エリア-デ幻想小説全集 (第3巻(1974-1982))

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  • Amazon.co.jp ・本 (564ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861820243

作品紹介・あらすじ

生涯にわたって「聖なるものの顕現」を探究し、二〇世紀文学に偉大な足跡を残したミルチャ・エリアーデ。その全幻想小説を編年体で網羅した、世界初のオリジナル全集!完結。

感想・レビュー・書評

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  • フランシス・フォード・コッポラの映画「胡蝶の夢」の原作『若さなき若さ』を収録。その『若さなき若さ』のみ読了。先にコッポラの映画を観ていた為、映画で疑問に思ったところも理解でき、非常に面白かった。エリアーデはルーマニア出身の著名な宗教学者ということで、哲学的だったり難しい部分もあり、時間が限られていると思うと集中出来ず、他の作品は今回断念してしまった。ゆっくり手元に置いて読みたいところだが、絶版で、近くの図書館の蔵書も無い・・・(´Д`)またいつか、読みたい。『若さなき若さ』文庫でいいので、出版してくれないかしら?

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/BB00096367

  • うーむ、わからん! 「映画と一緒に原作も」シリーズ第6弾はミルチャ・エリアーデの『若さなき若さ』です。『コッポラの胡蝶の夢』の原作ですが映画もわけわからなくて原作を頼りましたがもっとわけわからん! 誰が喋っているの? いつの話? 夢? 現実? だいたいどこに繋がるの? 

    知の大全をまとめるべく学者は気がつくと老い先も短く、ふと「我が人生とはなんだったのか?」と首をかしげたところ、落雷にあい大きく若返るも、目をつけられたのはゲシュタポで……。お話の最後にジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』出てきて答えあわせ。わけわからんお話ですよってことでいいですか? ホントかね? 

    ジョイスはゲーム感覚的にわけわからんことを書いてケムにまいたような感じもするけれど、ルーマニア人であるミルチャは書きたいことを鮮明に書けなかったんじゃないかな? でもジョイスを引用したってことは書きたいことは書いたってことだと思う。他の小説を読むともっとわけわからないけれど、サインはいたるところに散りばめてあるっぽいこと書いてるもんな。

    にしても若返りの寓意ってなんだろう? 老いるってなんだろう? 考えたってわかるわけがないので、胡蝶の夢に任せちゃおう。

  • 当時エリアーデの本を集めて読んでいたら、同じ版元同じ翻訳者の短編集成が出ると聞いて今までの苦労は何だったのかという複雑な想いで購入。しかし読みたい作品が網羅されているので高価本ながら価値あり。

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著者プロフィール

1907年、ルーマニア、ブカレストに生まれる。1928年より3年間、インドに滞在し、ヨーガやタントラを学ぶ。帰国後は、ブカレスト大学で形而上学史などを教える一方で、小説『マイトレイ』を発表し、小説家としても高い評価を得る。第二次世界大戦中は、ロンドン、次いでリスボンでルーマニア公使館の文化担当官として勤務した。第二次世界大戦終結後はフランスに亡命。『宗教学概論』や『永遠回帰の神話』を発表することで、宗教学者として活躍した。1957年よりシカゴ大学に招聘され、翌年、宗教学教授に就任。1986年にシカゴで没。

「2015年 『エリアーデ=クリアーヌ往復書簡 1972-1986』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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