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  • Amazon.co.jp ・本 (476ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861828881

作品紹介・あらすじ

いまふたたび熱い注目を集める作家・都筑道夫が手がけた、翻訳にして創作“創訳”ミステリ小説3作品を一挙復刻!

・底本の書影/口絵を収録した巻頭カラー8ページ!
・底本の挿絵60点超を完全収録!
・生前の都筑道夫と親しく交流したミステリ作家・堀燐太郎によるエッセイを収録!
・ミステリ評論家・新保博久による50枚の入念な解説を収録!
・新保博久、平山雄一による詳細な註によって原書との異同を明らかにし、“ツヅキ流翻案術”を解剖する!


 エンタテインメント作家は、亡くなってしまうと、たちまち忘れ去られて、書店からも作品が消えてしまうのが宿命だ。(…)そんな風潮にあって近年、奇跡的なほど旧作の復刊、未刊行作品の初書籍化で快進撃を遂げているのが都筑道夫である。
(…)その二作(『魔海風雲録』『クレオパトラの眼』)以上にレアだった都筑著作は、児童向け翻訳書『銀のたばこケースの謎』『象牙のお守り』『火星のくも人間』の三冊である。それぞれ出版されたのが一回こっきり、児童書すべての常として所有者には大事に扱われず、すり切れ、棄てられ、幸運にも入手したマニアは大事がって手放さないから、古書市場にも出回らない。プレミア価格を払う覚悟を決めても、商品がないのだ。なんだ子供向けか、翻訳であってオリジナルではないんだろう、と都筑ファンであっても二の次に考えるかも知れない。だがこれらは見方を変えれば、改装版・再編集本を含めて三百冊になんなんとする都筑著作のなかでも特異というだけでなく、都筑氏本来の小説作法を窺ううえで重要な作品群なのである。
 というのは、これらは翻訳といっても、横のものを縦にしただけではない。
(新保博久「解説 恐るべしツヅキ流翻案術の冴え」より)

感想・レビュー・書評

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  • 重厚で大型サイズの本。モダンな表紙を開く前から都筑道夫ワールドで長年のファンとしてはわくわくが止まらない!スパイ物、少女探偵物、SF…どれも読み始めたらスリルと大興奮でやめられない‼︎当時の表紙や挿し絵、解説も含めて本当に贅沢な一冊。

  • 昭和初期の江戸川乱歩のような作品。面白かいけど、定年後にゆっくり読みたい本だった。今は1話で終了した。

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著者プロフィール

(つづき・みちお)1929-2003。東京出身。10 代から時代ものを発表していた読物雑誌の衰退に伴って海外ミステリ翻訳家に転向、『E
QMM(エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン)』日本版編集長を経て、1961年『やぶにらみの時計』を刊行、推理作家となる。トリッキーな趣向を凝らした作品の一方、ユーモラスなアクション小説、捕物帳を含む本格推理、ハードボイルド、SFミステリなど多彩な作風をもつ。永く無冠でいたが晩年に日本推理作家協会賞、日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2022年 『都筑道夫創訳ミステリ集成』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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