国家債務危機――ソブリン・クライシスに、いかに対処すべきか?

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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861823077

作品紹介・あらすじ

900兆円債務を抱えて、日本は10年後を展望できるのか?"過剰債務"が国家と世界の命運を決する-"欧州最高の知性"が、史上最大の公的債務に脅かされる先進諸国の今後10年を大胆に見通す。

感想・レビュー・書評

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  • 2010年にギリシャ国債が暴落。本著の第1刷出版が2011年。必然、注目を浴びるのだが、そもそも我々は国債について、どれほど理解出来ているのだろうか。それが、国家主権や戦争とも密接に関わっている割に、正確に理解出来ていないのではないか。改めて勉強すべきだと手に取った。

    きちんと理解したい疑問。例えば、よく言われる日本の国債は、国民の貯金でカバーてきる範囲だから、まだ安全だという意見。あるいは、なぜ先進国がこぞって借金大国になっているのに、世界経済が成立しているのか。はたまた、債務不履行のような所謂、帳消しは許されるのか。これらに回答のヒントを与えてくれる。突き詰めれば、予測不可能という結論にはなるのだが、本著は、国家の債務の歴史やデフォルトの事例から、教科書的な税金と利息と国債の関係まで、説明してくれる。ちなみに、ソブリンとは主権者の意味で、訳者もこだわる部分である。

    そもそもジャック・アタリは世界的な経済学者である。基本的な教養としても読んだ方が良い。

  • 日本国債はデフォルトするのか?ある経済学者はもはや破綻は不可避だと言い、他の経済学者は全く問題ないと言う。どちらも偏った極論で容易に支持する事はできない。

    そんな中、この本では、国家債務の歴史から過去に破産した覇権国家の実例、「健全な債務」をはかる指標と歴史から学ぶ教訓を示した上で、今後起こりうる最悪のシナリオと世界が取り組むべき課題までが示されていて、国家債務について客観的に学ぶことができる。

  • 日本は本当に借金大国なのか?
    どれくらいヤバいのか?
    “次世代の負担は増え続け…”
    などと報道され続ければ、誰でも不安になります。

    確かに税収を上回る予算が組まれ続けることは、健全とは言えません。
    じゃあ減らせ!と言っても、止めるのは始めるよりも難しい。
    省庁にとっては「予算確保=成果」。
    この体質が変わらない限り、いつまでたっても正当な財政黒字化は無理。
    あるのは増税のみです。
    それでは国民は誰も納得しません。必要な税金UPも受け入れられない。

    さて本書では公債(公的負債)の持つ意味について、歴史を追って説明されています。
    教会の資金集めのためにはじまった主権者による借金。
    軍資金の原資として定着していきます。

    国債については、各国で全く状況が違います。
    国内消化率だけ見ても、日本95%に対してフランスは30%。
    実は日本は世界一の債権国(お金を貸している側)だったり。
    新聞だけじゃ見えてきません。
    もっと様々なデータを統合して考えねば。

    結論として-日本の国債がすぐにデフォルト(支払い不可)になるわけではないけれど、
    財政収支が改善しなければいつまでも国民は安心出来ない。
    もしかしたら大きな情勢変化でデフォルトするかもしれない。
    「安心こそ経済発展の原動力」だと私は考えます。

    「このままで良い」と思わず、改善への姿勢を示し、行動すること。
    誰が悪いではなくとにかく実績を作らなければ先に進みません。

    そんな願いのままに読んだ一冊でした。
    たまにはマクロ経済も脳の刺激になります。

  • ソブリンについて基礎的な理解を得るにはおすすめの内容だった。
    ある程度知識のある人は中盤以降からの章で十分だと思う。

  • ジャック!それはいけない!ジャック!当たりだよ!

  • ジャックアタリ 「 国家債務危機 」国の借金(公的債務)の健全と危険の分かれ目の判断、危険な公的債務の解決策、政治決断の重要性を整理した本

    健全な公的債務であれば 悲観する必要ない
    *借金=自分が生きている価値の証明
    *借金は長期的に収益性の高い投資をファイナンス
    *借金が国家の資産価値を下回る

    公共投資の原則
    *インフラ整備、公共ネットワーク
    *教育、テクノロジー研究、学業失敗者のさチャレンジ
    *労働環境整備、住宅政策
    *外国人受け入れ
    *エコロジー、再生可能エネルギー
    *利他主義の支援(社会と調和した企業)

    膨張する公的債務への解決策
    増税、歳出削減、経済成長、低金利、インフレ、外資導入





  • ソブリンってそもそもなんだ?という不勉強な私でも、
    その解説からちゃんと入ってくれている。
    さらさらーとしか読めてないですが、
    見た目よりも読みやすい言葉で書かれているように感じた。
    第5章「債務危機の歴史から学ぶ12の教訓」は勉強になる。

  • 140308 中央図書館
    何かのレポートを読んでいるような気分。ヘゲモニーやソブリンは、本態上、債務超過とセットだと主張しているのか?

  • "国家債務"をきちんと基本から知りたいなら良書。「国家債務額が健全かどうか測る指標なんか無い!」って断言してました。なんじゃそりゃ。

  • 日本のデフォルトはあるのか?

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著者プロフィール

1943年11月1日アルジェー生まれ。フランスを代表する知識人。81年〜91年大統領補佐官、欧州復興開発銀行総裁も努める。

「2001年 『反グローバリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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