「よい子」が人を殺す―なぜ「家庭内殺人」「無差別殺人」が続発するのか

著者 :
  • 青灯社
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本棚登録 : 32
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862280244

作品紹介・あらすじ

[なぜアキハバラ無差別殺傷事件が発生したのか]
先日の秋葉原通り魔事件のような、青少年による無差別殺人や家庭内殺人が続発している。犯人は、かつての非行少年ではなく、いずれも非行歴のない「よい子」、成績優秀だった若者というのが著しい特徴だ。これらの原因はなにか。二極化する格差社会、「負け組」にならないよう、孤立したカプセル家族内の内圧が極限化した結果の親殺し、その怒りが社会に向かうと無差別殺人に至る。これら若者殺人の背景、克服する道を、<格差社会><カプセル家族>や教育観・子ども観等の見直しのなかで考える。

感想・レビュー・書評

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  • 読了。尾木ママの本である。目黒の虐待事件のニュースを見て、図書館で「鬼畜の家」を借りようとしたが、パラパラと読んだが、キツ過ぎて読めないと断念した。側にこの本があり、借りて読んだ。しんどかったが、良い本であった。子供を持つ親として、思春期を迎えるにあたり、無差別殺人するような闇を心に飼うのではとの不安があったが、この本を読んで、私の家は大丈夫との自信がついた。2008年の本で10年前の本である。この本が出版されていることで、まだ、よい子が人を殺す事件が、少なく抑えられているのではと思った。

  • おぎママの本。近年増加する抑圧された少年たちによる犯罪がなぜ起きたのか、その家庭環境も含め分析、対策を書きおこしたもの。
    無差別殺人をおこした少年はいずれも、中学、高校で大きな挫折を経験している。
    対策としては、あたりまえのことであった。
    中でも、うんうんとうなずいてしまったのは、親が喜怒哀楽など人間らしい感情を子どもと共有する。
    学歴社会が終わり、親が子供にアドバイスをするのが難しくなっている。
    働く目的などを含めた、おしつけではないキャリアデザイン教育が求められている。
    本が書かれたのは2008年であるが、その後、急速に普及したLINEなどSNSやインターネットの関わりあいについて、
    親としてはどのように子供を導けばよいのか、おぎママの次回作に期待している。

  • 教育評論家で今ひっぱりだこの尾木ママ。初読みです。たくさん本を出されているのでどれから読んだら・・・と迷うほどです。昨今の家庭内殺人や、無差別殺人にいたった少年、青年たちの心の闇。またそれを作り出した家庭環境、現在の社会のひずみなど、なんとかしなければならないという危機感が迫ってきます。同じような志を持っている親御さん、教育関係者もいると思います。残念なのは、このような本を読んで欲しい人は決してそれを手に取らないという現状です。

  • 5つの章で成り立っております。

    今までの『少年犯罪』をベースとしたら昨今の少年犯罪は『どうなっているのだ?』という見方。

    感想としては『親をどうにかしないと安心出来ない子供は沢山居る』という事でいいですか?
    『モンペア』という自体をどうするかが問題なんだと思います。
    提唱している事は頷けますけど、問題がすり換わってないだろうか?
    『逆コナン』(体は大人、頭脳は子供)のタイプの親をどうしたらいいいかが先決だと思う。

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著者プロフィール

一九四七年滋賀県生まれ。教育評論家、法政大学特任教授。早稲田大学卒業後、私立海城高校、東京都公立中学校教師として、二十二年間ユニークな教育を実践。二〇〇三年に法政大学キャリアデザイン学部教授に就任。一二年から法政大学教職課程センター長・教授を歴任。主宰する臨床教育研究所「虹」では、所長として子育てと教育、いじめ問題など現場に密着した調査・研究に取り組む。著書は二〇〇冊を超える。「尾木ママ」の愛称で講演活動、メディア出演など幅広く活躍中。

「2018年 『尾木ママの孫に愛される方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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