改訂版〈学問〉の取扱説明書

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レビュー : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861823220

作品紹介・あらすじ

哲学・思想、政治学、経済学、社会学、法学の基礎からサンデル『白熱教室』などの最新の動向まで、「正義」、「公共性」、「熟議」、「経済成長」他、よく使われる用語の誤用や基礎的なレベルでの陥り易い勘違い、思い込みを指摘し、これから勉強をする/し直す、のに最適な書。

感想・レビュー・書評

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  • 180929 中央図書館 仲正の、親しみやすくて時々ニヤリとしたり思わず膝を打ちたくなる切れ味は、楽しい。勉強に際してはやはり手頃な地図を見てからのほうが能率的ということ。

  • 積読状態だったけど、さっき仲正昌樹のドラッカーとハイエクをamazonで注文したので、それが届く前に片付けようと思い一気に読み終えました。

    「仲間内でいいところを褒めあって自分を高めるのが好き」だったりすると、こういった本は受け付けないのだろうけど、そういうのが嫌いであれば楽しめると思うし、「哲学を学ぶことで周囲に差をつけたい」みたいな「なんとなくどこかおかしい」ような人、「違い」ではなく「差」を気にするタイプも受け付けないと思う。インスタ好きとか。

    「じゃあどういう人が楽しめるんですか!?」と詰め寄られそうだけど、楽しめるとしたらおそらくは「なんとなくどこか違和感がある人に違和感がある」という人が対象か。
    その「我々」が感じている違和感がどういったことなのか、なぜ「我々」は「彼ら」に違和感を抱くのか、という点について著者が「丁寧に」説明している。

    本に出てくる草の根哲学者のブログみたいなのは全然知らないのでなんとも言えないけど、ビジネスに限っていえば、自分としては「内輪の評価を高めたい」のなら、こういう本ではなく「ビジネス書」を読めばいいのだと思う。
    そうしたビジネス書に載っている「明日から使える知識」で自分の資料にハクをつけたり、会議で発言したりすれば良いのだと思うし、それが悪いことだとは思わない。たまに自分もそうしているし。
    ただそれは学問ではないだろう。

    学問における「学びの着地点」が、「XXを学んだことによって成功に繋がった」ので、それが「学んだ結果」というのは違和感がある。あと思想を学ぶことで「おかげさまで仲間が増えました」というのも違和感あるのだけど、そういった意味でこの本はそういう着地点の違和感を解消するための「ビジネス書」だと思う。ビジネスっぽくいうと「出口戦略として仲正昌樹を選択する」ようなものか。

    そういう意味で「ビジネス書」のドラッカーが届くのが少し楽しみ。

  • 社会科学系を中心に各分野を、易しめに説明している。重要な概念(著者のピックアップした数個)について解説することでそれぞれの分野紹介になっている一面がある。

    以下、メモ。
    ・思想系の話題に私は疎いので、特に法哲学の部分は参考になった。
    ・経済学には触れていない。というか、中身には踏み込まない。著者の専門分野ではないからでしょうか。
    ・あと著者が嫌う対象が、「学問」ビギナーにはよくわからない。
    ・ネットがらみの話題は、本書とあまり関係がない。それこそネット上で済ますべき。


    ・2015年2月18日に追記
    News Weekのピケティ特集に仲正氏が登場していた。が、経済の話題を展開できていなかった。「なんかブームあるよね」的なスタンスで、コラムの出来としては低し。つまるところ、やる気がないのか……。

    ・2015年2月20日
    ※この感想文を(間違って)旧版に書いていたので新版にもってきた。

  • 哲学,政治学,経済学,社会学及び法学についてある程度聞きかじったことがある人が,自身の立ち位置を確認したり,隣接分野に視野を広げるために役立つ本。
    サンデルへの言及など,最近(2011年)の話題にフォローアップした改訂版。

    私が比較的勉強したことのある「法学」に関する記述を読むと,自分が法律学(実定法の解釈学)に閉じこもってきたことを自覚させられる。
    法学徒が法学のルーツ探求に消極的であるとの指摘(326~327頁)は耳が痛い。

    あとがきに相当する「帰宅する前に――『ネット系言論人』への注意書き」では,仲正先生のストレスが爆発。事情を読めば,それも致し方なし。

  • 全く知らない学問ばかり出てきますが、
    批判を聞いているだけで、なんとなくちょっと分かる気がするのが不思議です。
    ちょいちょい聞いたことがある話も出てきて、単に流して読んでも面白い。

    その分野の勉強をした人だったら、もっと面白いかと思います。

  • けっこうおもしろい。あんまりしゃっちょこばらずに読むと良いと思う。

  • 【「存在」と「当為」】p277
    ヒューム『人性論』
    「人間は◯◯なものである」≠「人間は△△すべき」
    Eg. <be>動詞から<ought to (〜すべき)という助動詞は導き出せない。

  • 仲正さんらしい学問の見取り図。本人曰く、真面目ではなく、不真面目であるが故にわかりやすい内容になっている。

    内容は、哲学・思想、政治学・政治思想、経済学・経済思想、社会学・社会理論、法学・法哲学の5分野である。

    QandA形式で、ぶっちゃた話、この学問はどのように周りから見られているか、この学問は中の人はこう思っているなどが書かれている。あくまで著者の主観なのだが、全体像を書くのはやはり上手だなと思った。今回もすぐに改訂版を出しているので、今後とも改訂版の形で書き直すのかなと期待している。

    学問を、斜めからちょっと覗いてみたい人向けだと思う。

  • 哲学・思想、政治学・政治思想、経済学・経済思想、社会学・社会理論、法律・法哲学の5分野に関して、著者(1人)が、Q&A形式で解説した本。白熱教室等新しい話題にも触れている。

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著者プロフィール

1963年生まれ。東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程修了(学術博士)。金沢大学法学類教授。専門は法哲学、政治思想史、ドイツ文学。著書に『集中講義!日本の現代思想』『集中講義!アメリカ現代思想』(NHKブックス)『悪と全体主義』(NHK出版新書)『ヘーゲルを超えるヘーゲル』『今こそアーレントを読みなおす』(講談社現代新書)『マルクス入門講義』(作品社)など多数。

「2020年 『現代哲学の最前線』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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