泥と青葉 (コスモス叢書 第 1048篇)

  • 青磁社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784861982651

感想・レビュー・書評

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  • 10年前が蘇ってくるようだった

  • 小島ゆかりの第12歌集、東日本大震災詠をふくむ2009年から2013年までの511首を収める。「いちじくを食めばおもたくなるからだ蛇口が不意に水をこぼせり」「病む父を鞄につめて旅立ちぬもみぢうつくしからん津軽へ」「腰の張りゆたかなりけん水汲みの乙女のごとき縄文の壺」「亡き人を恋ひつつをればバスが来てわれはこの世のバスに乗りたり」「きりぎしを瀧となり落ちる夏の水 歓喜はつねにまつさかさまに」「草を食ふ虫、虫を食ふ鳥、鳥を食ふ人間を喰らふセシウム」「父、姑、母、夫、わたくし、長女、次女ひとりのこらず逝く今世紀」「枇杷の実が夜の宅配で届きたりあの月がいま産みたるごとく」

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著者プロフィール

1956年、愛知県名古屋市生まれ。1978年、大学在学中に「コスモス」入会。現在、「コスモス」短歌会選者・編集委員。「NHK短歌」選者。産経新聞、中日新聞、熊本日日新聞、南日本新聞歌壇選者。毎日新聞書評委員。青山学院女子短期大学講師など。歌集に『水陽炎』『月光公園』『ヘブライ暦』(第7回河野愛子賞受賞)『希望』(第5回若山牧水賞受賞)『獅子座流星群』『エトピリカ』『憂春』(第40回迢空賞受賞)『純白光 短歌日記2012』(第6回小野市詩歌文学賞、第7回日本一行詩大賞受賞)『泥と青葉』ほか。

「2015年 『和歌で楽しむ源氏物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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