新世界秩序

制作 : 山本 規雄 
  • 作品社
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レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861827020

作品紹介・あらすじ

21世紀の“帝国の興亡”と“グローバル・ガバナンス”

感想・レビュー・書評

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  • ジャック・アタリによる悲観的な予測論。
    トランプ大統領の政策により、同盟国は軍事的にも経済的にも安全保障が揺らいできている。
    2030年、経済・軍事面でのアメリカの優位は変わらない。それにEUと中国、インドが続くが、いずれも内部に問題を抱えており、世界を率いていくほどではない。

    国家による統制が緩くなり市場がグローバル化していくと、無法的な企業活動が蔓延していく。
    武器やダークマネーの取引などが行われ、よりグローバルな諸問題が発生進展していく。(グローバル・システミック・リスク)
    →金融危機、人口激増による食糧難、地球規模での紛争、温暖化による干ばつや洪水

    これへの対策は世界が一つに結束すること。

  • 18.8.31 未来先見塾

  • 読みごたえはある本だが、少々誤りがあるように思う。基本的には悲観的な色調であるが、とりあえずの解決策も提示してはいる。結局のところ、人間は自分のことしか考えないということか。

  • 前半は、古代から現代まで、どのような国が世界を統べろうとしたのか、歴史から入る。この部分の情報量が多いのだが、著者の主張の前提となる知識になるだけなので、詳細な説明は省かれている。世界史の教科書を100ページくらいに圧縮したようなパートだった。後半は未来の世界秩序はどうなっているのか、シナリオを示すと共に、実現のための施策が示される。言うは易し行うは難しで、国連を越えるような民主的な世界秩序を構築するためには、お金がかかるだけではなく、人類の意識も変わらなければならないことが伝わってくる。民主主義のコストは高いね。

  • 世界統治の流れ:宗教帝国→軍事帝国→市場帝国
    世界統治機関:地球全体の利益を図る。

  • 30年後、世界を支配するのはどの国か? 日本はどうすべきか? 「ヨーロッパ最高の知性」と称されるジャック・アタリが、これまでの歴史から今後の世界情勢を見通し、“21世紀の新世界秩序”を考察した。


    第1部 古代・中世の世界秩序―武力と宗教による統治
     第1章 人類が初めて創り出した世界秩序――紀元前
     第2章 宗教による世界秩序――1世紀~12世紀

    第2部 資本主義による世界秩序の進展
     第3章 商人による世界秩序――14~16世紀
     第4章 大西洋に移行した世界秩序の中心――1600~1815年
     第5章 グローバルな世界秩序の形成――1815~1914年

    第3部 世界秩序の現在
     第6章 パックス・アメリカーナの拡大と衰退――1914年~
     第7章 世界秩序の現状

    第4部 21世紀の新世界秩序はどうなるのか?
     第8章 無政府化・カオス化する世界――迫るグローバル・システミック・リスク
     第9章 新世界秩序の構想のために
     第10章 新世界秩序への戦略

  • 帝国の攻防と世界統治

    古代中世の世界秩序、武力と宗教による統治、資本主義による世界秩序、パックスアメリカーナの拡大と衰退、G2 イギリスとアメリカアメリカとソ連、アメリカと中国店までは非常に興味深く読んだが、
    21世紀の世界秩序はどうなるか?に対する答えは様々な可能性を述べるだけで非常に物足りない内容であった。

    インディオは同じ人間なのか?スペインによる世界統治の過程でインディオは人間にあらざる存在であり、改宗させることはできない、インディオは人間であり、キリスト教徒にしなければならない存在だと議論が行われた。その論争の後インディオを奴隷とすることが禁じられた。インディオは本質的に劣った存在であり、人ではなく物として支配することができると明言されていた、キリスト教に改宗した物として、ということである。

  • 東2法経図・6F開架 319A/A95s//K

  • それぞれの時代にその時代の論理に基づいた世界秩序がある。支配の論理は武力や宗教から資本へと変遷、現在はグローバル資本主義が世界秩序となり、国民国家ですらその立場が脅かされている。グローバル・システミック・リスクはますます増大しており、世界は無政府化、カオス化しつつある。その中で必要とされているのは新たな論理に基づく世界秩序であり、世界統治機構である・・・

    詳しい時代考証をバックに現状分析、未来への提言が行われている。リスク回避のためには民主主義をベースとした世界統治機構が必要・・だが、世界が合意の元に新しい秩序を作り上げるには危機意識を共有して自らの目先の利益を放棄して連帯する必要があるだろう・・ 正直、相当なリスクに直面したときに理性的な判断を世界中の人々が下さない限り、彼の構想は絵に描いたもち、なのかもしれない。
    今までの世界秩序はすべて何らかの力を背景に格差などの問題を不可視化してきたわけで、「新世界秩序」が真に民主的で公平なものになるために今までの世界秩序の論理では不可能だろう。「夢物語」にならないための方策としてはちょっと説得力が欠けるかな、と思いました。

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著者プロフィール

1943年11月1日アルジェー生まれ。フランスを代表する知識人。81年〜91年大統領補佐官、欧州復興開発銀行総裁も努める。

「2001年 『反グローバリズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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