悪しき愛の書

制作 : 八重樫 克彦  八重樫 由貴子 
  • 作品社
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本棚登録 : 18
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861826320

作品紹介・あらすじ

9歳での初恋から23歳での命がけの恋まで――彼の人生を通り過ぎて行った、10人の乙女たち。
バルガス・リョサが高く評価する“ペルーの鬼才”による、振られ男の悲喜劇。ダンテ、セルバンテス、スタンダール、プルースト、ボルヘス、トルストイ、パステルナーク、ナボコフなどの名作を巧みに取り込んだ、日系小説家によるユーモア満載の傑作長篇!

感想・レビュー・書評

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  • ミュシャの表紙が綺麗。
    「ペルーの異端審問」同様、作家の”読者への目配せ”的な知的で血の通ったユーモアが楽しい。最後の一文をはじめ、随所に文章のうまさも光る。
    自分を主人公にした9歳に始まる恋の遍歴、美女に片っ端からふられていく男を描く。日本で「非モテ」というとコミュ障でひきこもりなのかといえばさにあらず。彼は、恋する相手のためにスケートや歌を覚えるに留まらず(そのくらいならやる人がいそうだが)宗教までキリスト教にユダヤ教(!)にと変え、果敢にアタックし続ける。自分らしくないものになろうとしたのが敗因だったと悟るまで。
    解説がボリュームがあり読み応えがある。

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著者プロフィール

1961年ペルー・リマ生まれの作家・歴史家・文献学者・評論家。長篇小説・短篇集・エッセイ・歴史書など著書多数。1989年よりスペイン・セビリアに在住。1996年から2010年まで文芸誌『レナシミエント』の編集長を務める。これまでにスペインの『エル・パイス』紙、『ABC』紙、『ラ・ラソン』紙、チリの『メルクリオ』紙、メキシコの『ミレニオ』紙ほか、スペイン語圏の有力紙に寄稿。1987年アルベルト・ウジョア・エッセイ賞を皮切りに、数々の文学賞を受賞している。邦訳に、『ペルーの異端審問』(八重樫克彦・八重樫由貴子訳、新評論、2016年)がある。公式ウェブサイト:http://www.fernandoiwasaki.com/

「2017年 『悪しき愛の書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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