消えた天才騎手 最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡 (競馬王新書)

著者 :
  • 白夜書房
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本棚登録 : 21
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861917301

感想・レビュー・書評

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  • 競馬、だけじゃない、人間・前田長吉の生き様が伝わり、非常に面白かった。何より、クリフジの名前がメディアに出て注目が高まった時期に遺骨が見つかるという「奇跡」が、私の心をとらえました。

  • 前田長吉騎手のことはセミナーの懇親会の時に、アルコールで少々上機嫌になった前田喜代治先生と向かい合って話をしているときに初めて聞きました。
    でもその時は「前田先生の叔父さんは騎手だったのか」ぐらいの認識です。
    まさかこんなにすごい人だったとは知りませんでした。
    (ワタシは全く競馬のことはわかりませんが、素人にもわかる書き方をしていてくれて助かります(^^))

    こんなにすごい人でありながら、全く奢ったところがないところが好感が持てます。
    謙虚であり、とことん真面目であり、しかし貫くところは貫き通す、そんな前田長吉騎手の人柄が、この本からは漂ってきます。

    戦争は何も生まない。それどころか悲しみや憎しみを生み落としてしまう。
    宝のような一人一人の人生を簡単に奪ってしまう。

    この本を通じて、今の時代を生きるわたし達が絶対戦争に参加してはならない、ということを再び思い起こすことができました。

  • 史上最年少で、しかも牝馬でダービーを制しながら徴兵され、シベリア抑留中に亡くなった天才騎手の評伝。丹念な取材を重ねて書かれた労作だ。とはいえ資料も、当時を知る人もほとんどいない中での仕事で、故人の人物像を生々しく浮き彫りにしたとまでは言えないが、戦争の理不尽さや、その犠牲となった若者の無念を想像しながら読みたい。

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プロフィール

1964(昭和39)年、北海道札幌市生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科中退。早大在学中より放送作家、フリーライターとして執筆活動。90年から武豊騎手の米国遠征に同行し、親交を深める。「優駿」「週刊ギャロップ」などに寄稿し、「うまレター」「ネット競馬」「NumberWeb」などで連載コラムを持つ。著書に『「武豊」の瞬間』(99年、集英社文庫)、『ウオッカ物語』(10年、廣済堂出版)ほか多数。競馬小説「下総御料牧場の春」で第26回さきがけ文学賞選奨、『消えた天才騎手最年少ダービージョッキー・前田長吉の奇跡』(白夜書房)で2011年度JRA賞馬事文化賞を受賞。

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