山本周五郎探偵小説全集 第三巻 怪奇探偵小説

著者 :
制作 : 末國善己 
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レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861821479

感想・レビュー・書評

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  • さすがに山本周五郎、収録されている中には探偵小説というイメージとはちょっと違う作品もあるが、どれも読みやすく面白かった。
    中編の「南方十字星」は血湧き肉躍る国威発揚少年冒険活劇。この手の話で主人公になるのはいつも文武両道かつ愛国心に満ち溢れた少年で面白みに欠けるが、この話では伯父さんの伯爵がいい味を出していた。
    あとは短編で、動く死体、謎の巨大獣、透明人間など怪奇なガジェットが登場する。冒頭のホラーな謎が最後に解明される話が多いが、たまにそのまんまSFだったりしてごった煮が楽しい。

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著者プロフィール

山本 周五郎(やまもと しゅうごろう)
1903年6月22日 - 1967年2月14日
山梨県北都留郡初狩村(現:大月市初狩町下初狩)生まれの小説家。小学校の担任から小説家になるよう励まされ、志望するようになる。小学校卒業後、質店の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。その後帝国興信所(現:帝国データバンク)文書部を経て、1926年『須磨寺附近』を執筆、これが出世作に。
1943年『日本婦道記』が第17回直木賞に選ばれるが辞退。菊池寛との不和が影響したとも言われ、歴代の直木賞の中で唯一の辞退者となった。ほかにも「読者から寄せられる好評以外に、いかなる文学賞のありえようはずがない」という信念から、多くの文学賞を辞退している。功績を記念し、1988年に優れた物語性を有する小説」を対象とする山本周五郎賞が発足。
主な代表作に、NHK大河ドラマをはじめ映像化・舞台化が絶えない『樅ノ木は残った』、テレビドラマ・舞台化された『さぶ』、黒澤明監督が映画原作に用いた『赤ひげ診療譚』。

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