゃいけないんだなぁ」と思い知らされた。
    この作者さんの過去の作品を読むようになったのは最近なのだが、「三日月堂パン屋」が出て来た時は嬉しくなった。風早の街も好きだし、段々ファンに近づいているのかな…?

  • 心が温まるストーリー。生きる希望を与えてくれる。

  • 魔法の振り子は、映画ゴーストを思わせるせつないお話でした。

  • 「よし、まずは家を出て、街に行くところまで、やってみよう。少しずつ遠くに行けるようがんばろう」という主人公のセリフ。

    私も心が閉じたとき、なかなか行動ができなくなったとき、いきなり完璧に克服しようとするのではなく、まず一歩、それができたら、また一歩という具合に、少しずつ前に進むようにしたいと思いました。

  • コンビニたそがれ堂第二弾。第一弾が良かったから読んでみたが今回は悲しいし怖い。雪うさぎの旅ではさいごまで魔法がかかってアナ雪のオラフのように溶けないのかと思ってた。人魚姫の秋姫も従姉妹の真衣にあげるプレゼントを落としたのを取ろうとして死んでしまう。真衣は引きこもりネトゲにはまって立ち直れず。まだ希望がみえてくるのはいいが。魔法の振り子では、学生時代の友人がクリスマスの約束を守れなかったのが10年後にわかり、霊として存在してそばにいる?この終わりはちょっとないかな。最後のねここの話。短かったからかいま一つ。

  • 「あんず」
    思わずうるっとした。亡くなったら星に帰るというけど、星に見守られてるって感覚は今までなかった。でも言われてみるとそうかもしれない。
    「あるテレビの物語」
    機械に心がある設定にめっぽう弱いので、すごく心に響いた。PCもだけど、昔からテレビって一番お互いが向き合える時間が長い存在。
    大切にしたいと思った。

  • 生と死が入り混じったストーリー。悲しいけれど、悲しくないけれど、やっぱり最後は少し悲しい。長く生きていればいいってもんじゃない、けど若くして失う命は悲しすぎる。廃人、という言葉が胸に刺さる。いい歳してたのに、私もそんな時期があった。ただ、この本に出会える10代はきっと廃人なんかにならない、そう思う。若い人達に向けたファンタジーだけど、大人が読んでも気持ちがほっと温かくなる。次の巻も楽しみです。

  • 図書館より。

    ヤバい、どの話も泣けるよ~(。´Д⊂)
    心に染みます。どの話も泣ける。
    特に魔法の振り子は...ヤバいくらい涙が。
    やはり年のせいか、涙腺崩壊してるな~。

  • 不安な気持ちや悲しみ,苦しみを抱えた人をそっと優しく迎えてくれるコンビニたそがれ堂。
    心がほっとするファンタジー。

  • 不思議なたそがれ時のコンビニのお話、その2巻

    今回は、「会いにくる」そして水に関わる話かなぁ?
    望まぬ別れをしたものと再度また繋がりをもつ
    それは嬉しいような悲しいような、寂しいような…

    誰もがみんな、大切な存在との「さいごの別れ」を
    きちんと出来たらいいのになぁと
    読みながらずっと思っていた

    たった一回でいいから、
    納得…なんてのは出来ないかも知れないけど
    ちゃんとお別れを

    ところで薫くんは湖に星の指輪を取りに行ったんだと思ったんだけど
    指輪は既に用意されていて
    じゃあ何しに外国の湖まで行ったんだっけ?と
    そこだけちょっと自分の中で謎が残った
    後で読み返してみねば

    薫くん惜しいなぁ
    私も専属料理人としていて欲しい←

  • ほんわかな空気が流れている短編集。
    先の展開が読めるのだが、なんとなくそれが許せちゃう不思議な本。
    「魔法の振り子」が好き。

  • 4つのエピソードの中では人魚姫が一番かな。
    他の2冊に比べるといまいちだったかなと感じた。

  • 一話目を読んでいた時は、子供向けかなぁ...と思っていたのですが、二話目三話目、さらにエンディングもすごくよかったです!

    特に三話目は号泣してしまいました。
    切なすぎる。
    でもそれでいて、読み終わったら心がほっこりなるお話でした。

  • 最初のさゆきの話で大号泣してしまった。
    純粋な誰かが誰かを想う気持ちは、とても温かい。

  • 始めは子ども向けかと思ったけど、二話目、三話目と徐々に主人公の年齢も上がって引き込まれていった。大事な人と引き裂かれ、会いたい会いたいと強く思う気持ちが痛い。『魔法の振り子』は切なすぎた。

    2012年2月19日

  • ツイッターのTLに書名が流れてきて、かつ、発言主がちょっと意外な人だった…… こうした作品を読むことはない、と思っていた人だったので、それで購入した一冊。

    「大事な探し物のある人だけがたどりつけるという、風早町にある『コンビニ・たそがれ堂』。
    その噂の通りに、どうしても叶えたい願いを持ったものたちは、そこの不思議な店長から、『探し物』を購入することができる。そして……」
     
    「癒し」とか「ほっこり」という言葉は安易に使いたくはないのだけれど、平易で優しい文体で、三つ+αの物語が綴られています。正直、読んでいて涙腺が何度か壊れました(笑)。素直な気持ちになれるのが、いわゆる「癒し」効果なのかもしれません。

