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- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784861913808
感想・レビュー・書評
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世界には日本の常識では計り知れないへんな国がある。へんな政治、へんな地名、へんな歴史……。読み解いてみると、あっ、そういうことなのかと納得する部分もあるのです。
大統領の意向でへんな決め事ができるトルクメニスタン。「金歯禁止令」(ただし女性のみ)「口パク歌唱禁止令」「8月の第2日曜はメロンの日」ニヤゾフ大統領の独裁政権で、別名「明るい北朝鮮」。石油、天然ガスの資源が豊富で実は豊かな国。国民生活は満ち足りているし、民族による不平等もないため、治安も悪くないそうです。評価は分かれますが案外面白い国なのかも知れません。
それから、イギリス沖合10kmに法の隙を突いてできたシーランド公国。「だれも占有していない土地を見つけて勝手に国を作る」と、イギリス領海外(当時)にあった古い海上要塞をバディ・ロイ・ベーツ氏が占拠し「シーランド公国」として独立を宣言。でも国民4人。スポンサーとして招聘したドイツ人にクーデターを起こされたり、再び武力で取り返したり、なかなか派手な歴史を持っていますが、それも2006年の火災で全てが廃墟に。
シーランド公国は売りに出され、スウェーデンに本拠地を置いていた違法サイトのThe Pirate Bayが獲得を申し出たとのこと。違法動画ダウンロード天国、いや映画制作者側からみれば地獄の国ができたそうです。
そのほかにも、地名や歴史など、いわゆる世界史の表舞台には立たない、些末な国々の様子が書かれています。よぴ吉はこういうの結構好きです。詳細をみるコメント0件をすべて表示