自分で考える集団的自衛権 ―若者と国家

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  • 青灯社
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862280763

作品紹介・あらすじ

元防衛官僚、現場を知る第一人者が日本の若者たちへおくる、自ら考えるための安全保障論。
集団的自衛権行使の危険性と日本のおかれた現状を考察する。
 ・無人の尖閣列島をなぜ中国と争うのか
 ・日米同盟による「同盟疲れ」の状況下で、米国追随をどこまで続けるのか
 ・いま米中が戦えば、日本はどうなるか
 ・守るべき「ジャパン・ブランド」の国際協力と国家像。

感想・レビュー・書評

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  • 3月の終わりに著者である柳澤協二さんの講演会に参加することができたのですが、その時にお伺いしたお話をもう一度聴いているかのような感じがしました。

    とてもわかりやすく平易な言葉で、集団的自衛権とはなんぞや、抑止力、抑止力と決まり言葉のようにでてくるあの「抑止力」について、丁寧に語りかけてきます。

    僕自身もしっかり考えて自分なりに理解したいと思っています。集団的自衛権、国の安全保障政策、自衛隊について、平和について、戦争について…自分自身で考えるきっかけとして、ぜひ多くの人々におすすめしたい本です。

  • 元防衛庁長官官房長のよるアンチ集団的自衛権論。尖閣問題は中国が軍事的拠点として近い将来必ず侵攻する想定。その事態に対応するために集団的自衛権が必要だというのが安倍政権の言い分。ところが氏の説によると、尖閣はシンボルとしての存在であったとしても戦略的拠点たり得ない。つまり、日米を敵に回してまで、奪取する価値はない、のだと。政治家ではなく、国防のプロフェッショナルの論点は一切ブレない。巷間で喧伝される中国脅威論、半島の危機はパワーバランスによって微妙だが均衡しているのがよく分かる一冊だった。

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プロフィール

1946年東京生まれ。70年東京大学法学部卒業、防衛庁(当時)に入庁。
防衛審議官、防衛庁長官官房長などを経て、2002年防衛研究所所長。
04~09年まで、小泉、安倍、福田、麻生政権で内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)。
現在、NPO法人「国際地政学研究所」理事長。
著書『亡国の安保政策―安倍政権と「積極的平和主義」の罠』『検証 官邸のイラク戦争―元防衛官僚による批判と自省』(以上、岩波書店)『抑止力を問う』(共著、かもがわ出版)ほか

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