〈戦後思想〉入門講義――丸山眞男と吉本隆明

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861826405

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  • 丸山眞男の「忠誠と反逆」と、吉本隆明の『共同幻想論』を読み解き、戦後日本を代表する二人の思想家の立場を対照的に考察している本です。

    じっさいにテクストを読み解くかたちで考察が進められているので、丸山と吉本のそれぞれの立場についてまったく何も知らない状態では、議論に筋道をたどることに困難をおぼえるかもしれません。おなじ著者の『集中講義! 日本の現代思想―ポストモダンとは何だったのか』(NHKブックス)で、戦後日本思想史のおおまかな見取り図が描かれているので、そちらを先に目を通しておけば、本書の理解も深まるのではないかと思います。

    「通奏低音」という発想にもとづいてどちらかといえばペシミスティックな結論をみちびきだしたという印象をいだいていた丸山が、近代的主体性の特徴である自律的な精神の萌芽を日本思想史のなかに求めようとするなかで、武士のエートスについてくわしい分析をおこなっていることに改めて目を向けるきっかけを与えられました。

  • 東2法経図・開架 311.2A/N35s//K

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著者プロフィール

1963年、広島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究博士課程修了(学術博士)。現在、金沢大学法学類教授。文学や政治、法、歴史などの領域で、アクチュアリティの高い言論活動を展開している。著書に『「不自由」論』『お金に「正しさ」はあるのか』(以上、ちくま新書)、『日本とドイツ 二つの全体主義』(光文社新書)、『集中講義!アメリカの現代思想』(NHKブックス)、『カール・シュミット入門講義』(作品社)、『精神論ぬきの保守主義』(新潮選書)、『今こそアーレントを読み直す』(以上、講談社現代新書)、『いまこそハイエクに学べ』(春秋社)などがある。

「2018年 『思想家ドラッカーを読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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