JAPROCKSAMPLER ジャップ・ロック・サンプラー -戦後、日本人がどのようにして独自の音楽を模索してきたか-

制作 : 奥田 祐士 
  • 白夜書房
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本棚登録 : 62
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861914331

作品紹介・あらすじ

伝説のミュージシャン=ジュリアン・コープによる「日本ロック研究序説」。日本ロック創成期の空白を埋める奇書、遂に邦訳。

感想・レビュー・書評

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  • 日本のあの時代のロックというとアメリカン・ロックがルーツとなる音楽を軸に、という分布図的紹介が多いんですが、ここで紹介されるのはブリティッシュ・ロックやアメリカ辺境サイケ、現代音楽といったマイノリティとして点在していた各シーンの音楽である……奇しくも内田裕也に端を発した「日本語ロック論争」の対立構図と似たものになってます。多数の方がご指摘の通り事実誤認が多いですが、井上順がハーフ、「寅さん」は日本ヒッピーの始祖、あたりは日本人では逆に思いつかない冗談ですね。

  • 2014/6/16購入

  • 情報がない中もがいて滲み出た村八分の空気感は、マウス1つでストーンズのライブみれる世代にマネできるわけない。

  • 最高。

    英国人ジュリアン・コープ氏が、自身の魅了された日本のアンダーグラウンドロックシーンについて語っているのだが、学術的偏執的研究っぷりと並行し、すさまじい妄想が入り込んでいるという奇書!
    彼の中では 「井上順は混血のシンガー」 であり 「『男はつらいよ』は永島慎二の漫画『フーテン』の映画化」 なのだ。きわめつけは 「宮下文夫の名は『1941年中国侵攻を率いた将軍の名前からつけられた』」 ――誰のことかさっぱりわからない、なんともトランシーな展開!

    この本がじつに素晴らしいのは、やたらとその仕事っぷりを強調して描かれている――にもかかわらず、その都度、「しつこいようだがそのような事実はない」と注釈をいれまくられている人物――折田育造氏へのインタビューが巻末におさめられているということだ(インタビュアーはサエキけんぞう氏と仲村俊夫氏)

    『日本の評論家が例えばレッド・ツェッペリンについて書いたのを、向こうの人が読んだら同じことを思うんですかね』
    『ただ間違った情報を書かれてもねえ』
    『いや、昔はわれわれも間違った情報をたくさん信じていたのかもしれないですね』

    確かにじつに奇妙な本であるのは間違いないが、ここに収められた熱量はホンモノ。「SATORI」「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」「タージ・マハル旅団」「五つの赤い風船」あたりは聞いてみたいものだ――というか、昔、(たしか)シンコーミュージックから出てた、この辺のアルバムの紹介も含まれてた名盤ディスクガイドを紛失したのが悔やまれる……

    【追記】
    著者曰く「外道のサウンドこそ、わたしが自分なりにイメージしていた村八分のサウンドだった。ああそれが現実だったら!」にはすさまじく同意。それは当時ボクも思った。しかし、後に知ることになるのが、巻末の近田春夫さんの発言「『村八分ライブ』が録音がちょっと良くないので、その当時のスゴさが伝わってないと思うね」――

  • ジュリアン・コープがこんな本を書いていたということに、まず驚きかつ尊敬だけど、このランキング!奥の細道にもほどがある。

    1位 フラワー・トラベリン・バンド「SATORI」
    2位 スピード・グルー & シンキ「イヴ 前夜」
    3位 裸のラリーズ「HEAVIER THAN A DEATH IN THE FAMILY」
    4位 FAR EAST ファミリー BAND「多元宇宙への旅」
    5位 J・A・シーザー「国境巡礼歌」
    6位 LOVE LIVE LIFE +1「LOVE WILL MAKE A BETTER YOU」
    7位 佐藤允彦 & サウンドブレーカーズ「恍惚の昭和元禄」
    8位 芸能山城組「恐山」
    9位 小杉武久「Catch Wave」
    10位 J・A・シーザー「邪宗門」

  • 著者のジュリアン・コープさんが日本人よりもあまりにも日本人のRockに詳し過ぎるのが面白い!あと、日本人の昔と今の間の断絶があるなあと思った。

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