左派・リベラル派が勝つための経済政策作戦会議

  • 青灯社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784862281074

作品紹介・あらすじ

緊急出版! 欧米で大注目、反緊縮政策のススメ
リベラル派は安倍政権の景気対策に敗けてきた

◇ 財政赤字や円の暴落は心配無用! 財政危機論は新自由主義のプロパガンダ。
◆金融緩和、法人税増税や富裕層への増税で財源を作る。
◇経済・雇用を最大の関心事とする若者たちが政治に求めるものとは。
なぜ安倍政権の支持率が高いか。雇用改善など経済データで見事に解明。
◆格差、最低賃金、増税、社会保障……気になる問題のひとつひとつに注目し、
緊縮ではなく「お金を使うリベラル政治」の像を有権者と野党議員らに提案する。
◇反緊縮政策は森永卓郎、池田香代子、山本太郎の各氏をはじめ、経済学者、識者、政治家に賛同が広がる。

【内容】
I なぜリベラル派は負け続けているのか
若い世代の関心は「景気・雇用」/今出現しているのは古典的「窮乏」
リベラル派はなぜ勝てないのか/「お金を出しませんよ」に反対する世界の民衆
欧米の派手な反緊縮政策/消費税を上げずにすむ根拠は?

II 反緊縮の経済政策マニフェスト
消費税を上げない/雇用創出・最低賃金の大幅引上げ
法人税の優遇措置をなくす・富裕層に増税/財政危機はまやかし
地方でも常に仕事が続くインフラ事業を/教育・保育の無償化、介護、医療の充実

リベラルが何度も失敗を繰り返してきたのは、「景気拡大反対」「脱成長」のイメージがあったから。
長期不況や小泉構造改革などで失業した人、あるいはやっと職にありついた人たちには自分たちが救われないとしか聞こえない。左翼とかリベラルのイメージが嫌われたというよりは、「なるべくお金を使いません」という倹約的なイメージが嫌われていた。この現象は世界中で起こっている。
安倍総理の経済政策は本当はどちらかと言えば緊縮。国民の生活のためにお金をたくさん使いますという姿勢はかなり疑わしい。しかし左派側がもっと景気の良い対案をアピールしないせいで負けているのである。

感想・レビュー・書評

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  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50206091

  • 松尾匡さんの著書。
    この人の本、読むのは初めて。

    「経済政策は大事=経済は成長しなくちゃいけない」という至極当たり前の提言をされている。

    私は安倍政権は全く指示していない。
    人として1ミリも信用できないので。
    しかし、安倍さんが行ったアベノミクスで失業率が減り、若者の就職率が改善したことは評価している。

    この本にもあるが、私が物心付いた頃はすでにバブルが終わり、長期不況に入っていた。だから「好景気」を一度も経験したことがない。私より若い人はなおのことだろう。そんな世代からすれば、アベノミクスは評価せざるを得ない。

    やってることはシンプルだ。
    「株価を上げて幻想を見せる」
    それだけで、雇用がこれだけ改善された。

    政府の一番重要な仕事は、この本でも語られてる通り「雇用」だ。その上で、十分な賃金が労働者に配分されれば、間違いなく需要が高まり経済成長する。複雑な経済理論を持ち出さなくても、シンプルで誰でもわかる・・はずだ。

    しかし、わからない人たちがいる。
    政治家だ。

    今の与野党見回しても、「経済」を真面目に考えてる人が見当たらない。野党は本気で「ゼロ成長で良い」とか考えてる節があるし。アホか。与党内のポスト安倍のメンバー見ても、経済政策はないに等しい。財務省に騙されて、すっかり財政均衡が・・とか言ってる。紙幣を発行できる政府(日銀)が、一般企業や家庭と同じわけないだろうが。。

    つまり、今は選挙で選ぶ選択肢がない。

    「経済」は国民が気にする一番の関心ごとだ。
    この本でも数値で証明されている。というか、普通の生活送ってれば当たり前の話だ。まず自分の給料が上がらないとどうしようもないのだから。

    若者には安倍指示者が多い。しかし、若者が右傾化してるからじゃない。単に「他に選択肢がない」だけだ。何故こんな簡単なことがわからないのだろうか?

    この本はマニュフェストが書いてあるので、基本的には「政治家向け」に書かれた本だと思う。政治家であれば、医療・保険やら教育・介護やら軍事やら外交やら色々とやることはあるが、まず自分の「経済政策」を掲げるべきだ。そこが一丁目一番地なので。

    その経済政策がなく、ゼロ成長を期待すらしてる今の野党は選択肢にすら上がらない。冗談抜きで、私にとって存在しないことと同じになってる。全政治家はこの本読んで、経済政策の重要性含め、選択肢にすら上がっていないことをしっかり理解すべきだ。

    松尾匡さんは、れいわ新撰組の山本太郎氏の経済ブレーンらしい。
    何故、れいわ新撰組がこんなに人気があるのか?「ボピュリスト」なんてレッテル貼ってる暇があるなら、野党連中はその理由をよく分析すべきだ。
    (消費税5%も全く非現実的じゃない。上げられたものを下げられないと考える方がよっぽどおかしい。)

    マニュフェストは全面的に賛成ではないけれど、経済政策が重要だということはよく理解できる。この本は200ページもない短い本なので、できるだけ多くの方が読んでくれることを願う。

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著者プロフィール

一九六四年石川県に生まれる。一九八七年金沢大学経済学部卒業。一九九二年、神戸大学大学院経済学研究科博士課程後期課程修了。経済学博士。
久留米大学経済学部教授を経て、二〇〇八年立命館大学経済学部教授。
現代社会が抱える現実的な問題に強くコミットしつつ、高度な理論性を備えた実力は学界のみならず、近年メディアでも注目されている。
著書に『近代の復権』(晃洋書房)、『「はだかの王様」の経済学』(東洋経済新報社)、『不況は人災です! みんなで元気になる経済学・入門』(筑摩書房)、『ケインズの逆襲、ハイエクの慧眼』(PHP新書)、『この経済政策が民主主義を救う』(大月書店)、『反緊縮宣言』(共著・編、亜紀書房)、『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう』(共著、亜紀書房)、『新しい左翼入門』(講談社現代新書)等がある。

「2020年 『左翼の逆襲 社会破壊に屈しないための経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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