ボルジア家

制作 : 田房 直子 
  • 作品社
3.25
  • (0)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861825798

作品紹介・あらすじ

教皇の座を手にし、アレクサンドル六世となるロドリーゴ、その息子にして大司教/枢機卿、武芸百般に秀でたチェーザレ、フェラーラ公妃となった奔放な娘ルクレツィア。一族の野望のためにイタリア全土を戦火の巷にたたき込んだ、ボルジア家の権謀と栄華と凋落の歳月を、文豪大デュマが描き出す!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ローマ教皇アレクサンデル六世、ロドリーゴ・ボルジアはわたしの興味あるひとりだ。アレクサンデル六世ほど教皇の中でも醜聞の多いひともいないのではないだろうか。
    アレクサンデル六世が教皇になるために、そして教皇となってからボルジア家の繁栄のためにロドリーゴはじめボルジア家の人々の行ったことは、事実に尾鰭もついてはいるだろうけれど、カトリック教会の頂点である教皇では考えられない恐ろしさだ。

    ただ、ボルジア家についてはまだわからないことが多く、今後の研究によってはアレクサンデル六世の印象もガラリと変わる可能性はある。

    途中アレクサンデル六世は娘ルクレツィアを政略結婚させるため離婚させるが、カトリックで離婚は許されないため、結婚自体が成立していないとして離婚ではなく結婚がなかったことにしたはずなのだが、そこの記載がなく残念だった。

    デュマはボルジア家に対し好意的でないことが文章から感じられるため、ロドリーゴやチェーザレ、ルクレツィアが非常に残忍な印象を受けた。ひとは誰でも良い部分と悪い部分を併せもつため、ボルジア家の人々の良い面もきちんと書かなければ「ボルジア家」というタイトルはいささか大袈裟すぎないだろうか。

    この本を読むとキリスト教徒でいることに疑問と羞恥を感じる。しかしエピローグのボッカッチョ「デカメロン」第二話のエピソードに救われた。

    教皇はわたしたちカトリック教徒の父であるため、いつでも尊敬と愛情を持って見上げる存在であって欲しい。

  • デュマの古典ともいえそうなボルジア家の物語。ピカレスク小説としては今となっては描写が控えめだし、無論新しい視座を啓かれるわけでもないので、古典としての認識を強く持たないと何で読んでるんだかわかんなくなる。

全2件中 1 - 2件を表示

アレクサンドル・デュマの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ツイートする