シャーウッド・アンダーソン全詩集――中西部アメリカの聖歌/新しい聖約

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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861824883

作品紹介・あらすじ

代表作『ワインズバーグ・オハイオ』の直前、工業化が進む時代のうねりに呑まれる人びとと超然たる自然を歌いあげた『中西部アメリカの聖歌』。その刊行直後から10年の歳月をかけて自らの内なる声を紡いだ『新しい聖約』。20世紀前半の米国文学を代表する作家による2冊の詩集を全訳。

感想・レビュー・書評

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  • アンダソンはランボーのように叫ばないのだ。哀しみ、遣り切れない想い、それらを謡う。その孤独の歌は澄み切らず、異物を含んでいるが、それ故に美しい。美は嘆きに宿る。

  • トウモロコシと人間が重ね合わされているのがおもしろい。過去から連綿とつながる世代の連鎖、自分はその一部でしかないこと、繁殖が重要な営みであることが繰り返し歌われる。

    ただ行間のつながりが読み取れないことが多々あって、作者の思考の流れがよくわからなかった。作者が拘っているモチーフ(土地、過去、産業化批判、断絶、そしてもちろんトウモロコシ)の断片が、未消化に順不同にひたすら繰り返されている印象。断片化された叫びを延々聞かされて、なんだか狂気まで感じてしまった。ときどきすれ違う、見えない誰かにずっと怒っているひとたちを見たときの気持ちになった。原語の韻がわかったらもっと楽しめただろうか?

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著者プロフィール

1876年、オハイオ州キャムデン生まれ。高校を中退後、軍隊に入隊。その後さまざまな職を転々とし、1913年にシカゴに居を移し、執筆活動を始める。1919年、オハイオ州の小さな田舎町を舞台にした短編集『ワインズバーグ・オハイオ』を発表。E・ヘミングウェイ、J・スタインベック、R・カーヴァーなど、多くの作家に影響を与えている。1941年没。

「2018年 『トウモロコシの種蒔き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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