小説集 竹中半兵衛

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本棚登録 : 33
感想 : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861824746

作品紹介・あらすじ

わずか十七名の手勢で主君・斎藤龍興より稲葉山城を奪取。羽柴秀吉に迎えられ、その参謀として浅井攻略、中国地方侵出に随身。黒田官兵衛とともに秀吉を支えながら、三十六歳の若さで病に斃れた天才軍師の生涯を、超豪華作家陣の傑作歴史小説で描き出す!

感想・レビュー・書評

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  • 短編集にしてはそれぞれが長いし、そうでないにしては中身が薄い。
    最後の話の後味が悪い。入れるにしても構成をもうちょっとなんとかできないものか。

  • どれも力作でしたが、特に以下の2作品は外せません。

    まず、谷口純「わかれ 半兵衛と秀吉」の小説としての面白さは抜きんでています。

    その出だしと最後の1行だけでも味わい深いものがあります。

    「人は誰でも夢を見る」で始まり、「人は誰でも夢を追う。明日の野辺に咲きいずる幻の花を求めて、なお得難いものにあこがれる・・」で完。

    そして、山田風太郎「踏絵の軍師」は半兵衛が主人公ではありませんが(さらに事実誤認もあることが選者のあとがきに触れられています)それを補って余りあるものがこの作品にはあります。

    この作品の最後は、こんな1文です。

    「竹中半兵衛の子孫はかくして絶えた」

    時間の無い方は、この2作品だけでも楽しんでもらいたいものです。

  • 大河ドラマの放送を機に刊行された、
    『小説集 黒田官兵衛』の姉妹編です。
    両兵衛、並び立つ…といぅことで…。

    『小説集 黒田官兵衛』は、
    既に鬼籍に入られたお歴々の方による、
    戦中戦後に書かれた作品集でしたが…、

    本作品は、
    現役の歴史小説家さんの作品を含む、
    中編1本、短編6本の作品集です…。

    何か1本、挙げさせて頂くならば…、
    谷口純さんの中編、
    『わかれ 半兵衛と秀吉』をご紹介…。

    同作品は、
    半兵衛の晩年の3年間を描いてます。

    2歳違ぃの半兵衛と官兵衛をもって、
    「両兵衛」と称されてはいますが…、
    秀吉の参謀として、並び立ったのは、
    半兵衛の晩年の4年弱のことでして、
    自分の寿命を悟った半兵衛としては、
    自分の夢を官兵衛に託す、
    作中の3年間だったのではないかと。

    その最後の最後に起こった大事件が、
    荒木村重の「有岡城の戦い」です…。

    そして、同作品では、
    官兵衛の幽閉~半兵衛の陣没までの、
    最期半年間の半兵衛と秀吉の交流を、
    じっくりと描いている点が、珍しく、
    また、よぃお話となっていました…。

    秀吉の前半生と半兵衛、
    秀吉の後半生と官兵衛、
    といぅ位置付けから…、
    ピュアな半兵衛と、ダークな官兵衛、
    といぅイメージも多少ありますが…、

    『わかれ 半兵衛と秀吉』を挟んで、
    前半は、正統派の歴史小説、
    後半は、異端派の時代小説、が、
    ラインアップされており…、
    バラエティ色はありましたが…、
    その分、好き嫌ぃも出るかも…。

    ただ…、
    最後に収録された『踏絵の軍師』は、
    作者の勘違ぃで半兵衛を貶めており、
    この作品集には相応しくなぃかとも。

  • 大河ドラマ見ていて半兵衛の方が気になったから読んでみた。
    小説集となっているが、前2本は小説というよりは評伝。
    小説は一生だったり秀吉との関係だったりフィクション!という感じのものだったり別の人物から見たものだったり子孫のことだったりと色々。
    短編集なのですぐに読めます。

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著者プロフィール

(かいおんじ・ちょうごろう)1901~1977。鹿児島県生まれ。國學院大學卒業後に中学校教諭となるが、1929年に「サンデー毎日」の懸賞小説に応募した「うたかた草紙」が入選、1932年にも「風雲」が入選したことで専業作家となる。1936年「天正女合戦」と「武道伝来記」で直木賞を受賞。戦後は『海と風と虹と』、『天と地と』といった歴史小説と並行して、丹念な史料調査で歴史の真実に迫る史伝の復権にも力を入れ、連作集『武将列伝』、『列藩騒動録』などを発表している。晩年は郷土の英雄の生涯をまとめる大長編史伝『西郷隆盛』に取り組むが、その死で未完となった。

「2021年 『小説集 北条義時』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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