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- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861823169
感想・レビュー・書評
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左派ゲリラ、右派自警団、政府軍などが勢力争いを繰り返すコロンビアの町や村の現実を、ジャーナリストでもある作者が、実話を再構成して描いている。語り手となる70歳の主人公が静かに絶望していく様が、日常のシンプルな言葉でくっきりと描かれていく。南米文学は、ひとつの村を舞台にそれがひとつのかけがえのない世界であることを、そしてそれがどのように滅びていくのかを描くことが得意だなと思った。(今までに、マルケス『百年の孤独』やリョサ『世界終末戦争』など、たまたまそうしたものばかりを読んだだけなのかもしれないけれど。)
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老人の視点で進むシンプルな文章で読みやすいながらも読み物としても面白く、社会的な問題提起を行うとともに文学作品としても満足できる作品だったと思う。