    三作目のお話は舞台が古い小さなホテルなのですが、たまたまこの前に読んでいた帝国ホテル関連の本と、いろいろとかぶるところがあって興味深かったです。

  • 前の巻ではまりました!
    ちょっとした軽い読み物としてお勧めです。

  • 『コンビニたそがれ堂』の続編です。
    今回も胸が暖かくなる話ばかりでした。
    コンビニのお兄さんかっこいいです。

  • あったかい本

  • 目の前に未来は開かれているのに、靄がかかって前に踏み出す勇気がもてない――そんな三人の物語。「失う痛み」と「得るための勇気」はどちらも、二度と会えないからこそなおさら胸に重く、またある意味残酷な香りを漂わせている。それでも最後の話も含めて、自分の幸せを願ってくれている人は実際の距離に関係なく身近にいるものなのだと、たとえうぬぼれでも読後はそう思えた。自分を取り巻く目に見えない優しさに触れられる作品。

  • 風早の街の、たそがれ時にだけ出現する不思議なコンビニ「たそがれ堂」。悩みを抱えたヒロインたちがそこに迷い込み、何かを見つける連作短編集です。ヒロインはそれぞれ年齢も境遇も別々で、踏み出した第一歩も各世代別。ヒロインと同い年くらいの頃はそれでいいと思えたものが今となっては首を傾げる内容だったりするのは年食った証拠でしょうか。まぁどこに解決を見出すかは別として、目線がとにかく温かい。ちゃんと見てくれてる人がいる、気づいてくれる人がいる。場合によっては人ではなく、自然であったり幽霊であったり妖怪であったりするかもしれないけど、寄り添ってくれる存在がある。気持ちが弱った時に読み返せば、そんなことを信じられるような作品です。

  • 魔法の振り子。
    五代くんがクウガじゃなかったらこんな感じ?って言う第一印象。かなしいんだけど、ほっこりあったかい幸せな話。

  • 悲しい部分も含んだ上で、温かい話だ。

  • 風早の街の不思議なコンビニたそがれ堂の第二弾です。
    今回は長めの短編が二編入っているので四編と少なめ。

    「雪うさぎの旅」:
    雪どけ、春になるとともに消えてなくなる雪うさぎたち。悲しいけれど、冷たい雪の体の中にある彼らの心温かさが伝わってくる優しいお話でした。

    「人魚姫」: ひきこもりの17歳の少女。今はゲームの世界にのみ生きている。昔学校でいじめられていた彼女。でもいとこの秋姫が支えてくれたおかげで強く生きていくことを決意した矢先、秋姫が事故で亡くなってしまう。その日から真衣は立ち上がることができなくなり、学校にもどこにも行かなくなってしまったのだった。

    ひきこもり、母子家庭、いじめ、ネトゲ廃人など、現代の問題を扱っていて重いテーマ。
    さらこのシリーズには似合わないホラー要素も出てきてちょっと怖かったです。
    きちんと前に進む一歩の難しさとその大切さを教えてくれる作品でした。
    何かひとつ成し遂げるたびに(外出する、バイト探しなど)「レベルアップ」「イベントクリア」なんて
    ゲームの世界と現実の世界を重ねて、前向きに頑張る彼女を見ていてすごく応援したくなりました。


    「魔法の振り子」:作家の佐藤薫子。彼女が昔好きだった同級生、名前が似ている佐藤薫は10年前、約束の場所に現れず、そのまま音信不通に。彼が約束の場所に現れなかった理由とは。彼の気持ちは。

    悲しいお話でした。彼との過去のエピソード一つ一つが切ないです。
    以下、ちょっとネタバレになりますが、この終わり方は一見、幸せそうで後ろ向きな感じで、納得できず気持ちが晴れませんでした。


    「エンディング~ねここや、ねここ」: 可愛がってくれた家族たちを愛し、その幸せを壊したものを恨むあまり魔物になって復讐のために生きながらえてきた一匹の猫のお話。

    愛が強かったゆえに、失ったときの気持ちの行き場をなくし、憎しみへと向かってしまった哀しさ。
    でもコンビニたそがれ堂のお兄さんのプライベートな一瞬を見ることが嬉しかったかも。

    いつかお兄さんの話をも読んでみたいです。


    お気に入り度:★★★★☆ (2009年12月3日読了)

  • 大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。そこを訪れる少女たちの話。連作短編。優しそうな本だなぁと思って読んだ。思ったよりも暗いというか、少し寂しさもある。
    2009/11/20

  • 癒しの本
    でも、すごく切ない

  •  雪だるまと雪うさぎがとても可愛らしかったです。そしておでんが食べたくなりました(笑) つっこみどころはやはり多いのですが、ゆったり読めるところが良かったです。

  • 2ヶ月も前に出てたんですね。 
    気付きませんでした。 
    前作を読んで、物凄く癒されたのでシリーズ2冊目は、何も考えずに即買いしました。 
    前作よりもページ数増えてる気がする。 
    その内読もうと思ってます。
    09/10/13読破 
    外で読んでいて、5回はうるうるしました。 
    家で読んでいたら確実に泣いてました。 
    今回は生と死が絡んでくる話が9割でした。 
    また、根が暗くて引き篭もりに近い私は、耳の痛い話もありました。 
    切なくて、胸が苦しくなったり、喉の奥が痞えるような話もありました。 
    秋の夜長に読むと切なくてよりいっそう、作品にのめりこめそうなのでおすすめです。 

  • 今回はお化けがメインなのか?

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著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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