- 本 ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861823473
感想・レビュー・書評
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新井素子さん「東日本大震災にて」だけ読みました。子供の頃愛読していた彼女が何を書いたのか興味を持ちました。
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SF
東日本大震災 -
<閲覧スタッフより>
SF作家、SF作品から3.11を考える。言葉を失うような光景、これまで想定してこなかった事態・・・この困難とどう向き合い、考えてゆくのか。2011年7月に逝去した小松左京の遺志を継ぐ執筆陣が日本の未来を語ります。
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所在記号:901.3||サン
資料番号:10225377
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SFと3.11。
3.11との関係がよくわからなくて流し読み。SFは無責任だけど、いろいろ予言している部分もあるんだよ、的な。
SF好きだけど、現実とそこまでリンクして考えたことは少なかったのでその発想が得られたのはよかった。 -
SFと言っても科学が主役じゃなく結局のところはヒューマニズムに行き着くってことですな。
瀬名秀明の話が特に関心を惹きました。
なので今度「小説版ドラえもん のび太と鉄人兵団」を読みたいと思うのでした。
魂を下げないように… -
内容に共感できるできない以前に、何が言いたいのかわからない内容のものもあった。
ただ、同じ本の同じ個所を引用していながら、最終的な結論が異なっていたりと各著者の考え方の差がわかり興味深かった。 -
回送先:府中市立宮町図書館
いわゆるみちのく震災をいかようにして整理するか。このとらえどころの無い混沌に落とし前などという答えはまったく存在しない。もちろんそれは、本書をしるした書く執筆者のみならず評者含めた読み手も同様であろう。
本書が切り口に求めたのは昨夏逝去した作家小松左京の『日本沈没』であったり坂口安吾をめぐる評論であったり、宮崎駿の長編アニメーション映画『崖の上のポニョ』であったりする。そうした切り口も正統性がまったく無いとはいわないが、この行き詰まりに見えてしまう現象はかつて、事実上の祥月命日に相当する「9・11」とどこか近接したトートロジーでしかないと疑わざるを得ない苦々しさもどこかあるのも事実である。
確かに、さまざまな事態や感情が一気に押し寄せた(評者はこれを「メランコリーの津波」と呼んでいる)ことによって、SFという枠を超えて混乱状態に陥り、その結果SFが何もかけなくなったと絶望する見方もあるのかもしれない。しかし、そのように見なすのはまだ早いだろう(これについては同様の指摘をした仲正昌樹と言葉は違えど一致するだろう)。なぜなら、SFがSF足りえるための諸条件や倫理はなにも崩壊していないからだ。崩壊したもののあら捜しをするのも良いのかもしれないが、それをするには語彙が足りていないことを自覚しているが故の苦慮と見るべきか。
惜しむらくは評価すべきその一貫性の無さだろう。小松左京や放射能というディストピアなど引き出しが雑然としている状況にあって、一貫性を期待するのは土台無理だとしても、一貫性を期待して読み始めた読み手に更なる混乱と「あれはたいしたこと無い」「どっかで聞いたロジックの二番煎じ」という余計な感想を引き出させる根拠になってしまったことは否めない。苦慮を苦慮のまま指し示す、その営みがどうしても理解できなくなっている風潮の中でどうするか、同語反復ではない何かを求めて。 -
ここに至っても過去の作品を引っ張り出しての日本人論では、なんとも第三者的。
Part3のエッセイのいくつかは等身大でとても良かったが、それ以外は提言しようと肩に力が入りすぎ。