- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784862205452
作品紹介・あらすじ
相手の意図を読む。
技の理を体得する。
理性偏重のこの時代に、武道は感性を提示する。本書では、武道文化が培ってきた感性=武道的感性を鍛えるさまざまな方法を実践的に解説する。同時に理論面も、心理学・占術・宗教学の豊富な知識とともに大胆に展開。世界の三大聖典(新旧聖書、易経、仏典)に潜む共通構造を明らかにしてそこから日本文化の使命を読み取り、あまつさえ運の本質や、日本の聖人・宮本武蔵の真意にまで切り込む。感性を通じて日本文化の真価に迫る、武道論を超えた武道論。
CONTENTS
第1章 武道的感性とは何か
感性と理性/武道は「芸術」である/耳でみる、目で聞く/音
にならない音を聞く/「見の目弱く」の大事/感性への目覚め
/形と武道空手の理/正中線の確立と感性/相手の意図を読む
感性/呼吸の停止と感性の向上
第2章 シンクロニシティ(共時性)
シンクロニシティと武道の読み/無意識説とシンクロニシティ
/相手の無意識も写し出す/「縁」と「報」の関係
第3章 呼吸と気配
呼吸停止訓練と無心/酸素不足と感性/呼吸停止訓練のやり方
第4章 見の目弱く、観の目強く
「不動心」の大事/「観の目」を作る基本
第5章 音に意識を集中する
音と全方向への注意力/音への集中が五感を磨く
第6章 応用トレーニング
気・意識・感覚を高める方法/超能力的な感覚の養成訓練
第7章 無心・不動心を作る
永遠の現在こそ心の真実と知る/無心・不動心を作る心掛け/
不動心体得を目指した神社巡り/嵐の乗艦で乗り物酔いを克服
/自我意識は無用の長物/姿勢と自然体の一致/『摩訶止観』
は「自然体」の実践である
第8章 武道の理と感性
居着きは感性の世界には存在しない/感性は脱力から得よ/高
度な感性から生ずる「武運」
第9章 宗教・占い・予知と感性
仏教の予言と運命/「生命の樹」二千年の謎を解く/『摩訶止
観』は三大聖典の占術の「鍵」/「生命の樹」は『易経』だっ
た
第10章 感性で読む武蔵「兵法九箇条」
宮本武蔵の兵法とは/感性の「心」と、理性の「意」/心の目
的は、初めからある真実/大から小を知り、小から大に至る/
日本文化の象徴
感想・レビュー・書評
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最後の方の『大集経』の予言が面白い。
"「価値観の多様化」は、理性の産物であり、本当のところは「真の価値観を見失った時代」と予言しているのだ。"
例えば最近、暮しの手帖が「丁寧な暮らしでなくても」というワードを表紙に掲げている。
人々が"丁寧な暮らし"と世間的に言われているものの型にとらわれ、逆に窮屈になっているような気もする。本質を見失っている。それに警鐘をならしているような感じだなあと思ったのを思い出しました。
読み初めはなんとなく胡散臭いような感じも受けた。
が最後の章は面白くて一気に読んでしまった。
というか、先日読んだ『シンクロちゃん』しかり、本質は同じ事なんだなあと。
"人生の目的(もしくは本当にやりたい事)"がはっきり分かる事でその途中の道で何をすべきか、つまり今現在何をするべきが分かる。
的な。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者が深く深く考えてきたことが分かる。非言語の世界をどう言語化できるかに挑戦した一冊。
間を置いてまた読む。 -
正直な話、よくわからない部分もあったけど興味深い内容でした。